始めに
みなさま、アウトプットしてますか?
- Twitter で日々情報発信する
- Qiita の記事を投稿する
- 勉強会で発表する
などなど、アウトプットの方法はいろいろあります。エンジニアは日々のインプットが大事だけど、アウトプットも大事!というのはみなさまご存じの通りだと思います。
・・・そうは言っても、アウトプットを多くするにはどうすればいいのかわからない!という方も多いと思います。私もその1人です。
そこで、私の知る範囲で圧倒的なアウトプットを生み出している山田展子さん(@e99h2121)に、「どうやったらたくさんのアウトプットを生みだせるんですか??」という内容についてインタビューしてみました。
山田さんってどんな人?
私にとっては、Works Human Intelligence の偉大な先輩です。Qiita のプロフィール(@e99h2121)を見るとわかる通り、ほぼ毎日何かしらの記事を更新または投稿されています。あと、常に Twitter にいらっしゃいます。
- 2021年 Qiita エンジニアフェスタ総合賞受賞
- Women Developers Summit 2021登壇: 女性こそエンジニアになるべきだ?私たちがはたらくを楽しめる理由
- Developers Summit 2022登壇: 我々はいかにして多様性を活かす文書化された世界を作るか~私たちがぼちぼち生き延びる、キャリアを見失わないための失敗史~
山田さんにインタビュー
日々アウトプットするためのコツとは
佐藤:アウトプット大事!とわかっていても、なかなかアウトプットできてないんですが、どうしたらいいんでしょう・・・?
山田:やらねば!という気持ちにさせてやっている、というのはあるから、きっかけを作るといいのかも。私の場合だと、今年もひとりアドベントカレンダーをやっていて、こういうのをやるとやらねばという気持ちになるよね。
佐藤:今年もひとりアドベントカレンダーやっているんですね笑
山田:そう笑 全部完璧にやろうと思うとできなかったときにへこむので、ちょっと余裕を持たせてやってる。一応、始める前に25個トピックはひねり出してあるんだけどね笑
佐藤:始める前に25個トピックがある時点ですごいです。どこからアイディアをひねり出してるんですか?
山田:ひねり出すというか、知ったことを書く、という感じ。どんな些細なことでも、私は初めて知った!と思ったら、それを正々堂々と書くとよいと思う。
佐藤:そんなこと知らなかったの?とか、もう知ってる人の方が多いのでは、とか思ってしまうんですが・・・。
山田:自分が書いたことは唯一無二なのでいいじゃん、っていう気持ちかな。あとは、少なくとも記事を投稿したその日の時点でこういう属性の人がこう試してこうなった、という記録は価値があるはず。
佐藤:なるほどです。ちなみに、25個もトピックを出すにあたって、ネタ帳みたいなものは用意しているんですか?
山田:ネタ帳は用意してる!ネタ帳というか、日々気づいたこととか、学んだことをメモしておくようにしてる。times にも日々思ったことは書くのだけど、それよりさらに自分向けな感じの内容で、Obsidian で書いてる。
山田:メモには日付と内容を書いて、ある程度まとまったらまとめて記事に起こしている感じ。メモは本当にメモなので、今日やることを書いたりとか、コマンドのメモを書いたりとか、日報の下書きを書いたりとか。times のように本当に随時、なんでもメモに書いておく、というイメージ。
佐藤:メモを記事とかにまとめてアウトプットするのは、どうやって時間をとっているんですか?
山田:週1くらいで、メモをまとめる時間をとって、そこでやっている。金曜日の終わりくらいに今週やったことを振り返って、記事つくる感じ。記事はテーマごとでつくると、いくつか同時に作れるかなと。本を読んだら感想を記事にする、とか、勉強会参加しましたよレポートとか。そのあたりは随時まとめておいて、最後に見栄えをよくして投稿する感じ。
佐藤:なんとなく、常に頭の中が言語化されているというか、考えていることを文字に起こすのが苦ではないタイプなのかな、と感じました。自分の考えを言語化したり、文字に起こすことが苦手な人もいると思うんですけど、どうしたらいいんでしょう?
山田:確かに、文字に起こすのは苦じゃないかも笑
山田:とは言え、考えを言語化するのは大事だから、少しずつやってみたらいいのでは。今回のこういうインタビューとかのように、話してみて、記録とって、それを見返して、というのをやるのもいい訓練になりそう。
佐藤:あとは、メモをとるのもそうだけど、無理に毎日やらない方がいいのかもですね。
山田:それもあると思う。できる範囲で、が大事。
インプットはどうやっているの?
佐藤:アウトプットのためにはまずはインプットが大事だと思うんですが、インプットにあたって意識していることはありますか?
山田:勉強会と本はアウトプットを意識してインプットしているかも。この記事とか。
山田:「~の感想」とか、勉強会で発表した人はまとめてくれると喜ぶので、記事にするとよいですよ。こういうところが参考になった、とか、このへんが使えそう、とか、そのくらいでいいので。
佐藤:確かに、アウトプットを意識して勉強会に参加すると、より集中して参加できそうですね。記事にすると自分のメモにもなりますし。
山田:そうそう、アウトプットを意識すると勉強になる、の法則(ファインマンテクニック)ね。
佐藤:本についてはどうでしょう?
山田:「~を読んだ」とか、このへん知らなかった、とかをメモっておいて、それをまとめて記事にしてる。他の本の引用が出てきたりとかするので、それをメモっておいてあとで調べる、とかもいいかも。
佐藤:ちなみに、本を読む時間はどうやって確保しているんですか?
山田:隙間時間で読んでいるかなあ。あとは、ちゃんとは読んでないです笑
山田:目次だけをざっと読んで、このへんのトピックはいいかも、っていうところを読んでる感じ。読書術は前に記事にしたね。
佐藤:なるほどです。もうちょっといろいろ聞きたいんですが、時間がきてしまったので今日はこのあたりで・・・!またいろいろ聞かせてください!
まとめ
山田さんにインタビューをしてみると、何か特別なことをしている、というよりは、日々の生活の中で、思ったことをできる限りメモして、どんな些細なことでもアウトプットにつなげる意識をしているのかな、という印象でした。
アウトプットを増やすための大事なポイントは以下あたりになりそうです。
- 人からの反応は気にしすぎない
- 自分のためにやる、のマインドでよい
- とにかく投稿のハードルを下げる
...わかってるけどそれが難しいんだよ!という気もするので、もうちょっと深掘りしてみたいなあ。