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なぜ WHI では times 文化がうまくまわっているのか?

Last updated at Posted at 2021-12-17

そもそも times って?

times(分報、timeline、などと言われたりもします)とは、Slackなどの社内コミュニケーションツール上で自分専用のチャンネルを作成し、自分の好きなタイミングで好きな内容を投稿していくものです。
要は社内Twitterのような感じです。
自分で進めているタスクの進捗管理やTODO管理、ちょっとした相談や雑談など、いろいろな用途で使うことができます。

times のメリット・デメリット

times を始めてみるととても便利で、メリットがたくさんあります。
しかし、もちろんデメリットもあります。

メリット

  • 社内コミュニケーションが活発になる
    • 実際に会って話したことがないメンバーでも、times を見るとなんとなく人となりがわかったりする
    • 部署が異なる人でも、times なら交流しやすい
  • 気軽に投稿できる
    • 困った時に「助けて!」と言いやすい
    • 誰かが助けてくれることも多い
    • 同じ問題を感じる人同士で集まって、改善に向かってアクションをとるきっかけになったりする
  • 自分の思考や学びを整理できる
    • 考えていることや学びを文字起こしすることになるので、自ずと整理されていく
    • 自分以外の人にも共有できる

デメリット

  • times の数が増えすぎるとどれを見たらいいかわからない、見るのに時間がかかる
    • たくさんの times に入っていると、通知が止まらなくなったりする
  • 井戸端会議になりがち、情報が一部の人にしか伝わらない
    • いわゆるタバコ部屋のような
  • 雑談しすぎてしまう、業務に支障が出る
  • 文章を書くのが苦手だと使いづらい
  • 治安が(以下略)

人数に対してスケールしない、timesアクティブユーザーが100を超えると厳しい、などの意見1もあるようです。

WHI の times 文化

WHIの従業員数は執筆時点で1738名2、社内Slackのtimesの数は750を超える3ようです。

times アクティブユーザーが 100 を超えると厳しいという意見もあるなか、少なくとも筆者のまわりでは times がとてもうまく活用され、社内のコミュニケーションや業務にとても役立っているように見えます。

なぜ WHI では times 文化がうまくいっているのか、理由を考えてみました。

情報のハブになってる times が複数ある

times の数が増えすぎると、どれを見たらいいかわからないという問題が発生します。
これに対して、WHI の社内 Slack には「この人の times を見ておけばだいたいの情報がつかめそう」「とりあえず参加しとけば安心」という times が複数存在します。

それぞれ別組織の人の times なので集まる情報が微妙に異なりつつ、ハブとなっている times 管理者同士は相互フォローなので、時には同じ情報が流れてきたりします。

times がたくさんありすぎてどれを見たらいいかわからない、たくさん入ると疲れてしまう、という人でも、ハブとなっている times にだけ入っておけば自然と情報が流れてくるため、情報格差が起こりにくい状態となっています。

社内の風通しをよくしてくれる人が複数人いるようなイメージです。

ポジティブな人が多い、誹謗中傷は基本的にない

基本です。そもそも times は他人を攻撃するためのものではありません。
しかし、思ったことを気軽に投稿できるという性質上、意図せずに他人への攻撃を投稿してしまう、というパターンも times ではよくあると思います。

WHI の場合、会社の雰囲気・文化として、ポジティブな人(問題解決型の思考をする人)が多いため、この問題があまり表面化していないように感じます。
何か困ったことや問題点・課題について投稿するときには、感情的な投稿をするのではなく、
解決案や自分の考え、アイディアを添える人が多いように感じます。4

もともと雑談推奨な文化

WHI はもともと雑談推奨な会社です。5
もともと雑談推奨な文化があったので、対面でのコミュニケーションが減少し、代わりに Slack でのコミュニケーションが主流になっていった時に、自然と times という文化が生まれたように感じます。
もともと雑談推奨なので、雑談も業務の延長線上で、本業に支障が出ることもありません。

times を業務利用していない

1つ前に「雑談も業務の延長線上」とは書きましたが、あくまでも雑談は雑談、times は times です。
times を利用する人がどんなに増えても、業務に関する重要な連絡や公式な連絡は、チームチャンネルやプロジェクトのチャンネルなどの公式な場所で行っています。
この使い分けがキチンとできていることで、「重要な決定が times で行われてアナウンスもされなかった」などという事態はほぼ発生しません。

コミュニケーションの場が複数ある

times はその性質上、どうしても文字によるコミュニケーションとなってしまいます。そのため、自分の考えを文章に表現することが苦手だったり、文章を書くのに時間がかかる人にとっては times の活用が難しい場合もあります。

WHI の場合、Google Meet や oVice による対面・口頭での雑談の機会や会社からの情報発信のプラットフォームなど、
times 以外にも社内コミュニケーションの場が複数設けられています。
times が苦手な場合は times 以外を使えばいいので、自分に合ったコミュニケーションを選択することができます。

まとめ

WHI で times 文化が根付いている理由、うまくまわっている理由について考えてみました。
WHI にもともとあった雰囲気・風土が times 文化とフィットしていたということと、社内のコミュニケーション施策に力を入れていることが、うまくまわっている大きな理由なのではないかと感じます。
今後もうまく times を活用し、業務に行かせていけるといいなと思います。

参考文献


  1. https://note.com/vaaaaanquish/n/ncc512cf0e263 

  2. https://www.works-hi.co.jp/corporate 

  3. 個人のtimesだけではなく、部署として運営しているtimesも含みます。 

  4. 感情的な投稿が全くないわけではありません。 

  5. WHI の前身である Works Applications 社から引き継いだ文化だと思います。 

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