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CrunchtimerAdvent Calendar 2020

Day 25

RaspberryPi4とMomoでWebRTCによる映像配信を行う

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この記事の概要

時雨堂が開発されているオープンソースのMomoというソフトウェアで、RaspberryPiからWebRTCによる映像配信をしてみました
https://momo.shiguredo.jp/

一般的なインターネット環境、カメラ・マイクがあれば、簡単にRaspberryPiでスタンドアローンなWebRTCを試すことができます。

セットアップ

Raspberry Pi セットアップ

RPiが始めてだったので、とりあえずGUIがほしかったため、RaspbianOSというLinuxベースのOSをインストールしてみました。
WebRTC(Momo)に必須ではありませんが、一応紹介しておきます。

Raspberry Pi 4にRaspbianの初期設定2020年版

用意したデバイス

USBキーボード、USBマウス

セットアップに必要となるため、ロジクールの格安USB(Bluetooh)セットを購入しました。

ロジクールUSBキーボード&USBマウス

基本的にUSBをつなぐだけで使えます。

USBカメラ&マイク

USBで接続できるカメラならなんでもよいと思いますが、社内にあった以下の会議用USBカメラを接続しました。
マイクもついてるタイプですが、マイクがない場合は別途必要となります。

ロジクール BCC950

OSの基本設定

RaspbianOSがインストールされている前提で説明します。
まずはカメラが有効化されていることを確認します。

RaspbianOS / 設定 / Raspberry Pi の設定 / インターフェイス
カメラ:有効

設定を変更し、ターミナルを開いてsupported=1になっていれば有効化されていることが確認できます。

$ vcgencmd get_camera 
supported=1 detected=0 

USB接続デバイスの確認

接続されているUSB接続デバイスをの種類を確認します。

$ lsusb

接続されているデバイスを確認する。

$ v4l2-ctl --list-devices 

Momoセットアップ

参考)Momoセットアップ公式ページ
https://github.com/shiguredo/momo/blob/develop/doc/SETUP_RASPBERRY_PI.md

momoのリリースページから対象のライブラリをダウンロードします。
https://github.com/shiguredo/momo/releases

※ Raspberry Pi 4 は momo-2020.9_raspberry-pi-os_armv7.tar.gz が対象となります。

任意のディレクトリに配置し解凍します。

$ tar xfz momo-2020.9_raspberry-pi-os_armv7.tar.gz

解凍後の構成は以下の通り。

$ tree
.
├── html
│   ├── test.html
│   └── webrtc.js
├── LICENSE
├── momo
└── NOTICE

RaspberryPiにパッケージのインストールします。

$ sudo apt-get update  
$ sudo apt-get upgrade  
$ sudo apt-get install libnspr4 libnss3  

映像配信テスト

ローカル配信

参考)公式ページ:テストモードを利用して Momo を動かしてみる
https://github.com/shiguredo/momo/blob/develop/doc/USE_TEST.md

解凍後のディレクトリにmomoの実行バイナリがあるのでローカルでテストをします。
以下を実行すると、ローカルネットワークで配信します。
(音の配信はありません。後述する方法でマイクの設定が必要です)

$ ./momo --no-audio-device test

自分のIPアドレスを調べます。

$ ifconfig

仮にIPが「192.168.1.28」だった場合、同じローカルネットワーク環境にてブラウザでhttp://192.168.1.28:8080/html/test.htmlとアクセスし、表示されれば成功です。

AYAME配信

公式ドキュメント
https://github.com/shiguredo/momo/blob/develop/doc/USE_AYAME.md

ローカルネットワークではなく、インターネット環境で配信テストをしてみたい場合は、時雨堂が提供するAYAMEというサーバーがあるのでそちらで試すこともできます。

マイク接続

RaspberryPiにはデフォルトでマイクがなく、USBマイクを接続し利用するには、初期設定する必要があります。
USBマイクをRaspberryPiに接続し、以下コマンドでマイクのUSB接続がされているか確認してください。

$ lsusb

マイクの接続優先度を確認します。

$ cat /proc/asound/modules
 0 snd_bcm2835
 1 snd_bcm2835
 2 snd_usb_audio

USBマイクの優先度が低いため、自動的に接続されません。
nano(vimのようなエディタ)を使って設定ファイルを新規作成します。

$ sudo nano /etc/modprobe.d/alsa-base.conf

以下を入力して保存します。

options snd slots=snd_audio,snd_bcm2835
options snd_usb_audio index=0
options snd_bcm2835 index=1

設定ができたら、端末を再起動します。

$ reboot

再起動後、以下のように優先度が変われば成功です。

$ cat /proc/asound/modules
 0 snd_usb_audio
 1 snd_bcm2835
 2 snd_bcm2835

audioオフのオプションを削除してMomoを起動します。

$ ./momo test

視聴側で音が配信されていれば成功です。

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