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glideで学ぶデータベース

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はじめに…

Glideは「ノーコード」と言えども、データベースの知識が無いともったいない!!

ということでGlideでデータベースの使い方をまとめてみました。

目次

  1. サンプルアプリの説明

  2. Step1 テーブルを作ろう

    1. テーブルごとの役割
    2. 列の役割と型
  3. Step2 データとレイアウトを繋げよう

    1. どこにどのデータがあるのか
    2. 複雑なデータの動き
  4. Step3 テーブル同士を繋げよう

    1. 「繋げる」のイメージ
    2. なぜ繋げるのか

1. サンプルアプリの説明

  • サンプルアプリ:https://planetdb.glide.page

  • アプリの概要:太陽系の星の解説

    • トップページ
      太陽系の代表的な星が並んでいる。星が押せるようになっている。
      image.png
    • 星を押した後(例:水星)
      星の情報が並んでいる。
      image.png
    • 「画像を変更」を押した後
      画像をイラストと写真の交互に変更させることができる。
      image.png
    • 「この星の種類を詳しく見る」を押した後
      星の種類についての説明とそれに区分される星が並んでいる。
      image.png

Step1 テーブルを作ろう

1. どこにどのデータがあるのか

テーブルの種類
image.png

  • Planetsテーブル:星それぞれに関するテーブル
  • Categoriesテーブル:星の種類に関するテーブル

2. 列の役割と型

Planetsテーブル
列名 説明
planet_name Text 星の名前
planet_english_name Text 星の英名
planet_image_illustration Image 星のイラスト
planet_image_photo Image 星の写真
planet_category Text 星の種類
planet_distance Number 太陽からの距離(単位なし)
planet_distance_txt Template 太陽からの距離(単位あり)
planet_weight Number 重さ(単位なし)
planet_weight_txt Template 重さ(単位あり)
planet_temperature Number 表面温度(単位なし)
planet_temperature_txt Template 表面温度(単位あり)
planet_size Number 直径(単位なし)
planet_size_txt Template 直径(単位あり)
categories_relation Relation Categoriesテーブルと繋げる
click_num Number クリック回数
tf_num Math クリック回数が偶数回か奇数回か
now_image If→Then→Else クリック回数が偶数回ならイラスト、奇数回なら写真
Categoriesテーブル
列名 説明
categories_name Text 種類の名前
planet_english_name Text 種類の英名
category_explanation Text 種類の説明
planet_relation Relation Planetsテーブルと繋げる

Step2 データとレイアウトを繋げよう

1. どこにどのデータがあるのか

  • トップページ
    image.png
    それぞれの星のカードには日本語(planet_name)と英語(planet_english_name)の星の名前とイラスト(planet_image_illustration)の画像が表示される。
    image.png

  • 星を押した後(例:水星)
    image.jpg

    • 星の名前:赤色の部分
      日本語(planet_name)と英語(planet_english_name)の星の名前と今のクリック数に応じた画像(now_image)を表示する。
      image.png

    • 画像の変更:緑色の部分
      クリック数(click_num)に1加算する。
      image.png

    • 星の種類:青色の部分
      左)星の種類(planet_category)を表示する。
      image.png
      右)星の種類の情報(categories_relation)を表示する。
      image.png

    • 星の情報:紫色の部分
      4つの情報を表示する。
      太陽までの距離:planet_distance_txt
      重さ:planet_weight_txt
      表面温度:planet_temperature_txt
      直径:planet_size_txt

  • 「この星の種類を詳しく見る」を押した後
    image (1).jpg

    • 星の種類の名前:赤色の部分
      日本語(category_name)と英語(category_english_name)の星の種類の名前を表示する。
      image.png

    • 星の種類の説明:緑色の部分
      星の種類の説明(category_explanation)を表示する。

    • 同じ星の種類の星:青色の部分
      それぞれの星のリストには日本語(planet_name)と英語(planet_english_name)の星の名前とイラスト(planet_image_illustration)の画像が表示される。
      image.png

2. 複雑なデータの動き

クリック数に応じて画像を動的に変更する ~偶数回の時はイラスト、奇数回の時は写真を表示する~

やり方

  1. クリック数をカウントする
  2. クリック数が偶数か奇数かを見る
  3. 画像を分岐させる
  4. 画像を表示する

1. クリック数をカウントする

「画像を変更」ボタンの設定
image.png
ボタンを押すと今表示中の行のclick_numに1加算する。

2. クリック数が偶数か奇数かを見る

tf_num列の設定
image.png
※click=click_numとする
mod(click,2) → clickを2で割った余りをtf_numに入れる。
= clickが偶数の時0、奇数の時1を入れる。

3. イラストを分岐させる

now_image列の設定
image.png
tf_numが0の時(=click_numが偶数の時) → planet_image_illustration(イラスト)を入れる。
tf_numが1の時(=click_numが奇数の時) → planet_image_photo(写真)を入れる。

4. 画像を表示する

画像の設定
image.png
now_imageを表示する。

Step3 テーブル同士を繋げよう

1. 「繋げる」のイメージ

一言で言うと…一括管理
情報の中で一括管理したほうが良い時は別のテーブルに分けてそれ同士を繋げたほうが良い

2. なぜ繋げるのか

サンプルアプリの例
例)やりたいこと:星の種類の説明を編集したい

  • PlanetsテーブルとCategoriesテーブルを分けていない場合
    Planetsテーブル(category_explanationに誤字)

    planet_name planet_category category_explanation
    太陽 恒星 自ら光を発している星
    水星 地球型惑星 "恒星の周りをまわっている星 密度が大きい惑星"
    金星 地球型惑星 "公正の周りをまわっている星 密度が大きい惑星"
    木星 地球型惑星 "構成の周りをまわっている星 密度が大きい惑星"
    金星 地球型惑星 "後世の周りをまわっている星 密度が大きい惑星"
    1. category_explanationの誤字を探す
    2. 1つずつ誤字を直す

→ 誤字を直すのに手間がかかる&また間違える可能性が大きい

  • PlanetsテーブルとCategoriesテーブルを分けている場合
    Planetsテーブル

    planet_name planet_category category_explanation(Categoriesテーブルのcategory_explanationを参照)
    太陽 恒星 自ら光を発している星
    水星 地球型惑星 "公正の周りをまわっている星 密度が大きい惑星"
    金星 地球型惑星 "公正の周りをまわっている星 密度が大きい惑星"
    木星 地球型惑星 "公正の周りをまわっている星 密度が大きい惑星"
    金星 地球型惑星 "公正の周りをまわっている星 密度が大きい惑星"

    Categoriesテーブル(category_explanationに誤字)

    category_name category_explanation
    恒星 自ら光を発している星
    地球型惑星 "公正の周りをまわっている星 密度が大きい惑星"
    1. Categoriesテーブルのcategory_explanationの誤字を探す
    2. 1列のみ誤字を直す

→ 直す量が少ない&また間違える可能性が少ない

これが(リレーショナル)データベースの良い所!
※「繋げる」ことができるデータベースを特にリレーショナルデータベースと言う。

終わりに…

【結論】これが無料でできるGlideはすごすぎる。

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