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VirtualBoxの設定と仮想サーバ構築

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久々にVirtualBoxを触ったら、すっかり設定方法が頭から抜け落ちていたので、覚書きとして書いておきます。

ネットワーク構成

今回、下図で示すネットワークを構成しました。
20170121_Virtualbox.png

VirualBoxの各ネットワークは以下のようにしました。

  • NATネットワーク:
    NATネットワークは、仮想サーバ(VM01、VM02)から外部への通信のみを許可し、外部からの通信は許可しません。

  • ホストオンリーネットワーク:
    ホストオンリーネットワークはホスト端末(HOST01)から仮想サーバの通信のみを許可し、仮想サーバからホスト端末への通信は許可しません。

  • 内部ネットワーク:
    仮想サーバ間のみ通信が可能なネットワークとして、内部ネットワークを設定しました。

各ネットワークの詳細を以降に示します。

NATネットワーク

通常、VirtualBoxでアダプタをNATにすると、VirtualBoxのネットワーク設定がそのままであれば10.0.2.2がゲートウェイアドレスとなり、10.0.2.15がサーバのアドレスとなります。複数の仮想サーバがあったとしても、NAT用のサーバアドレスはすべて10.0.2.15となります。このため、NATアダプタではサーバ間通信ができません。そこで、NATネットワークを使います。

NATネットワークは「環境設定」⇒「ネットワーク」から「NATネットワーク」タブを選択し編集します。今回は仮想サーバに任意のアドレスを振るため、「DHCPのサポート」は無効にしています。
1.png

NATネットワークを構成した場合、ゲートウェイとなるIPアドレスは基本的に「xxx.xxx.xxx.1」が割り当てられるようです。試しにゲートウェイアドレスを仮想サーバのNICに振ってみたところ、今度は「xxx.xxx.xxx.2」がゲートウェイとなりました。参照リンクを見てもイマイチ動きが解らなかったので、難しい設定をしないで素直に.1をゲートウェイとして考えた方がいいかもしれませんね。

NATネットワークのゲートウェイは、VBoxManageをひっぱたけばわかります。

test.bat
C:\PROGRA~1\Oracle\VirtualBox>VBoxManage.exe list natnetworks
NetworkName:    NATNET
IP:             10.0.2.1
Network:        10.0.2.0/24
IPv6 Enabled:   No
IPv6 Prefix:    fd17:625c:f037:2::/64
DHCP Enabled:   No
Enabled:        Yes
loopback mappings (ipv4)
        127.0.0.1=2

ホストオンリーネットワーク

NATネットワーク + ホストオンリーネットワークを構成する際、デフォルトゲートウェイはNATネットワークのみとし、ホストオンリーにデフォルトゲートウェイは設定しないようにします。当たり前といえば当たり前ですが、2つのゲートウェイが混在すると通信ができなくなってしまうので。

内部ネットワーク

クラスタ構成を組むため共有領域が必要な場合(CTDBのような)、仮想サーバ間のみの通信ができれば他の通信に影響を与えなくて済みます。

次回、この構成を生かした仮想インフラを作ってみます。

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