Qiita Teams that are logged in
You are not logged in to any team

Log in to Qiita Team
Community
OrganizationEventAdvent CalendarQiitadon (β)
Service
Qiita JobsQiita ZineQiita Blog
5
Help us understand the problem. What are the problem?
@satoru_higuchi

電力・エネルギー関連APIについて(国内外APIまとめ)

こんにちは。@satoruhiguchi です。非エンジニアです。す、すいません:sob:、Qiitaのタグの使い方など覚えながら書いてたら完全〆切過ぎました。。

僕は普段、エネがえるというエネルギー診断クラウドサービスを電力会社や蓄電池メーカーなどに提供しています。

まだまだ日本国内の電力・エネルギー業界ではエンジニアの方が気軽に試せたり、オープンに自社サービスに組み込んで遊んでみたりできるAPIが少ないです。

海外のエネルギー領域のAPI探すとこんな感じ。ぱっと見てめちゃ多い。
139 Energy APIs (2020) | ProgrammableWeb

以下は、仕様ドキュメントがオンライン公開されているタイプのAPIをリストしてみました。(探したけど国内にほとんどないことが判明し困った:frowning2:

国内:電力・エネルギー領域のAPI

01 Nature Inc

デザイン、プロダクトともクールで、APIも公開しているスマートリモコンのNatureさん。紹介しようと思ったら、すでに多数Qiitaユーザーの方が記事書いてますね「Nature」の検索結果 - Qiita
さすが人気だなあと。Nature。もう知ってるわ!という方は飛ばしてください。

-簡単にいうとどんなAPI?
・Nature Remo Cloud APIを利用することで、Nature Remoシリーズ(以降Remo)のセンサーから得られる情報を取得する、Remoから赤外線を送信する、Natre Remo Eシリーズ(以降Remo E)に接続したスマートメーターから得られる電力データを取得するなどのアクションを行うことができる。
・API:HTTPクライアントがNatureのサーバへHTTPSリクエストを行うことで利用する。
・レスポンス:JSON形式

-例えばどんなことができるAPI?
スマートメーターの値から電力データを算出する — Nature Inc

-API仕様は?
・swaggerで仕様公開してるのはエネルギー業界ではNatureだけかも。
CLOUD版とLOCAL版の二種類あるようです。

API仕様 [CLOUD API]

API仕様 [LOCAL API]

-試せるの?
Nature Remoシリーズを購入すれば、すぐ使えるAPIですね。クラウド版、ローカル版それぞれあるので構築環境に応じて使い分けられるようになっています。

02 エネがえる電気料金API 蓄電池経済効果診断API

-簡単にいうとどんなAPI?
僕の会社で出してるAPIです。
まだちょっとクローズドですが、仕様も公開し、これからどんどんオープンにエンジニアの方に無償でお試ししてもらえるようにします。

100社3,000プラン以上の電気料金プランから最適な電気料金プランシミュレーションができたり、太陽光・蓄電池の経済効果シミュレーションをWebやアプリに実装できます。2週間分の電力消費量データから需要家の年間電気消費量を推計するロジックで特許も取得しています。消費量をユーザに入力させるタイプの簡単なシミュレーションから、スマートメーター(Bルート/Cルート)やHEMS、CTから取得されるデータと連携して最適プラン提案したり、電気料金推計したりも簡単にできます。

-例えばどんなことができるAPI?
以下は、実際に有償版を使っていただいてる新電力会社のWebシミュレータです。

料金シミュレーション | あしたでんき | ご家庭向け電力小売サービス

でんき 料金シミュレーション | HTB-energy

-API仕様は?
API使い方はコチラ

API仕様はコチラ

-試せるの?
はい。エンジニアの方には無償でお試し提供します。
info@enegaeru.com までご相談ください。翌日にはAPIキーご提供します。
いろんなものと組合せてくれるエンジニアの方大募集です。
ご興味ある方はサンプル作り一緒にエネルギー業界に提案していきましょう。たくさんまわりにお客さんいますので。

-追記:こんなプロトタイプ作りたいです。いっしょにぜひ。
①Alexaと連携して、最適な電気料金プランシミュレーション
②LINE botと連携して、最適な電気料金プランシミュレーション
③自分で価格コム的な電気料金プラン比較サイトを作っちゃう。
だいたい新電力から切替手数料をもらう収益モデルが多いですが、一切広告費無料でどこにも媚びない比較サイトも作ろうと思えばカンタンに実装できます。

海外:エネルギー業界向けAPI

01 Octopus Energy: Switch to affordable renewable energy online

Octopus Energyは英国で最もSexy、イケてる新電力として注目されてるエネルギー事業者です。

-簡単にいうとどんなAPI?
英国新電力のOctopus Energyの顧客やパートナー企業が、自分(自社)のため、または代理店経由の電力販売のために
使うAPIです。

-例えばどんなことができるAPI?
・Octopus Energyの電力サービス、料金プランの参照
・電力消費量データ(30分値)の参照
・料金計算・見積作成
・アカウント作成
など

-API仕様は?
こちらに公開されてます。日本の新電力でAPI仕様を公開してる会社はほとんどないと思います。
こういう点は電力自由化を先行してやっている英国・独・米国・仏など欧米エネルギー事業者が進んでるなと思います。
https://developer.octopus.energy/docs/api/

-試せるの?
Octopus Energyのアカウント(顧客orパートナー)限定のようです。

02 Home | Genability Switch

-簡単にいうとどんなAPI?
日本で僕のチームが提供している太陽光・蓄電池の経済効果シミュレータとほぼ同じ機能を提供してます。
太陽光・蓄電池を導入するとお客さんは10-15年でいくらお得(電気代削減)になるか?
さらにその場合に最適な電気料金プランは数多くある中でどのプランか?をシミュレーションできるようにしています。

-例えばどんなことができるAPI?
たとえば、北米で家庭向け太陽光・蓄電池の販売施工会社や類似した電力会社などが、このAPIをWebに組み込んで
太陽光・蓄電池のダイレクト販売に使う。あるいは、それをサポートセンターが使うことで「これほしいんだけどいくらお得になるのか?」
といった質問にすぐ答えられるようにするといった用途を想定しています。

-API仕様は?
APIのガイドやリファレンスの作り方を含めてやはり先をいってますね。
おそらく英語圏のエネルギー業界では当たり前のようにAPIが活用されているのじゃないかと推測しています。

・Quick Start | Genability Switch
https://www.switchsolar.io/quick-start/

・API Reference | Genability Switch
https://www.switchsolar.io/api-reference/

03 番街編

LF Energy

・URL : https://www.lfenergy.org/
・参考URL:LFエナジーがopenLEADRを発表し、需要側管理のためのグリーンエネルギーの統合を合理化

-簡単にいうと?
これはAPIというよりオープンソースのモジュール群です。
エネルギーと電力分野でオープンソースを活用したイノベーションを推進・維持するLinux Foundation のイニシアチブ LF Energyが提供。
OSで有名なあのLinux傘下で電力・エネルギー業界を革新しようとしている組織ですね。欧米トップクラスのエネルギー事業者を巻き込みながら推進してます。
GE Renewable Energy、シュナイダーエレクトリック、RTEなどの欧米最大級の電力会社やエネルギー事業者が数十社以上協力しています。

提供されているのは、分散型エネルギーシステムを構築するときに使えるオープンソースモジュール(無償)です。
Pythonのライブラリ等でGithubに公開されているようです。

これらモジュール群は、スクラッチで作ると平気で数千万円はいくと思います。
彼らはそれを無償OSSとして提供することで、脱炭素・再生可能エネルギー大量導入に必要不可欠な電力システムのDX・自律分散型制御を支援するという考えのようです。

-例えばどんなことができる?
モジュール群の一覧はこちらです。
All Projects - LF Energy
https://www.lfenergy.org/projects/

たとえば、このopenLEADR。ここ数年で活発化してきた電力業界のVPP(仮想発電所)を実現するためのOpenADRというプロトコルに対応した
モジュールをオープンソース(無償)で提供しています。最近、国内でも東芝グループやエナリスといった先進的な企業がVPPシステムをSaaSで提供しはじめています。
スクラッチやパッケージで構築すると数年前まではやはり数千万円かかっていたシステムです。それが無償オープンソースで公開されています。
openLEADR - LF Energy
https://www.lfenergy.org/projects/openleadr/

今さら聞けない! 仮想発電所(VPP)とは?|SOLAR JOURNAL
https://solarjournal.jp/solarpower/20460/

-仕様は?

openLEADR - LF Energy
https://www.lfenergy.org/projects/openleadr/

-試せるの?
GitHubにOpenADR用のPython(Python 3)ライブラリが公開されています。
僕はこれが使いこなせるほどのスキルがないためぜひ自信のある方、試してみてください。

openLEADR · GitHub
https://github.com/openleadr

その他 日本の電力・エネルギー領域のAPIは?

・電力・エネルギー業界のAPIは大きく、
①データ参照系(膨大な電気料金プラン等)、
②計算・推計・予測系(太陽光発電等に必要な日射量予測や年間電気料金推計など)、
③制御系(天気連動で蓄電池の充放電を最適制御等)
などのカテゴリーに別れます。

・一般に広く知られるAPIは少ない。2011年東日本大震災直後は計画停電が多発したため大手電力会社やYahoo等が電力関連のAPIを提供していましたが、
いまは更新停止しているサービスも多いです。

・限られた業界の企業に有償提供する専門的なAPIサービスが多く、広くエンジニアに汎用的に使ってもらえるようなオープンなAPIサービスは少ない。
ゆえにAPI仕様も非公開(問い合わせすればもらえたり、NDA締結が必要だったり)というのが現状。

電力・エネルギー業界でよく見かけるAPI(有償版)

EMAP - プラン情報ツール | ENECHANGE株式会社

最近IPOされたエネチェンジのAPIサービス。
電気料金プラン参照・比較シミュレーション系。
その他、スマートメータの実電気消費量データ(30分値)を解析して価値を生み出す等、
電力会社がよく使うタイプのAPI(SaaS型サービスの一部)です。

ENES | sassor 蓄電池制御最適化AI「ENES」

Sassorさんの蓄電池制御最適化APIです。
天気の変動等に合わせて自動的に蓄電池の充放電を最適制御するためのスケジュールを送信するタイプのものです。
各種設備の最適制御を支援するタイプのAPIですね。

日射量・太陽光発電出力予測APIを提供開始 ~任意地点の予測情報をAPIで容易に取得可能に ~ | JWAニュース | 日本気象協会

日本気象協会さんのAPI。これは予測系APIです。
最近、急速に普及している再生可能エネルギー(太陽光・風力等)では、衛星データや気象予測を使って太陽光発電量予測をしたり、
主に気温・湿度データと相関(エアコン等)する電力需要予測を行ったり、気象と非常に密接につながるエネルギーです。
そのため、エネルギー業界向けには、日本気象協会さんやウェザーニュースさんなど気象エキスパートの会社からもエネルギー業界向けのAPIサービスがいろいろ出てきており興味深い分野です。

ただ、上記のいずれも、電力・エネルギー業界では多々実績のある上記APIサービスですが、やはり仕様非公開で、
気軽にエンジニアの方がお試しできる環境は提供されていないようです。
(もし、違ってたらごめんなさい。訂正します。)

エネルギー業界のメガトレンド5D (興味ある方向け)

上記以外にも多数のエネルギー業界(海外では公益事業者=ユーティリティ向けと呼ばれる)のAPIはどんどん増えています。

その背景となっている大きなメガトレンドを以下にまとめます。

まだ電力やエネルギー領域のシステムにタッチされていないエンジニアの方々でも今後10年で以下のメガトレンドが急速に進むことで電力・エネルギーのAPIに携わる機会が増えるんじゃないかなあと現場にいながら感じております。

ぜひ電力・エネルギーのデジタル化の領域にご興味あるエンジニアの方いたらお気軽にコンタクトください。

この企画していただいた@sugimomotoさんにもこんな感じで試していただきました。

エネがえるAPIを使って、Power BI で太陽光発電量を計算してみる:CData API Driver - CData Software Blog
https://www.cdatablog.jp/entry/enegaeruapiprofile

5Dはこちら。これエネルギー業界の人にさらっと話すとおおわかってるなとなります:stuck_out_tongue_closed_eyes:

01 Decarbonization(脱炭素化) 

バイデン大統領(まだ候補?)や菅政権となり脱炭素の流れが加速してます。

02 Decentralization(分散化)

従来の大規模発電所と中央管理の電力システムは、家庭や工場・企業など分散された施設へ太陽光・蓄電池が急速に普及したことで分散化がキーワードとなっています。

03 Digitalization(デジタル化)

電力のデジタル化というとわかりやすいところは、従来のアナログ検針メーター(よくおじさんが検針してましたよね以前は)が、スマートメーターと呼ばれる電力消費量等をデジタル化したものへシフトしてることです。スマートメーターは日本全国で2023-2024年にはほぼ100%に近い普及に近づきます。そこで生まれる膨大なビッグデータを利活用するためにAPIが注目されてます。

04 Depopulation(人口減少)

人口が減少してます。当たり前ですが。。

05 Deregulation(自由化)    

電力小売自由化、ガス小売自由化はもちろん、様々な規制緩和・撤廃がエネルギー業界で進んでいます。たとえば電力自由化により、現在600-700社の新電力があり、電気料金プランの累計は5,000-7,000プラン程度に増えています。これらの料金プランデータをひっかき集めてAPI提供しているのがわたしのチームです(笑)

(参考)クリーンテック(Cleantech)とは何か? エネルギー産業を変える「3D」「5D」の潮流 新連載:米国から見るエネルギー最前線|ビジネス+IT
https://www.sbbit.jp/article/cont1/36117

自己紹介とエネルギー業界の現状

僕は普段、エネがえるというエネルギー診断クラウドサービスを電力や太陽光・蓄電池関連事業者に提供しています。
100社3,000プランに対応した電気料金プラン診断APIや太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションができるAPIを有償提供してます。

エネルギーの世界は脱炭素でもデジタル・テクノロジーの導入でも英国・ドイツ・米国をはじめ欧米が先行しています。

エネルギー業界の世界では5Dと呼ばれる急速な構造変化が起きています。太陽光や風力などの再エネや蓄電池・EVといった電気を貯める設備など旧来の大型火力発電からどんどん世界各地・全国各地に自立分散した電源ができており、それをいかにAI・IoT等のテクノロジーを駆使して制御するか?それによって、電力需給調整を図り、電力網の安定化を図るか?とか地方であれば地産地消で電気を賢く使い、支払う電気代がなるべく地域内に落ちるようにしようなどのチャレンジが世界各地、日本各地で起こっています。

※5D:Decarbonization(脱炭素化)、Decentralization(分散化)、Digitalization(デジタル化)、Depopulation(人口減少)、Deregulation(自由化)

いろいろはしょって言ってしまえば、そんな急速な変化への対応が迫られる日本の電力・エネルギー業界において今後急速にAPIやマイクロサービスによる、既存エネルギーシステムの効率化や新規サービス構築、金融(Fintech)や交通・物流・観光(MaaS)、医療(HealthTech)、気象(WeatherTech)との連携による新規事業創出が求められています。

自己紹介

@satoruhiguchi 非エンジニア。事業開発担当。46歳です。
エネがえるは、次の3つのAPIサービスを提供してます。

①電気料金プラン診断API(100社3,000プランから最もお得な料金プランを比較診断)
②太陽光・蓄電池API(経済効果シミュレーションできます。いくらお得になるの?です)
③蓄電池充放電制御API(それに必要な気象予測・太陽光発電予測・電力需要予測APIも)

今までは業界に閉じて有償APIとして提供してきましたが、もっとオープンにエンジニアの方に知っていただき、無償で試していただき、なにか一緒に面白いサービス作れないかな。そんなきっかけで記事を書いてみました。

Why not register and get more from Qiita?
  1. We will deliver articles that match you
    By following users and tags, you can catch up information on technical fields that you are interested in as a whole
  2. you can read useful information later efficiently
    By "stocking" the articles you like, you can search right away
5
Help us understand the problem. What are the problem?