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EVやV2H(充電器)や太陽光・蓄電池の導入による経済メリット(ガソリン代削減+電気代削減+売電収入)をシミュレーションできるAPI

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エネがえるEV・V2H APIサービスの詳細解説

目次

  1. はじめに
  2. エネがえるEV・V2Hとは
  3. APIサービスの概要
  4. 主要API機能
  5. 電気料金関連API
  6. APIの活用例
  7. APIサービスの特徴と利点
  8. まとめ

はじめに

近年、再生可能エネルギーの普及と電気自動車(EV)の増加に伴い、家庭やビジネスにおけるエネルギー管理の重要性が高まっています。本記事では、太陽光発電、EV、V2H(Vehicle to Home)、充電器などを統合的に管理し、最適な提案を行うためのAPIサービス「エネがえるEV・V2H」について詳しく解説します。

エネがえるEV・V2Hとは

エネがえるEV・V2Hは、太陽光発電、EV、V2H、充電器の提案書を5分で自動作成できるサービスです。主な特徴は以下の通りです:

  • ガソリン代削減、電気代削減、売電収入を自動計算
  • 5分でグラフ付きのExcel提案書を自動作成
  • 太陽光有無・蓄電池有無、EV・充電器のみでも提案可能
  • 国内初の経済効果シミュレーション保証に対応
  • EV57車種・蓄電池80製品からプルダウンで選択可能
  • 電気代上昇率を反映した長期経済効果の試算が簡単

APIサービスの概要

エネがえるEV・V2HのAPIサービスは、このパワフルなツールの機能を外部から利用可能にします。APIを使用することで、以下のようなことが可能になります:

  1. 企業ごとにカスタマイズしたサービスの開発
  2. Webサイトに組み込んだエンドユーザー向け試算シミュレーターの作成
  3. EV充電アプリへの一部API組み込みによる新たなUXの構築
  4. AIエージェントとエネがえるAPIを連携させた革新的なサービスや事業の展開

さらに、エネがえるEV・V2Hの裏側では、100社3,000以上の電気料金プランを毎月自動アップデートしています。また、大手太陽光・蓄電池・EV充電器メーカー等も本APIを有償契約して活用しているため、信頼性の高いサービスとして安心して使用できます。

主要API機能

エネがえるEV・V2H APIは、多岐にわたる機能を提供しています。ここでは主要な機能について詳しく解説します。

電気使用量計算

このAPIは、現在の電気使用量、居住地、生活パターンテンプレートに基づいて電気使用量を推計します。

エンドポイント: POST /usepowercalc/

リクエスト例:

{
  "prefectures_cd": "13",
  "template_id": 1,
  "timeperiod": [
    {
      "from": 0,
      "to": 6,
      "ratio": 10
    }
  ],
  "average_epower": 500,
  "epowers": [500]
}

レスポンス例:

{
  "basemonth": "2018-01",
  "weekday": {
    "day_usepower": [[0.564516]]
  },
  "holiday": {
    "day_usepower": [[0.564516]]
  },
  "average": {
    "day_usepower": [[0.564516]]
  }
}

このAPIは、平日、休日、平均の電気使用量を時間帯別、月別に提供します。

太陽光発電量計算

設置地点と太陽光パネル情報から太陽光発電量を計算します。

エンドポイント: POST /pvpowercalc/

リクエスト例:

{
  "point_no": 44132,
  "maker_correction": 4200,
  "pcs_conversion": 98,
  "pcs_output": 5.5,
  "panels": [
    {
      "installation": 2,
      "basic_coeff": 0.76,
      "azimuth": 0,
      "tilt": 23,
      "vol": 4,
      "maxtemp_coeff": -0.44
    }
  ]
}

レスポンス例:

{
  "pcs_conversion": 98,
  "pcs_output": [[0]],
  "pcs_roundoff": [[0]]
}

このAPIは、PCS(パワーコンディショナー)の出力量と過積載分を時間帯別、月別に提供します。

太陽光・蓄電池シミュレーション

電気使用量、太陽光発電量、蓄電池情報、売電モード、蓄電の優先順位から日々の使用推移をシミュレーションします。

エンドポイント: POST /pvcellsimulation/

リクエスト例:

{
  "day_usepower": [[0.504123]],
  "selling_mode": 1,
  "charge_priority": 1,
  "pvpowers": {
    "pcs_conversion": 98,
    "pcs_output": [[0.263547]],
    "pcs_roundoff": [[0.263547]]
  },
  "cell_info": {
    "id": 3,
    "actual_capacity": 90,
    "charge_from": 23,
    "charge_to": 5,
    "discharge_from": 5,
    "discharge_to": 23,
    "twocycle": 1,
    "ignore_waitpower": 1
  }
}

レスポンス例:

{
  "day_purchase": [[0]],
  "day_usepower": [[0]],
  "day_pvpower": [[0]],
  "day_pv2self": [[0]],
  "day_pv2sell": [[0]],
  "day_pv2cell": [[0]],
  "day_cell2self": [[0]],
  "day_ep2cell": [[0]],
  "day_ep2self": [[0]],
  "day_cellrest": [[0]]
}

このAPIは、買電量、使用量、発電量、自家消費量、売電量、蓄電量など、詳細な電力の流れを時間帯別、月別に提供します。

EV電気使用量計算

現在の車(ガソリン車)の走行距離、平日・休日の外出時間により時間別の車の走行距離を推計し、電費を使用してEVの走行による使用電気量を計算します。

エンドポイント: POST /evpowercalc/

リクエスト例:

{
  "mileage_year": 13000,
  "mileage_rate_weekday": 1,
  "mileage_rate_holiday": 3,
  "optime_weekday_from": 15,
  "optime_weekday_to": 18,
  "optime_holiday_from": 9,
  "optime_holiday_to": 20,
  "electricity_cost": 5.5
}

レスポンス例:

{
  "day_EVpower_weekday": [[0.564516]],
  "day_EVpower_holiday": [[0.564516]]
}

このAPIは、平日と休日のEV走行による電力使用量を時間帯別に提供します。

太陽光・蓄電池・V2Hシミュレーション

電気使用量、太陽光発電量、蓄電池情報、余剰売電、EV使用電力量、V2H機器情報から日々の使用推移のシミュレーションを行います。

エンドポイント: POST /v2hsimulations/

リクエスト例:

{
  "day_EVpower": [
    ["day_EVpower_weekday", 0.504123],
    ["day_EVpower_holiday", 0.504123]
  ],
  "pvcellsimulation": {
    "cell_id": 3,
    "pcs_conversion": 90,
    "day_purchase": [[0]],
    "day_usepower": [[0]],
    "day_pvpower": [[0]],
    "day_pv2self": [[0]],
    "day_pv2sell": [[0]],
    "day_pv2cell": [[0]],
    "day_cell2self": [[0]],
    "day_ep2cell": [[0]],
    "day_ep2self": [[0]],
    "day_cellrest": [[0]]
  },
  "EV_V2Hinfo": {
    "EV_capacity": 60,
    "EV_output": 0,
    "mode": 23,
    "V2H_conversion": 98,
    "V2H_output": 6,
    "charging_equipment": 0,
    "charge_limit": 100,
    "discharge_limit": 50,
    "charge_from": 1,
    "charge_to": 3,
    "discharge_from": 7,
    "discharge_to": 23
  }
}

レスポンス例:

{
  "day_purchase": [[0]],
  "day_usepower": [[0]],
  "day_pvpower": [[0]],
  "day_pv2self": [[0]],
  "day_pv2sell": [[0]],
  "day_pv2cell": [[0]],
  "day_cell2self": [[0]],
  "day_ep2cell": [[0]],
  "day_ep2self": [[0]],
  "day_cellrest": [[0]],
  "day_pv2EV": [[0]],
  "day_ep2EV": [[0]],
  "day_EV2self": [[0]],
  "day_EVpower": [[0]],
  "day_EVrest": [[0]]
}

このAPIは、太陽光発電、蓄電池、EV、V2Hを含む総合的な電力の流れを時間帯別、月別に提供します。

電気料金関連API

エネがえるEV・V2H APIは、電気料金に関する様々な機能も提供しています。主な機能は以下の通りです:

  1. 電気事業者情報の取得
  2. 電気料金プランの取得
  3. 電気料金の計算
  4. 電気料金の診断(複数プランの比較)

これらのAPIを使用することで、ユーザーの状況に応じた最適な電気料金プランの提案や、導入効果の試算が可能になります。

例えば、電気料金計算APIを使用すると、以下のような詳細な料金情報を取得できます:

エンドポイント: POST /epchargecalc/

レスポンス例:

{
  "epcorp_cd": 4,
  "epcorp_shortname": "東京電力エナジーパートナー",
  "plan_cd": 6,
  "plan_name": "従量電灯B(50A)",
  "plan_info": "料金プランの概要",
  "yearcharge": 167080,
  "monthlycharges": [14200],
  "detail": {
    "discount_rate": 0,
    "yearcharge": {
      "charge": 142000,
      "base": 20000,
      "usage": 110000,
      "adjust": 2000,
      "levy": 10000
    },
    "monthlycharges": [
      {
        "charge": 14200,
        "base": 2000,
        "usage": 11000,
        "adjust": 200,
        "levy": 1000
      }
    ]
  }
}

この例では、年間および月ごとの電気料金、基本料金、従量料金、燃料調整費、再エネ賦課金などの詳細な内訳を確認することができます。これにより、ユーザーは自身の電気使用状況に基づいた正確な料金シミュレーションを行うことが可能になります。

APIの活用例

エネがえるEV・V2H APIは、様々な形で活用することができます。以下にいくつかの具体的な例を挙げます:

  1. カスタマイズされた省エネアドバイスアプリ
    ユーザーの電気使用パターン、太陽光発電量、EVの使用状況などを分析し、個別の省エネアドバイスを提供するアプリケーションを開発できます。

  2. 不動産物件評価システム
    物件に太陽光パネルやEV充電設備を設置した場合の経済効果をシミュレーションし、物件の付加価値を評価するシステムを構築できます。

  3. スマートホームシステムとの連携
    家庭のIoTデバイスと連携し、リアルタイムの電力使用状況に基づいて最適な電力管理を行うシステムを開発できます。

  4. EV充電スタンド最適化
    地域の電力使用状況やEVの普及率を考慮し、充電スタンドの最適な設置場所や運用方法を提案するシステムを構築できます。

  5. エネルギーコンサルティングサービス
    企業向けに、太陽光発電やEV導入による長期的な経済効果や環境負荷低減効果を詳細に分析するサービスを提供できます。

APIサービスの特徴と利点

エネがえるEV・V2H APIサービスには、以下のような特徴と利点があります:

  1. 豊富なデータベース
    100社3,000以上の電気料金プランを毎月自動アップデートしているため、常に最新の情報に基づいたシミュレーションが可能です。

  2. 高い信頼性
    大手太陽光・蓄電池・EV充電器メーカーも採用している実績があり、信頼性の高いサービスとして認められています。

  3. 柔軟なカスタマイズ
    APIを使用することで、各企業のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。独自のユーザーインターフェースやビジネスロジックと組み合わせることができます。

  4. 包括的なシミュレーション
    太陽光発電、蓄電池、EV、V2Hなど、複数の要素を統合したシミュレーションが可能です。これにより、より正確で実用的な提案が可能になります。

  5. AIとの連携可能性
    APIを通じて得られるデータをAIと連携させることで、より高度な予測や最適化が可能になります。

  6. 迅速な導入
    APIを利用することで、複雑な計算ロジックを自社で開発する必要がなく、短期間でサービスを立ち上げることができます。

まとめ

エネがえるEV・V2H APIサービスは、再生可能エネルギーとEVの普及が進む現代社会において、非常に重要なツールとなっています。このAPIを活用することで、企業は独自の革新的なサービスを開発し、エンドユーザーに対してより正確で有用な情報を提供することができます。

さらに、このAPIサービスは単なる計算ツールではなく、エネルギー管理の最適化や環境負荷の低減、そして新たなビジネスモデルの創出にも貢献する可能性を秘めています。

今後、エネルギー市場がさらに複雑化し、個別化が進む中で、エネがえるEV・V2H APIのような柔軟で包括的なツールの重要性はますます高まっていくでしょう。エネルギー関連企業、不動産業、自動車産業など、幅広い分野での活用が期待されます。

(参考サイト)SaaS版の操作イメージ(本ブログでご紹介したAPIを組み合わせて実装されたB2B SaaS)
・Webサイト:http://evv2h.enegaeru.com/

・サービス資料:EV・V2H用(エネがえるEV・V2H):https://bit.ly/enegaeru-evv2h

・オンラインプロダクトツアー:エネがえるEV/V2H(太陽光+蓄電池+EV・V2H or 充電器等を提案される方)
1.新築 35年 太陽光+EV+蓄電池+V2Hセット提案=トライブリッド提案(ガソリン車→EVへ)
https://product.plainer.co.jp/s/enegaeru/13a27570-d68d-4641-9406-312452541e37
2.既築 20年 太陽光+EV+V2Hセット提案(ガソリン車→EVへ)
https://product.plainer.co.jp/s/enegaeru/e31266a7-9081-4d7e-94bb-dad2c956f65f
3.既築 20年 EV導入済み世帯への太陽光+V2Hセット提案(EV導入済み世帯向け)
https://product.plainer.co.jp/s/enegaeru/b8baa376-5e11-4317-a80c-1e1903b37fd3

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