SEカレッジ「リーダーが知るべきメンバー別コミュニケーション」の内容をまとめる。
コミュニケーションの本質
コミュニケーションが必要な理由
① 自分の知らない事実や問題を知るため
② 相手の要望や意見を知るため
③ 自分と相手との要望や意見のギャップを知るため
④ 自分が抱えている問題の解決策を知るため
コミュニケーションを行う上で重要なことは、
自分が持っている情報を相手に知ってもらい、相手の持っている情報を知ること。
そのためには
事実と解釈を分離してコミュニケーションを行う必要がある。
※一つの事実にたいして、まったく同じ解釈をもつ人間はほぼいないため、自分と相手の解釈を合わせてから会話を行う必要がある。
また、
人のコミュニケーションで使われるメッセージの種類には「言葉」と「感情」の2つあり、
コミュニケーションはほとんど 「感情」に左右される。
4つのコミュニケーション・スタイル
コミュニケーションスタイル大きく4つ
- 即断即決スタイル
- 発想展開スタイル
- 協調支援スタイル
- 分析計画スタイル
環境などによって、12歳くらいまでにコミュニケーションスタイル(性格)が決まる
その後は対話スキルを身に着けていくため、スキルと性格が混ざってる状態になる。
※スキルが目立ってしまうため、性格はよく見ないと見えてこない。
👇それぞれのスタイルの特徴
「即断即決」「発想展開」スタイル
➡ 外的コミュニケーションが得意
➡ 話すスピードが速い
➡ 動くまでが早い
「協調支援」「分析計画」スタイル
➡ 内的コミュニケーションが得意
➡ 無意識的に自分に確認してから言葉にする
➡ 話すスピードがややゆっくり
「発想展開」「協調支援」スタイル
➡ 人間・感情を優先する
「即断即決」「分析計画」スタイル
➡ 物事・仕事を優先する
「即断即決」スタイル
➡ 決断が早い
➡ 言葉がストレート(指示が短い)
➡ 人に細かな指示されるのが嫌い(やり方は任せてほしい)
➡ 言葉がきつくて怖がられる傾向がある
➡ 厳しい問題や状況変化に対して、チャレンジチャンスとして受け入れる。
➡ 成果・結果を重要視する
➡ 向上心が高い
➡ 数字さえ出てればサボってもいいと思うこともある
「発想展開」スタイル
➡ 人と仕事がしたい、人と絡むのが好き
➡ 楽しい・おもしろいを重要視
➡ アイディアマン・飽き性
➡ 悪気なく人の話を聞いてない(要点メモを渡してあげないと聞き漏らす可能性がある※キーワードから連想ゲームを始めてしまうタイプ)
「協調支援」スタイル
➡ 人との輪を重要
➡ やさしさの塊
➡ 人に迷惑をかけるのが嫌い
➡ 事細かに指示を出してほしいタイプ
➡ 他人の感情に敏感で我慢上図
➡ 「即断即決」スタイルと相性が悪い(お互いの足りないところを補うベストパートナーになる可能性もある)
➡ クッション材の役割もチームに必須
➡ ありがとうって言われたい、感謝されたいタイプ
「分析計画」タイプ
➡ 几帳面、正確さを重要視
➡ 論理的、頭がいいタイプ
➡ 正確で正しい仕事がしたい。論理的
➡ 自分のやり方を否定されたくない
➡ 感情が出にくいので何を考えているのかわからないと思われるタイプ
➡ 「発想展開」スタイルと相性が悪い(お互いの足りないところを補うベストパートナーになる可能性もある)
スタイル別対応方法
「即断即決」スタイル
質問にはストレートに答える
報連相・指導には必要なことを的確に伝える
不明点などは質問をして明確にする
早めに返事をしてあげることが必要
良くも悪くもチャレンジしてくるので気持ちよく鼻をおってあげる(フォローは必要)
先輩を馬鹿にするタイプもいるが、早めに鼻をおってあげることが重要。
ほめるとき、叱るときは結果にフォーカスする
「発想展開」スタイル
遠回しな言い方をしない
ポイントポイントで確認や承認をする
メモを取り指示内容を確認する
ほめるとき、𠮟るときは結果ではなく人にフォーカスする
「協調支援」スタイル
仕事のやり方や、途中のチェックを細かく求めるので受け入れてあげる
声がちいさく聞こえないことがあるため聞き漏らしに注意
感謝されることを強く求めるタイプなので「ありがとう」を必ず伝える
ほめるとき、叱るときはプロセスにフォーカスする
※みんなの前でほめるのではなく、こっそりほめるとよい
「分析計画」スタイル
正確性を求める
Why明確でないと動かない
ほめるとき、叱るときは結果にフォーカスする
※技術的な内容をほめると効果的
まとめ
観察を続けるうちに違うタイプかもしれないのでよく観察する
あくまで傾向なので本人とのコミュニケーションを重要視すること。
人を叱るときの注意点
下に行くほどショックが大きくなる
↓結果を否定する
↓行動を否定する
↓存在を否定する
受容して○○してほしいと伝えるようなしかり方を意識する
※次の行動を促してあげること。
以上