世界一シンプルな C# / .NET 向け TAR アーカイブ作成ライブラリです。なんとアーカイブの作成しかできません。その代わりに unsafe が不要（C# 7.3 以降）、追加の DLL の導入も不要、バニラ C# で動きます。

有名どころのライブラリは Zip・GZip・RAR など複数のフォーマットに対応しているのは良いものの、Zip は既に不要だったり、多機能すぎてあらゆる操作が大仰になっていたりだったので、tar 作成部分だけを既存ライブラリから抜き出しました。

System.IO.Compression がいまだに対応していない tar フォーマット、後方互換性のために tar アーカイブの書き出しだけは出来るように、という需要もまだまだあるでしょう。

使い方

TarStream を開いて string、byte[] または Stream を書き込むだけで tar アーカイブが作れます。System.IO.Compression と組み合わせて .tar.gz（.tgz）も作成できます。

using SatorImaging.TarArchiver;
using System;
using System.IO;
using System.IO.Compression;

public class Sample
{
    static void Main(string[] args)
    {
        if (args.Length == 0 || string.IsNullOrWhiteSpace(args[0]))
            throw new ArgumentNullException(nameof(args));

        // open TAR stream and export as a .tar.gz format
        using (var targz = new FileStream(args[0], FileMode.Create, FileAccess.Write))
        using (var gzip = new GZipStream(targz, CompressionLevel.Optimal))
        using (var tar = new TarStream(gzip))
        {
            // writing data
            tar.Write(@"path/to/the/file.txt", @"Hello, World.");
            tar.Write(@"path/with/multibyte/文字列.txt", @"ひらがなカタカナ漢字");
            tar.Write(@"yet-another-folder/byteArray.txt", new byte[] { 84, 65, 82, 13, 10 });  //TAR[CR][LF]
            tar.Write(@"root.txt", "");
            tar.Flush();  // done in TarStream.Dispose() anyway
        }

    }
}

Unity

Unity 2021.3 でテスト。Unity Package Manager (UPM) を使う場合は以下のURLを。

Lastest: https://github.com/sator-imaging/CSharp-TarArchiver.git
v1.0.0: https://github.com/sator-imaging/CSharp-TarArchiver.git#v1.0.0

src/Sample.cs がある状態だと Unity エディターにメニューが追加され、テストファイルを書き出すためのダイアログが使用できます。

TARアーカイブ

ロングネーム対応でちょっとヘッダーが面倒だけど、それ以外は単純。

ヘッダー＋ファイルを書き込んで512kのブロックに足りない部分をゼロで埋める、をファイルの数だけ繰り返して最後に２ブロック（1024k）を 0 で埋めれば終わり。

1MiB を丸ごとゼロで埋める終端表現はかなりダイナミック。

tar - Format of tar archives - IBM Documentation

ヘッダーが固定長だったらスゲー楽に読み込み機能付けられるんだけも。

以上です。お疲れ様でした。

TARアーカイブ作成ライブラリ

使い方

Unity

TARアーカイブ