1日目は hmatsu47 さんでした
はじめに
システムからメールを送信する際、「送信したメールが迷惑メールボックスに入ってしまった」という問題はよく発生します。
迷惑メールの判断基準は日進月歩で進化していますが、重要なポイントは大きく変わっていない印象です。
「送信ドメイン認証(SPF, DKIM, DMARC)」「レピュテーション」「コンテンツ内容」は、必須要件として語り尽くされ、インターネット上に情報も豊富に存在します。
この記事では、「メール本文とドメイン」の関係に焦点を当ててみます。
前提条件
- 送信ドメイン認証が適切に設定されている
- これは、ドメイン所有者側の責任の範疇ですので、適切に設定しましょう
- 送信元のレピュテーションは悪くない
- 例えば、blastengineを利用している場合は、この辺りの事をよしなにやってくれているようですので、懸案にはならないですね
- コンテンツは不適切(違法、暴力的、ポルノなど)ではない
HTMLメールの例
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<body>
<table align="center" border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" height="100%" width="100%">
<tr>
<td align="center" valign="top">
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" width="600">
<tr>
<td valign="top">
◯◯◯◯様<br>
<br>
</td>
</tr>
<tr>
<td valign="top">
登録ありがとうございました。<br>
********************<br>
姉妹サービス<a href="https://blacklisted.example.edu/">hoge</a>も、ぜひ御覧ください。<br>
********************<br>
********************<br>
********************<br>
********************<br>
<br>
</td>
</tr>
<tr>
<td valign="top">
<hr>
株式会社△△△△<br>
<a href="https://subsidiary-company.example.org/">https://parent-company.example.com/</a><br>
</td>
</tr>
</table>
</td>
</tr>
</table>
</body>
</html>
(メーラーによってはHTML5に対応していないケースが多いので、まだまだHTMLメールは古典的な書き方になりがちですよね………)
閑話休題
注意すべきポイント
外部URLのブラックリストの確認
本文に含まれる外部URLのドメインはブラックリストに入っていないか?
メール本文にブラックリストに含まれているドメインがあると、そのメールの送信者(送信元ドメイン)も悪い評価を受ける可能性があります。
例示のHTMLでは、 https://blacklisted.example.edu/
が悪質なドメインであれば、迷惑メールと見なされる可能性があります。自身のドメインだけでなく、掲載する外部ドメインもチェックすることが重要です。
ハイパーテキストリンクの一貫性
ハイパーテキストリンクに表示するURLのドメインとリンク先URLのドメインが異なっていないか?
ハイパーテキストリンクのhref属性に記載したURLと、要素として表示しているURLが異なる場合、迷惑メールと見なされる可能性があります。表示しているURLと遷移先のURLが一致していないと、騙し行為とみなされかねません。
例示のHTMLでは、会社のURLが https://subsidiary-company.example.org/
であれば、素直に <a href="https://subsidiary-company.example.org/">株式会社△△△△</a>
としておくべきです。
まとめ
迷惑メール判断の基準において、メール本文については、以下の点に特に留意しましょう。
- 外部URLのブラックリストの確認
- ハイパーテキストリンクの一貫性
おわりに
記載した情報の正確性について万全を期しておりますが、その内容について保証するものではありません
3日目は kitazaki さんです