Volumio、音楽サーバーにとても重宝です。
RaspberryPiにインストールして、NASに置いた音楽ファイルを再生したり、世界各国のWebRadioを聴いたり、AirPlayサーバーとしてスマホの音楽を家の再生装置で聴けたりするのです。
しかし、セットアップや再構築の時に、『簡単な手順なのに、分からなくてハマる』という事が起きます。
1年ちょっと使ったVolumioの調子が悪くなって、再構成しようとしたら、思いの外ハマってしまいました。
ここでは、そのポイントと解決法を紹介しましょう。
1.家のWifiに繋いでくれない
VolumioのSDカードを焼く時に、家のWifiに接続する設定を入れたつもりでした。
『だから、家のWifiにdhcpで接続してくれるはず』と、僕は思い込んでいました。
しかし、繋がってきません。
ARPを打ったり、モニターとキーボードに繋いでIPアドレスを見たりしました。
家のWifiネットワークに属さず、とんでもないアドレスを使っているのです。
家のWifi: 192.168.xx.0
VolumioのIPアドレス: 192.168.211.1
なんだこれ?
第3オクテットの211って、誰が指示してこんな値を使ってんの?
どこで指定するんだこんなの・・・・
と思いましたが、あれ?と思いました。
『Volumio』というSSIDがあるのです。VolumioがWifiを飛ばしている・・・
結論を言うと、まずクライアントPCがVolumioの提供するWifiに乗ります。
SSID: Volumio
接続キー: volumio2
この接続キーは、公式サイトに地味に書いてあります。
https://volumio.github.io/docs/User_Manual/Quick_Start_Guide
そして、volumio.localにアクセスすると、初回セットアップが始まり、ここでWifiクライアントの設定をすると、始めて家のWifiに乗ってきてくれるのでした。
2. NASを認識しない
NASのマウントが、うまくできませんでした。
まず、「共有フォルダを追加」ボタンを押した際に、『共有フォルダが見つかりません』という表示が出る時点で、少しテンションが落ちます。
気を取り直して、NASのホスト名、ここでは仮に『nas.local』としましょう。
接続待受方式はSMB、ユーザー名とパスワードはなしでOKでNASの共有フォルダを構成しています。
SMBの場合はCIFS、それ以外はNFSを選ぶようです。
しかし、次のようなエラーが表示されます(しかも一瞬だけ)。
(112): Host is down Refer to the mount.cifs(8) manual page (e.g. man mount.cifs)
現行のVolumioでは、SMBのバージョンはデフォルトでは3を使うそうです。
我が家のようにNASが古いと、新しいバージョンに対応していないため、接続エラーが発生します。
このような場合には、CIFS接続のオプションに、「vers=1.0」と書くと、SMB version1で接続を試みるので、うまく行く場合があるようです。