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Linux標準教科書 第1章まとめ

Last updated at Posted at 2021-02-12

はじめに

エンジニアとして働く上で欠かせないLinuxについて理解を深めたいという思いから、Linux標準教科書を読むことにしました。
ただ読むだけだとなんとなく読んで終わりそうなので、自分なりに追加で調べてみたりまとめてみることにしました。

Linux標準教科書とは?

Linux標準教科書とは、LPI-JapanがLinux/OSS技術者教育に利用してもらうことを目的として開発し、無償で公開されている教材です。

基本的なコマンド、正規表現、シェルスクリプト、ファイル管理などLinuxの基礎知識を系統立てて学べるように構成されており、初心者の方が基礎からLinuxを学ぶために最適な内容となっています。本教材は、これまでに20万回以上ダウンロードされ、「授業で使える実践的な教科書」として学校教育、社員教育、個人学習などに広くご利用いただいています。
参考:Linux標準教科書

こちらのサイトより、アンケートに答えるとメールアドレスに教科書ダウンロードページのURLとダウンロードコードが送られてきます。

今回は、Linux標準教科書Ver.3.0.2を読みます。

Linuxの誕生

Linux誕生の前に、Linuxの元になったUNIXというOSがある。
UNIXは1960年代に開発された。送料やメディア代等の経費を支払うだけで自由に利用でき、さらにソースコードを配布していたため、ユーザは独自に研究・開発・変更等を行うことができた。

その結果、自由に改造できたため、様々な団体や企業によりUNIXが作成されまとまりがなくなってきた。
この問題を解決するために、開発者はライセンス契約をはじめ、UNIXを管理し始めた。

そんな中、設計の基本はUNIXに似た、あるUNIX互換OSであるLinux開発された。

Linuxの1番の特徴が、ライセンスの形式。
LinuxはGPL(GNU General Public License: GNU一般公衆利用許諾)というライセンス形式が採用されていた。

GPLライセンスについて

オープンソースソフトウェアを開発・配布する際に用いられる代表的なオープンソースライセンス。
下記のような特徴がある。

  • プログラムを実行する自由
  • ソースの改変の自由
  • 利用・再配布の自由
  • 改良したプログラムをリリースする権利

GPL ライセンスが他のライセンスと異なる点としては、GPL ライセンスで公開されているプログラムを改変したり、自らのプログラムの一部として組み込んだ場合のような、派生的・二次的な著作物を作成した場合、派生著作物にも GPL ライセンスの適用を強制する点にあります。
参考:正しく知れば怖くない GPL ライセンスの特徴

そのため、多くのディストリビューターにより開発され、多くのユーザに使われるようになった。

また、このライセンス体系により、一部の個人や組織に独占されることなく全利用者が恩恵を受けて発展させていくことができた。

ディストリビューターとは??

ディストリビューターとは、Linuxディストリビューションを開発する団体のこと。
ディストリビューションは、日本語訳で分配・流通という意味。

つまり、LinuxディストリビューションとはLinuxの配布形態のようなもの。

Linuxディストリビューションを開発する背景としては、Linuxは日々改良が進んでいたが、当初はLinuxのインストールが非常に困難で、コンピュータスキルの高いユーザしか使うことができなかった。
そこで、様々な団体がLinuxを使う上で必要なプログラムをまとめ、簡単な手順で手軽にインストールできるようにした。これがLinuxディストリビューションのはじまりである。

代表的なLinuxディストリビューターは、以下の通りです。

  • Red Hat
  • Fedora
  • Debian
  • CentOS
  • Ubuntu

参考:Linuxディストリビューションとは

基本ソフトウェアと応用ソフトウェア

ソフトウェアには基本ソフトウェアと応用ソフトウェアに分かれる。

基本ソフトウェア

OSのこと。応用ソフトウェアが動作するために必要なもの(各ソフトウェアに共通するもの)を提供したり、ハードウェアを管理する役割がある。

応用ソフトウェア

OS上で動くアプリケーションのこと。WordやExcel、PowerPointなど。

カーネルとユーザランド

基本ソフトウェアはさらに2つの領域に分かれる。それが「カーネル」と「ユーザランド」である。

カーネル

OSの中核となる部分(メモリ制御とかCPU制御など)。ハードウェアと直接やり取りするなどの中心的な機能を受け持つ部分。
ハードウェアの違いを吸収して、プログラムがどのようなハードウェア上でも同じように動作する役割がある

ユーザランド

OSが動作するのに必要な、カーネル以外の部分。
ファイルシステムやファイル操作コマンド、シェルなど基本的なソフトウェア群を指す。

図でまとめてみると、このようなイメージ。
スクリーンショット 2021-02-12 15.33.29.png

まとめ

今回は、Linux標準教科書第一章について読み、自分なりに要約・まとめてみました。
今までなんとなくLinuxはOSなんだなくらいしか知らなかったので、歴史的背景から知ることができとても勉強になりました。

以上

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