概要
Search Consoleでの「サイトの所有権確認」と「所有権の移譲」についてのメモ書きです。
サイトの所有権確認について
Search Consoleのプロパティ作成にあたっては作成者がドメインを所有していることを証明する必要があり、証明方法としては主に5つの方法があります。
証明はプロパティー作成時に限定せず、継続して確認できる状態にする必要があります。
途中で確認できない状態になってしまうとプロパティ自体が非表示になり、所有権の確認が再度必要となるので注意が必要です。
1) HTMLファイル
ドメインルートに特定のファイルを置いて所有権の確認をします。
この方法ではGoogleのクローラーがファイルを閲覧できる必要があります。
クローラーのUserAgentは以下のようになっており、このUserAgentに対してファイルを返却できないようなURLルーティングの場合にはクローラによる確認ができません。
Mozilla/5.0 (compatible; Google-Site-Verification/1.0)
2) HTMLタグ
ドメインルートのhtmlファイルに任意のmetaタグを設定して所有権の確認をします。
<meta name="google-site-verification" content="~~~" />
HTMLファイルでの確認方法と同様に、クローラーのUserAgentが入れないようなページでは確認することができません。
一般的に、前述したようなUserAgentの場合にはPCページを返却することが多いと思いますので、モバイル限定のWebサイトの場合には注意が必要です。
3) Google Analytics
サイトに設置しているGoogle AnalyticsのSDKを用いて所有権の確認をします。
この方法ではGoogleアナリティクスプロパティの「編集権限」が必要となり、JavaScript SDKは<head>
タグの中に設置する必要があります。
また、Google Tag Managerを経由してGoogle Analyticsを配信している場合は確認はできません。
Google Analyticsの編集権限が必要になるため、自社でGoogle Analyticsを管理していない場合にはこの方法を取るのは難しいかもしれません。
4) Google Tag Manager
サイトに設置しているタグマネージャーのSDKを用いて所有権の確認をします。
この方法ではタグマネージャーコンテナの「公開権限」が必要となり、JavaScript SDKは<head>
タグの中に設置する必要があります。
Google Tag Managerの公開権限が必要になるため、自社でGoogle Tag Managerを管理していない場合にはこの方法を取るのは難しいかもしれません。
5) DNS設定
DNSにてTXTレコードもしくはCNAMEレコードにてGoogleが指定した文字列を設定します。
所有権の移譲について
「確認済みサイト所有者(オーナー)」権限をもつユーザーが存在しなくなった場合には、新たなユーザー追加ができなくなります。
また、プロパティの作成や所有権の確認も改めて必要となりますので、退職リスクという観点でも事前に複数人に所有権を付与したり、共通のアカウントで所有権を保持することをおすすめします。
所有権の移譲ができるページへは以下2通りの遷移方法があります。
1) 新UIから設定ページに遷移する場合
新UIの「ユーザーと権限」ページ(https://search.google.com/search-console/users?resource_id={siteUrl}) にて、オーナー権限を所有しているユーザーのメニューを押下し、[プロパティ所有者の管理]を押下することで設定ページに遷移できます。
2) 旧UIから設定ページに遷移する場合
認証済みURL一覧ページ(https://www.google.com/webmasters/verification/home) にて任意のプロパティを選ぶことで設定ページに遷移することができます。
設定ページにて所有者の追加をする
遷移後のページ(https://www.google.com/webmasters/verification/details?siteUrl={siteUrl}) の一番下にある[サイト所有者を追加]を押下して任意のアカウントへ所有権を付与します。