ポイントを貯めたり使ったりしてお得にしようという活動(ポイ活)がまきおこってますが、キャッシュレス決済になるとなにかいいことがあるのでしょうか?
#追い風のキャッシュレス決済
経済産業省が導入を推進しており、国が普及を後押ししています。
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消費税率引上げ後の9カ月間に限り(2020年6月末まで)、中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援する「キャッシュレス・消費者還元事業」を実施(対応店舗でのキャッシュレス利用で2~5%を還元)
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さらに。令和2年には次のポイント還元としてマイナンバーカードを活用した消費活性化策を検討中です
一定額を前払い等した者に対して、マイナンバーカードを活用したポイントである「マイナポイント」を国で付与するもの。ポイントの購入条件、購入対象者、プレミアム率、ポイントの利用環境や使途、有効期限等、具体的な内容は現在検討中(マイナポイント: https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/promotion/)
経産省のポイント還元公式アプリまであります。
(ポイント還元事業 : https://cashless.go.jp/consumer/index.html )
#国が後押しするのはなぜ?
経産省キャッシュレスビジョンより
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世界的にキャッシュレスの流れが加速し、「各国ではデジタル革命に伴う、通貨改革から生まれた『キャッシュレス文明』が興りつつある」とも形容すべき状況の中で、日本だけが取り残されてよいのかという問題意識。
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キャッシュレス社会、すなわちデジタルな手段で支払が行われ、そこで生み出されたデータを利活用することにより、国全体の生産性が向上し、実店舗等、消費者、支払サービス事業者がそれぞれ付加価値を享受できる社会の実現が求められる。
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諸外国において、キャッシュレスはインバウンド、アウトバウンド、越境取引へとその範囲を拡大。この範囲の拡大は、データ利活用にも繋がる動きであり、利用可能なデータのあるところがマーケットとして認知されるといった変化も起こりうる。我が国のデータ利活用に向けた整備が不十分な場合、マーケットとして認知されず、また、国際的な標準化活動や連携活動からも取り残される可能性も否定できない。
(https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-2.pdf)
ようするに日本はかなりおくれているということですね。。。
#キャッシュレスといえば?
Suicaなどの電子マネー、クレカ、デビットカードも含まれるのでキャッシュレス自体は目新しいものではありませんが、最近どこでもみかけるようないなったQRコード決済(ID決済ともいう)が今どきですよね。
なかでも、PayPayはオフィスグリコや、お弁当の出店などでも、あちこちで送金のQRコードをみかけるようになりました。
1日のアプリ起動ユーザー数が900万人を突破など破竹のいきおいです!
#でも手数料とかとられるのでは?
クレカの年間費や、ATMで現金引き出し手数料のような費用は一切ありません。
さらに、導入している店舗側でもトランザクションフィーなどの決済手数料もPayPayは3年間無料です。
PayPayは買い物しやすい環境を提供し、普及させることにより、
- 利用ユーザーを増やし囲い込む(PayPayなれてそれ以外の支払い方法が面倒になるユーザーを量産)
- 利用データを分析に利用するなど、将来的にビックビジネスになる
をみこして投資しているのです。国の狙い(2番)どおり手数料ビジネスからシフトしているのでしょうか。。
PayPayもリアル店舗では普及している様子を体感できますが、ECサイトではまだあまり一般的ではないようにおもわれます。
#そんなに一押しなら自社ECサイト導入したいんですけど?
EC-CUBEにも、専用プラグインや、GMOなどの決済代行プラグインの選択肢にもいまのところありません。
PayPayはYahooショッピングではつかえますが、一般サイトではまだ利用できないようです。
LinePayはAPIが提供されているため、自力であれば実装も可能です。(店舗側でトランザクションフィーは発生します)
(linecheckout : https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2807 )
仕組みとしてはLineアプリ側に決済をわたしてしまうため自社ECに完全に組み込むイメージにはなりませんが。。。
キャッシュレス決済(QRコード決済(=ID決済))はリアル店舗に普及が着実にすすんでいるので、ECサイトにも流れがきますね。
いち早く導入せねば。。。