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Rails メール自動配信機能をActionMailerとwheneverを使用して実装する

Last updated at Posted at 2020-04-09

Railsで毎日メールを送るためのバッチ処理を、ActionMailerとgemのwheneverを使用して実装しました。

##手順

  1. gem 'whenever'導入
  2. schedule.rbにバッチ処理を記述
  3. schedule.rbの内容を登録
  4. メールを送信するメソッドを定義
  5. viewに送信するメール本文を作成
  6. logファイルを確認して実行されているか確認

##環境
ruby '2.5.7'
gem 'rails', '~> 5.2.4', '>= 5.2.4.1'

##前提

  1. Userテーブルにemailカラムがあること
  2. ActionMailerで送信するサーバーの設定が出来ていること
  3. メール送信するために必要なApplicationMailerを継承するクラスを作成していること

※ (UserMailerという名前で作成済)

1. gem 'whenever'導入

'whenever'って?
自動的にメール送信するなど、バッチ処理を行うためにはcronというものを使ってcrontabにそのための記述をします。
でもその小難しいものを簡単に書けるようにするgemが'whenever'です。

それではgem 'whenever'をインストールします。
gemファイルに入力。

Gemfile
gem 'whenever', require: false

ターミナルでGemをインストールします。

$ bundle install

2. schedule.rbにバッチ処理を記述する

まずはschedule.rb ファイルを作成します。
以下をターミナルに入力する

$ wheneverize .
 [add]  writing './config/schedule.rb'
 [done] wheneverized!

今作ったschedule.rbの中にバッチ処理を記述します

config/schedule.rb
# Use this file to easily define all of your cron jobs.
#
# It's helpful, but not entirely necessary to understand cron before proceeding.
# http://en.wikipedia.org/wiki/Cron

# Example:
#
# 絶対パスから相対パス指定
env :PATH, ENV['PATH']
# ログファイルの出力先
set :output, 'log/cron.log'
# ジョブの実行環境の指定
set :environment, :development
#
# every 12.hours do
#   command "/usr/bin/some_great_command"
#   runner "MyModel.some_method"
#   rake "some:great:rake:task"
# end
#
every 1.days, at: '9:00 am' do

# Rails内のメソッド実行
  runner "UserMailer.notify_user"
end

# Learn more: http://github.com/javan/whenever

絶対パスから相対パス指定

env :PATH, ENV['PATH']
ENV['PATH']を特に何も定義してないけど書いたら上手くいった。
これがないとエラーになるので注意。

ログファイルの出力先

set :output, 'log/cron.log'
log/cron.logが新規作成され、バッチ処理の記録が入る。

####ジョブの実行環境の指定
set :environment, :development
environmentが環境という意味。

:development
rails内の開発環境。今回はこれを指定してます。
:production
デプロイ後の本番環境
:test
テスト実行環境(Rspecなど)

####バッチ処理の記述
every 1.days, at: '9:00 am' do
英文そのまま。毎日朝の9時に行います。

runner "UserMailer.notify_user"
UserMailer内のnotify_userメソッドを実行します。
ApplicationMailerを継承するクラスの中のメソッドを指定しています。

runner
Railsに定義されたメソッドを呼び出すために使用します。
今回の場合はUserMailernotify_userメソッドを呼び出すのでこれに当てはまる。
UserMailerは以前に自分で作成したものです)
※ユーザーに直接関係のある機能の場合に使用する。コントローラやモデルを呼び出せる。

rake
実行させたいrakeファイルを指定する場合に使用します。
今回は使ってません。使用する場合は別途rakeファイルを作成する。
※システムの管理上必要な機能の場合に使用する。定時になると自動的にデータを削除するなど。

##3. schedule.rbの内容を登録する

現状のcrontabに何が記述されているのかを確認します。

$ crontab -e

中はいろいろ書いてるけど、先ほど記述したUserMailer.notify_userの一文があればOK

※nanoエディタが起動されます。
終了する時は焦らずにCtrl + x

問題がなければ以下のコマンドを実行して登録します。

$ bundle exec whenever --update-crontab

上記のコマンドで、作成したジョブがcrontabに登録されました。
反映されているか確認します。

$ crontab  -l

ちゃんとUserMailer.notify_userの記述があれば登録されてます

##4. メールを送信するメソッドを定義

メールを送信するnotify_userメソッドを定義します。
user全員にメールを送信するようにしてます。

mailers/user_mailer
class UserMailer < ApplicationMailer
	def notify_user
		default to: -> { User.pluck(:email) }
		mail(subject: "everyday Bookers!yay!")
	end
end

default to: -> { User.pluck(:email) }
宛先を指定します。pluckでUserのemailを全て取得する。

mailers/application_mailer
class ApplicationMailer < ActionMailer::Base
  default from: 'from@example.com'
  layout 'mailer'
end

application_mailerには全部のメールに共通する設定を記述します。
default from: 'from@example.com'
サーバーに登録してあるメールアドレスが勝手に入ります。

##5. viewに送信するメール本文を作成する

user_mailer内にnotify_user.text.erbと新規作成する。
※textで作成しましたがhtmlでも良い。user.nameなど変数が呼び出せます。

user_mailer/notify_user.text.erb

内容を書きます

##6. logファイルで実行されているか確認する

実行されているか確認したい場合は、1分毎にメールが送られる設定に書き換えてみましょう。logを確認するためです、仕方ない。
every 1.days, at: '9:00 am' do
をコメントアウトして、以下の一文に書き換えます。
every 1.minutes do

config/schedule.rb
# Use this file to easily define all of your cron jobs.
#
# It's helpful, but not entirely necessary to understand cron before proceeding.
# http://en.wikipedia.org/wiki/Cron

# Example:
#
# 絶対パスから相対パス指定
env :PATH, ENV['PATH']
# ログファイルの出力先
set :output, 'log/cron.log'
# ジョブの実行環境の指定
set :environment, :development
#
# every 12.hours do
#   command "/usr/bin/some_great_command"
#   runner "MyModel.some_method"
#   rake "some:great:rake:task"
# end
#

every 1.minutes do ##ここを追加
# every 1.days, at: '9:00 am' do ##ここをコメントアウト

# Rails内のメソッド実行
  runner "UserMailer.notify_user"
end

# Learn more: http://github.com/javan/whenever

忘れずにターミナルで設定を登録します。

$ bundle exec whenever --update-crontab

logファイルを見ると1分毎にメールが送られているのが確認できます。
下記の通りに1分毎に一行増えて表示されていたらOK
Userにめっちゃメールが送られているのが分かる。

log/cron.log
Running via Spring preloader in process 8692
Running via Spring preloader in process 8714
Running via Spring preloader in process 8731
Running via Spring preloader in process 8748

##おまけ
そんな頻繁にメールが送られてきたらいやだからcrontabの中身を消しましょう。
以下のコマンドで消せます。

$ whenever --clear-crontab

バッチ処理を再開したい時は以下のコマンドを入力。
またメールが送られるようになります。

$ bundle exec whenever --update-crontab

##参考にさせて頂きました

https://freecamp.life/rails-whenever/
https://qiita.com/Esfahan/items/e7a924f7078faf3294f2
https://www.school.ctc-g.co.jp/columns/masuidrive/masuidrive22.html

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