Google Drive上のExcelファイルをGoogleスプレッドシート形式で複製する

概要

Google Drive に保存されている Excel ファイル（.xlsx）を、同じGoogle Drive上にGoogle スプレッドシート形式で複製するための GAS（Google Apps Script）です。

Excel ファイルはそのままでは IMPORTRANGE 関数や他の GAS から参照できないため、本スクリプトで「別のスプレッドシートへコピー」を自動化します。

なお、ネット上のサンプルコードを試したところ拡張子が .pdf や .doc に変わってしまう現象が起きたため、動作が安定する方法を改めて検討・実装しました。

Googleドライブ上のExcelファイル

Googleドライブ上のExcelファイルは緑色のラベルで「.XLSX」と表示されます。

DriveAPIを追加

Apps Script画面の「サービス」からDrive API V2を追加してください。

Script

以下のコードをApps Scriptに貼り付けて保存します。

const sourceFileId = 'XXXX'; // 元のExcelファイルのID
const existingSpreadsheetId = 'YYYY'; // 上書きしたいスプレッドシートのID

function excel_to_gsheet_converter() {
    // Excelファイルを取得
    const sourceFile = DriveApp.getFileById(sourceFileId);

    // ExcelファイルをGoogleスプレッドシートに変換して上書き
    overwriteSpreadsheet(sourceFile, existingSpreadsheetId);
}

function overwriteSpreadsheet(file, spreadsheetId) {
    try {
        // ExcelファイルをGoogleスプレッドシートに変換するためにバイナリデータを取得
        const blob = file.getBlob();

        // 既存のスプレッドシートに内容を上書き
        const updatedFile = Drive.Files.update(
            {
                title: DriveApp.getFileById(spreadsheetId).getName(), // ファイル名は変更しない
                mimeType: MimeType.GOOGLE_SHEETS // MIMEタイプはGoogleスプレッドシート
            },
            spreadsheetId,
            blob
        );
        Logger.log(`ファイルを上書きしました: ${updatedFile.id}`);
    } catch (e) {
        Logger.log(`エラーが発生しました: ${e.message}`);
    }
}

トリガーを設定

1. エディタ右側の「トリガー」 から「＋」をクリック
2. 実行する関数に excelToGsheetConverter を選択
3. イベントのソース：時間主導型
4. 時間ベースのタイプ：時間ベースのタイマー
5. 時間の間隔：例）1 時間おき
6. 保存 をクリックして完了

以上です。
このスクリプトを有効にすると、指定した間隔でExcelファイルが自動的にGoogleスプレッドシートへ複製され、他のシートやGASから参照できるようになります。