1 はじめに

はじめまして。

2022年12月22日に、令和4年秋期の応用情報技術者試験（以下、応用情報）の合格発表がされました。そして無事に合格することができました。

この記事では、大学生が応用情報に合格するための勉強法を紹介していきます。

2 この記事の対象者

大学生、大学院生
応用情報を受けようと思ってる人

3 午前対策

まずは、午前試験をどうやって合格するのかについて説明します。

3.1 午前試験の合格に必要なもの

午前試験を合格するためには、以下の事柄が必要になってきます。

広く浅い知識
問題演習

午前はこの2点さえあれば突破できます。午前試験では、IT・情報処理に関する幅広い知識が出題されます。また、午前は過去問からの流用、類似問題が多数出題されるので、過去問演習が重要です。
「この2点をどうやって得るのか」という具体的な勉強の進め方を、以下で教えます。

3.2 午前の勉強法

ステップ１「午前の参考書に目を通す」

まずは、午前の参考書を読んで、ITや情報処理に関する知識をつけます。
この段階では、精読しなくていいです。「こんな用語やテーマが出題されるんだな」程度の理解で十分です。
午前のオススメ参考書は5.1節で紹介します。

ステップ２「過去問道場で過去問演習」

応用情報過去問道場とは、応用情報の過去問演習ができるサイトで、応用情報技術者試験ドットコムが運営しています。
このサイトを使って午前試験の「直近2回を除く8年分」の過去問を、8割正解できるようになるまで繰り返し解いてください。
なぜ直近2回を除くのかというと、理由は二つあります。一つ目は、直近2回の午前試験からは問題が流用されないこと。二つ目は、直近2回の過去問は本番直前に模試として使うからです。

重要なことは、間違えた問題をしっかり理解することです。
はじめのうちは点数が全く取れないと思います。しかし、午前の参考書や過去問道場の解説を読み込むことで、次同じ問題が出題されたら答えがどれなのか自分で説明できるようになるまで問題の理解を深めてください。

ステップ３「直近2回の問題で模試」

これは試験本番の一週間前にやってください。
この模試で8割程度取れるなら、本番でも午前は確実に突破できます。もし模試で6割を切るようであれば、本番までの一週間は午前対策に尽力してください、

4 午後対策

次は午後試験の対策について説明します。
午後試験は応用情報の鬼門です。

4.1 午後試験の合格に必要なもの

午後試験を合格するためには、以下の事柄が必要になってきます。

自分に向いてる問題を選択すること
選択する分野に関する深い知識
読解力
過去問演習

午後試験では、問題を自分で選択することができます。「知識量重視のネットワーク」と「読解力重視のシステム監査」では問われる能力が異なります。よって、自分の得意な分野の問題を選択しましょう。
また、午前では広く浅い知識が求められましたが、午後では深い知識が求められます。
さらに、長文の問題を読むことになるので、読解力も大事です。

4.2 午後の勉強法

ステップ１「選択する問題を決める」

まずは選択する問題を決めます。
試験本番では、「問1セキュリティ」が必須となっており、さらに4問選択することになります。
勉強中は、セキュリティを除く5問を武器にしてください。

以下の表は、私が感じた各分野の印象です。
この表を参考にしつつ、試しに過去問を解いてみてください。

問題番号	分野	読解力	論理的思考力	計算力	知識力
1	セキュリティ	★★★	★★★	★	★★★
2	経営戦略	★★★★★	★★	★	★★
3	プログラミング	★	★★★★★	★★★	★
4	システムアーキテクチャ	★★★	★★★	★★★	★
5	ネットワーク	★★	★	★★	★★★★★
6	データベース	★★★	★★★★	★	★★
7	組込みシステム開発	★★★	★★★	★★★	★
8	情報システム開発	★★★	★★★★	★	★★
9	プロジェクトマネジメント	★★★★★	★	★★	★★
10	サービスマネジメント	★★★★★★	★	★	★★
11	システム監査	★★★★★★★	★	★	★

ステップ２「緑本の選択した分野の問題を解く」

緑本とは、

応用情報技術者午後問題の重点対策

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のことです。
緑本は解説がしっかりしており午後対策にオススメです。
選択した分野のすべての問題を解いてください。
もしこのタイミングで「この分野は自分に合わないな」と感じた場合は、他の分野に変更しましょう。

ステップ3「選択した分野の過去問を2周する」

選択した分野の緑本を解くことで、苦手な分野や課題が明らかになると思います。
過去問演習を通して午後の得点力を上げましょう。
また、最低でも「直近2回を除く5年分」を2周解いてください。
時間のある方は平成21年春からすべて解くことをお勧めします。
更に、午後試験は時間配分が重要です。「1分野20分」で解けるように、常に時間を計って解いてください。