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AtlassianAdvent Calendar 2015

Day 8

Integration - HipChatで安心して滑るための技術

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全国2,000万人の滑るのを恐れて何も言えないで怯えている皆様、こんばんワールド。
冬の寒さも深まってまいりまして、一部では道が凍結したり、足元を気をつけなければ、うっかり滑ってしまう季節になってまいりました。

滑ると言いましても、全てに於いて悪いこととは限らないものでございます。
そう、コミュニケーションに於きましては、役立つのであります。

本日は、この冬を快適に滑るためにHipChat Integrationを利用して作成した/dajareコマンドをご紹介いたします。

Integrationって何?

Integration

HipChat integrationsより引用

HipChat Integration は、HipChat のルームへの投稿やユーザーの参加などのイベントをウェブフックとして連携する仕組み、またはその仕組を利用したサーバーのことです。

昨今流行りのChatOpsを実現する仕組みとして利用できます。
ChatOpsと聞くと、Hubotなどのボットを思い浮かべる方も多いかと思います。
Integrationを利用する利点としては、

  1. Webアプリケーション開発の技術で作成可能
  2. ボット用のアカウントやOAuth認証トークンの発行などのちょっと面倒くさい準備が不要
  3. 複数のルームへの展開が容易

といったものがあります。

セットアップ手順

Room の選択

まずはWebのHipChatにログインし、Integrationを設定したいRoomへ行きます。

Kobito.1HU9vA.png

BYO Integration を選択

HipChat_-_Integrations.png

Itegration の名前を設定

BYO Integrationの名前を設定します。
ここでは、とりあえずDajareとしておきます。

Kobito.loWdOo.png

コマンドを設定

Add a command にチェックを入れると、コマンド名やIntegration のWebhookのエンドポイントを入力できます。

Enter your slash command には使いやすいコマンド名を入れましょう。/dajare で構いませんが、/d など短いコマンド名に設定しておくと、iPhoneなどモバイルクライアントから気軽に滑れるようになります。

Kobito.DJQXMn.png

さぁ、滑ってみよう。

おめでとうございます。
これで滑るための準備は完了です。普段の何気ない会話に、ちょっと /dajare を付けることで、誰も傷つけることなく、HipChatのルームにも冷たい空気が押し寄せることでしょう。

HipChat.png

ソース

ここまでご紹介したdajare コマンドを提供するDajare は、MITライセンスでオープンソースとして公開しております。

BYO Integrationとして登録すると、例えば、

HipChat.png

などのように、企業秘密に相当することで滑ろうとすると、そのメッセージがDajareサーバーに送らることになるため、コンプライアンス上のリスクを懸念されることと思います。
そのような場合、自社でDajareサーバーを構築することで、リスクを回避した上で滑ることが可能です。

最後に

HipChat Integration を利用した、/dajare コマンドを提供するDajareサーバーと、それをBYO IntegrationとしてHipChatのルームに設定する方法について、ご紹介しました。

コミュニケーションの円滑化は、ビジネス及び開発すすめる上で重要なアクションであります。
逆に、コミュニケーションの取りづらい環境では、もちろん、社員同士のコラボレーションなどは望めることはなく、緩やかに衰退してく組織となりえます。
コミュニケーションを円滑にするための活動の1つとして、発言の敷居を下げることがあげられます。
「こんなことを言っても良いんだ」という空気を組織内に醸成することで、発言を引き出すことが期待できます。その1つの具体的な方法として、ダジャレという、一見どうしようもないことを発する活動があります。
しかしながら、これを多様し過ぎると、発言者に対して、「この人は大したことを言わない人なのではないだろうか」という誤解や、人間関係を悪化させる可能性もあります。
このような問題を解決しつつ、本来、ダジャレに求められた発言の敷居を下げる効果を最大限に発揮させるため、Dajareサーバー及び/dajare コマンドが有効ではないかと考えております。

皆様が、円滑に滑れることを期待しております。

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