GET、POST、および PUT は、HTTPプロトコルで定義されているメソッドで、クライアントがサーバーと通信するための異なるアクションを表します。これらは、特にウェブAPIのコンテキストでよく使われます。
GET
GETメソッドは、指定されたリソースからデータを取得するために使用されます。このメソッドはデータを「読み取る」ためのもので、データを変更しない「安全な」操作と見なされます。例えば、ユーザー情報や記事のリストなど、読み取り専用のアクセスにGETメソッドが使われます。
POST
POSTメソッドは、新しいデータをサーバーに送信してリソースを作成するために使用されます。たとえば、新しいユーザーの登録やブログ記事の投稿など、サーバーの状態を変更する操作に用いられます。POSTはデータを「書き込む」操作であり、一般的には一度のPOSTリクエストでサーバー上に新しいデータが作成されます。
PUT
PUTメソッドは、指定されたリソースを更新するために使用されます。これは、サーバー上の既存のリソースを置き換えるために使用され、POSTと違い、PUTは冪等性を持ちます。つまり、同じPUTリクエストを何度実行しても、最初の1回を除き、追加の効果はないという特性があります。PUTはリソース全体を更新するのに適しており、部分的な更新ではなく、リソース全体をクライアントが提供する新しい状態に置き換えるときに使用されます。
使い分け
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GETはデータの取得に使用し、サーバーの状態を変更しません。 -
POSTは新しいデータを作成する場合や、サーバーの状態を変更する一般的な方法として使用します。 -
PUTは既存のデータを更新する場合に使用し、同じリクエストを何度行っても結果が変わらない冪等性を持っています。
これらのメソッドを使い分けることで、APIが機能に応じた適切な意図を持つことができ、APIを利用するクライアント側も期待される動作を理解しやすくなります。また、これらのメソッドはRESTfulなAPI設計の基本原則であり、ウェブアプリケーションやサービス間での標準的なデータ交換手段として広く採用されています。