仮想化基盤にはこれまでVMWare ESXiをよく使っていましたが、昨今のVMWare 事情から、別の仮想化基盤を使えるようにしておこうと思い立ち、手元で余っていたMac mini 2011にProxmox VEをインストールしてみました。
Proxmox VEをインストールする
インストール先のマシンは、2011年もののMac miniです。Intel Mac が手元に欲しくて、発売当初に買った初号機が壊れた際に、2016年頃に中古で2号機を買い増ししたものです。既に Mac OSのサポート期限も過ぎたので、3年前頃にUbuntu を入れて時々使っていましたが、今回はこの古い Mac mini にProxmox をインストールしてみます。諸元としては、CPUが2.3GHzデュアルコアIntel Core i5、メモリとSSDは換装済で 16GB/500GBといった感じです。
https://support.apple.com/ja-jp/112007
Proxmox VEは、サイトから最新版のISOイメージをダウンロードします。2024年7月15日時点では8.2が最新でした。インストール用にはUSBメモリでも良かったのですが、手元にDVD-Rが余っていたので、こちらにISOイメージを書き込みました。Windows 11 だと、ISOイメージの書き込みが標準でできるので簡単でした。
https://www.proxmox.com/en/downloads
Mac mini に外付けDVDドライブを繋げて、電源ONする際に「OPTIONキー」(WindowsキーボードだとALTキー)を押しながら立ち上げると、ブートデバイスが選べるので、こちらでProxmox VEのインストーラを立ち上げます。rootのパスワードや固定IPアドレス、キーボード種別などを入力したら、メニュー通りに進むだけで、あっという間にインストールは完了します。
Proxmox VEを使ってみる
インストールが終わったら、再起動してProxmox VEを動かします。コンソール上はLinux のログインプロンプトがCUIとして表示されている状態になります。他のPCのブラウザからインストール時に指定した固定IPアドレスを使って、https://xxx.xxx.xxx.xxx:8006/ にアクセスすると、Proxmox VEのコンソールにアクセスできます。インストール時に指定したパスワードを使って root アカウントでアクセスすれば、Proxmox VEの管理コンソールが使える状態になります。
早速仮想マシンを設定してみますが、それに先だってインストール用のISOイメージを登録しておくと便利でしょう。日頃使っているUbuntuのDesktop と Server のISOイメージを手元のPCにダウンロードしてから、Proxmox VEのlocal ディスク上の「ISOイメージ」の配下にISOイメージファイルをアップロードします。
ここまでできたら、あとは「VMを作成」で仮想マシンを作ります。メモリ 2GB、HDD 32GB、CPU 2コア/2ソケットとして、Ubuntu Desktop のISOイメージを指定して仮想マシンを起動すれば、あとは通常通りのUbuntu のインストーラが立ち上がってきます。
追記(2024-07-16)
Ubuntu Desktop 24.04 LTS をインストールしようと何度かトライしましたが、どうしてもインストーラが途中でフリーズしてしまうので、諦めて Ubuntu Desktop 22.04 LTS をインストールしました。こちらは問題無くインストールできました。
現時点では、do-release-upgrade では 24.04 LTS にアップグレードできないようなので、できるようになってから再度トライしようと思います。