Boxコネクタ
PowerPlatform/PowerAutomateのBoxコネクタのアクションのほとんどはBox側の言語が日本語で正常に動作しない不具合を持っています。 Box(https://www.box.com/ja-jp) のコネクタです。
個人的には2020年8月頃に確認した不具合ですが、その後2022年11月現在でも修正されていません。
Boxコネクタのドキュメント にも制限事項として記載されていますが、BoxユーザーがPowerAutomateを試してみようと思った時に躓きやすいポイントかと思いますのでまとめておきます。
不具合の内容
📁(ピッカー)でファイルパスを指定すると必ず失敗するアクション
- パスによるファイルコンテンツの取得
- パスによるファイルメタデータの取得
- フォルダーにアーカイブを展開します
ピッカーを使用してファイルパスを選ぶと、実行時に必ず下記エラーが発生します。
回避方法
[手段A]
「パスによる~」アクションの代わりに「IDによる~」アクションを使用する
「パスによるファイルコンテンツの取得」「パスによるファイルメタデータの取得」アクションに関しては「IDによる~」で代用可能です。
[手段B]
ピッカーを使用しない。
ファイルパスを手入力する(または変数や他のアクションの出力を使う)と、この不具合は発生しません。
[手段C]
PowerAutomateで利用するBoxアカウントの言語を"English"に変更すると問題は発生しなくなります。
ファイルの作成アクションも
「ファイルの作成」アクションでピッカーでフォルダを選択して作成すると、ルートフォルダー直下に"すべてのファイル"フォルダが作成されてしまいます。
出力にパスが含まれるアクションも…
Boxの言語が"日本語"では、下記のアクションの出力のPathの先頭に"/すべてのファイル"が付与されてしまいます。
- フォルダー内のファイルとフォルダーのリスト
- ファイルの更新
Pathをそのまま扱うと同様にはまりますのでご注意ください。
原因の推察
Boxのルートフォルダは、英語環境では"All Files"ですが、日本語環境では"すべてのファイル"に変わります。
Boxコネクタ側がこの変化に対応できていないのでは、と推測しています。
改善の見込みは…
この現象についてMicrosoftにはサポートリクエストにて確認済みです(2020年に)
その後、2022年11月でも改善されていません。
フィードバックしようにも"Box"という名前で検索してもいろいろなものがヒットしてしまい、すでに挙がってないかを調べることが困難で、心が折れております。