はじめに
2022年6月16日(日本時間)でWindows10のInternet Exploreが、ついにサポート終了となります。
「IEでしか動作しないアプリがあるのに対策を忘れていた!」という方のために、IEモードでWebページを開く方法を調べて、その手軽さを私の主観で評価してみました。
使用した環境
手元にある以下のような私のPCで試しています。
- Windows 10 Home 21H1
- Edge バージョン 102.0.1245.41 (公式ビルド) (64 ビット)
IEモードでWebページを開く方法
グループポリシーを使用する方法(手軽さ:★☆☆☆☆)
「グループポリシー」(もしくは同等のレジストリ設定)と「エンタープライズサイト一覧」を使用する方法です。
エンタープライズ一覧のxmlに登録されたWebサイトをIEモードで開きます。
対象のサイトを一括で管理できるので、組織的にIEモードを使用する場合に向く方法です。
またサイト一覧はEdgeを開いてから1分後に有効になります。
即時反映ではありませんので、サイト一覧を更新した際はご注意下さい。
手順
正直、手軽ではないので手順などは省略します。
使用する場合は、MSが公開しているこちらのサイトを参考してください。
EdgeのIEモードローカルサイト一覧を使用する方法(手軽さ:★★★☆☆)
Edgeの設定画面から対象サイト一覧を追加するを使用する方法です。
対象サイト一覧を個人で好きに編集できるので、個人での管理に向く手軽な方法です。
ただし、設定したサイトは登録から30日で削除されます・・・
手順
- Edgeのアドレスバーに
edge://settings/defaultBrowser
と入力してEdgeの設定画面を開きます。 - 設定画面から
Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可
を許可
して、Internet Explorer モード ページ
に対象のサイトを追加します。
Edgeの右上にある⋯
アイコンから「Internet Explore モードで再読込する」を使用する方法(手軽さ:★★★★☆)
Edgeの右上にある⋯
アイコン(設定など Alt + F)をクリックして、開いているページをIEモードで再度表示する方法です。
手軽さは先ほどの方法とほとんど変わりませんが、対象サイト一覧を管理する必要が無いのでほんの少しだけ手軽な気がします。
ただし、この方法は一度はEdgeで画面が開ける必要があるので、IE以外をエラーにするようなチェックがされていると使えません。
手順
- Edgeのアドレスバーに
edge://settings/defaultBrowser
と入力してEdgeの設定画面を開きます。 - 設定画面から
Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可
を許可
します。 - 対象のページをEdgeで開いた後に、
⋯
アイコン(設定など Alt + F)をクリックして、Internet Explore モードで再読込する
を選択します。
コマンドで強制的にEdge IEモードを起動する方法(手軽さ:★★★★★)
MSのドキュメントでも記載がない引数が使われているので記載するか悩みましたが、、、
この方法を使うと常にIEモードで動作するEdgeが立ち上がります。
(ちなみにSeleniumでIEモードの自動テストを実行すると、このコマンドが使われてEdgeが起動します)
ただし、この状態になったEdgeを使い続けると、IEを使い続けるのと同じようなセキュリティリスクがあるので注意してご利用ください。
使用する場合は、自己責任でお願いします。
手順
- コマンドプロンプトを開きます。
- コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。
rem 念のためEdgeのexeを終了
taskkill /im msedge.exe /f
rem 強制的にIEモードでEdgeを起動
"C:/Program Files (x86)/Microsoft/Edge/Application/msedge.exe" "--ie-mode-force" "--internet-explorer-integration=iemode"
おわりに
終わる終わると言われてから何年たったか分かりませんが、ようやくIEのサポートが終了します。
正直、Webアプリ開発者としては、有難いと感じることが多分にあります。
ただ自分のWebアプリ開発は、IEのバージョンアップとともにあったので少し寂しくもあります。
最後にIEモードを使い倒すことで、IEへの敬意と感謝を表したいと思っています。
ありがとう、Internet Explore!!!!
(個人の感想です)