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ヘルスケアサービスを作る際には医行為に抵触しないよう気をつけよう

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皆さんは健康管理にスマートフォンやスマートウォッチを利用していますか?
Apple watch series 4 で心電計(ECG)が実装され、盛り上がったのは記憶に新しいところです。
(日本ではしばらく利用できなさそうですが。。。)
IT×ヘルスケアはウェアラブルデバイスの普及により、世界的に盛り上がりを見せつつあります。

そこで「よっしゃ!ヘルスケアサービス作ろう!」と思ったそこのあなた!ちょっと待って!
医師法に抵触しないように気をつけながらサービスを作らないとダメですよってお話。

何があったか

私は普段はiOSアプリ作ってるんですが、ひょんなことから医療事業チームに片足を突っ込んでいます。

Aさん「アプリのプッシュ通知とかで血圧高いよって出しちゃダメなんだよねー」
私「え?!そうなの!」
Aさん「お医者さん以外が診断しちゃあかんのよ」
私「ほー(わかってない)」

自分で調べてみた

医師法

第一七条 医師でなければ、医業をなしてはならない。

ほうほう。。。医業ってなんぞや :thinking:

「医行為」について

医師法第17条に規定する「医業」とは、当該行為を行うに当たり、医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為(「医行為」)を、反復継続する意思をもって行うことであると解している。

ほうほう。



わからん。
ってことで、なんで違反しそうなのかを医療事業担当者に聞いてみました。

なぜ?

医師でないモノが「診断」をしてはいけません。
診断は医行為と見なされます。

今回の例では「血圧が高いです」=「高血圧症である」と診断をしていると捉えられる可能性があるみたい。

「血圧が高い、低いという基準のガイドラインがあるじゃないか。」と思う人もいると思いますが、
あくまでガイドラインであり、その基準値だけを使って単純に高血圧症であるというのは診断できません。
運動直後に測ったなど、体調の問題で血圧が一時的に高くなる要素はいくらでもあります。

最後に

AIが病気を診断するっていう記事はちょいちょい見ますが、
(当たり前ですが)絶対に医師が最終判断をするようにするしかサービスは作れず、
AIが単独で病気を診断することは現状、アウトみたいです。

エンジニアとして技術だけじゃなく、自分の担当領域の知識は常にアップデートしていきたいですね。
(技術ブログっぽくなくなっちゃいましたが、書いちゃったのでとりあえず投稿。)

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