iOS 9 で iPad に画面を分割して2つのアプリを同時にフォアグランドにするマルチタスキング機能 Slide Over & Split View が追加されました。また、より大きな画面の iPad Pro(12.9インチモデル) の登場により、iPadシリーズもiPhoneシリーズと同様に複数の論理画面サイズを持つようになりました。
※ 以下の説明では「iPad Pro」といった時には「iPad Pro(12.9インチモデル)」を指すものとします。Pro 9.7インチモデルは試してませんが、旧来のiPad Air などと同じディスプレイ解像度なので、Split等の仕様も同じと思われます。
そこで、Slide Over & Split View と iPad Pro の画面サイズ全てに対応するアプリが考慮すべき画面サイズを調べてみました。
画面分割と配置のパターン
まず、Slide Over & Split View における画面分割と配置のパターンは以下の図に示す A から G の7通りがあります。
画面サイズ一覧
それぞれの画面サイズ(論理サイズ)は以下の通り。
配置 | 説明 | iPad or iPad mini | iPad Pro | Horizontal SizeClass |
---|---|---|---|---|
A | ランドスケープ全画面 | 1024 x 768 | 1336 x 1024 | .Regular |
B | ランドスケープ SplitView 左画面 | 694 x 768 | 981 x 1024 | .Regular |
C | ランドスケープ SplitView 右画面 or SlideOver | 320 x 768 | 375 x 1024 | .Compact |
D | ランドスケープ SplitView 左右均等分割 | 507 x 768 | 678 x 1024 |
iPad: .Compact Pro: .Regular |
E | ポートレイト全画面 | 768 x 1024 | 1024 x 1336 | .Regular |
F | ポートレイト SplitView 左画面 | 438 x 1024 | 639 x 1336 | .Compact |
G | ポートレイト SplitView 右画面 or SlideOver | 320 x 1024 | 375 x 1336 | .Compact |
なので、全部で14種類の画面サイズへの対応が必要となります。
横幅のみを全部列挙すると
320, 375, 438, 507, 639, 678, 694, 768, 981, 1024, 1336
の9種類となります。
なお、幅の 320 と 375 は前者が iPhone 5s までの古いiPhone, 後者は iPhone 6系と同じ幅となっております。
まとめ
上記の通り、アホみたいにたくさんの画面サイズがありますので、固定値ベースのレイアウトはきっぱり捨てて Auto Layout で上手くやりましょう。