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LilyPond というよりは,Frescobaldi で Swing するまで

Last updated at Posted at 2017-12-04

LilyPondでSwingを

JazzTromboneEnsembleWithDrumsTemplate.png

 さて,まったく見た感じスイングしていない楽譜なんですが,LilyPondの出力です。
実際はLilyPond内包したFrescobaldiの画面なんですけど。

 ちょっと必要に駆られてアンサンブルの編曲と楽譜が必要になり使ってみようと努力してみた経過と要領をまとめておこうという備忘録です。

そもそもLilyPondって何?


http://lilypond.org/website/index.html
を見れば解るのか?

 所謂楽譜の浄書をタイプセットする,TeXのMusiXTeXから生まれたものらしい。現状としてはSchemeでゴニョゴニョされたものになっているようだ。

 楽譜の浄書といえばFinaleのような高価なソフトが定番だしMuseScoreのようなものもある。では何故LilyPondを使ったのかといえば,TeX由来だから...無料で使えそうだし品質は期待できる。

 で結局はまぁそこそこ使えるのではないかと。そういう結論に至ったので,少し覚書にしておこうという中身です。


 冒頭の画像は表題通りのものだが,素敵にスイングするMidiのプレイバックが流れる。TeX同様譜面の様々な間隔はお任せだけど多分調整も自在な筈。

 楽譜の真の元である音の羅列部分は,

trombone
c8 c d d c c b b 

というシンプルな文字の羅列で実現される。cを8分音符で,あとは音価はそのままでcddccbbと...
調号や拍子,ヘ音記号や五線なども勿論設定はするのだけど。

先ずどうやってLilyPondを使うか


 かつて様々にmidiを弄んだりFinaleやら使っていた時に,TeXでも楽譜の浄書ができる話は結構散見したが,どこまでもTeXは僕にとっては理系の数式を自在に操れる便利道具だったし,どうにも音が出ない音楽関連システムなんてってイメージで使いこなそうというところまでは到底思い至らなかった。でも今は違う。

http://frescobaldi.org/
これも以前にも何度か触ったが,こいつがとても使い易くなっていた。
そんな訳でこれを導入するわけだ。

Mac OS X

For Mac OS X DMG disk images are provided, containing an application bundle that you can drag and drop in your Applications folder. 64 bit and 32 bit versions are provided (the "Frescobaldi-2.x.x-x86_64.dmg" and "Frescobaldi-2.x.x-i386.dmg" files, respectively). As an alternative you can install via Homebrew or MacPorts (français, italiano).

With either installation method, you might want to enable MIDI playback from within Frescobaldi (français, italiano).

というわけで,MacOSXだと簡単に導入できる。

 そうすると,所謂アプリケーション(フォルダ)に赤い睡蓮アイコンなFrescobaldi
image.png
と白い睡蓮アイコンのLilyPondが揃う筈。
image.png

 あとはサンプルやネットにあるファイルを適当に落として弄れば...良いのだけどこれがもうガラパゴス。

そもそも楽譜って

\version "2.18.2"
\header { title = "XXX" subtitle = "YYY" composer = "ZZZ" }%
#(set-global-staff-size 18)
#(load "swing.scm")

 LilyPondのファイルはこんな感じで始まる。冒頭のバージョン指定は必ず必要らしい。謎である。\header はTeXでいうタイトルみたいなものだからどうでも良い。
 問題はそのあとの #(...) の部分だ。これがどうやら Scheme な部分なようだ。まさにガラパゴス。でも #(load "swing.scm") が今回のお話の山であるプレイバックでスイングやらシャッフルが指定できる (つまり,譜面面はイーブンでも排出されるmidiファイルでは,音価がスイングやシャッフルに変換されていて,だからまぁそのmidiファイルを読み込んでもイーブンなデータはない謎仕様というか間に合わせ仕様か) のだ。

 試しに出来上がったmidiファイルをmusescoreで読み込むと見事に三連符仕様になっていた。
(以下続く)

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