追記
Free版の制限を見落としていました。申し訳ございません。
Free版は、ご家庭または学校で個人としてのみお使いいただけます。会社、政府、その他の組織で利用することはできません。
本記事で紹介している機能を利用するには有償版(PRO)の購入が必要となります。無償版を利用可能と誤解を与えてしまい申し訳ございませんでした。
本文
EmEditorの巨大ファイルサポート機能が、無償版で利用可能になっていました。
Free版で巨大ファイルをサポートしました (従来は、Professional版でのみサポートしていました)。
数年前、数百MB~数GBといった巨大なログファイルを開くのにEmEditorにお世話になっていたのですが、その後巨大ファイルは有償版のみでのサポートとなり、無償版では利用できなくなっていました。
それが、バージョン21.3で無償版で利用可能に復活しました。
EmEditorの巨大ファイルサポート機能は強力です。
例えば、手元で1.6GBのCSVをEmEditor Freeで開いてみたところ、開いた瞬間にデータが表示され、スクロールの操作もスムーズに可能で普通に閲覧できます。ファイル起動直後、ステータスバーではファイル起動の進捗のパーセンテージが表示されますが、5秒程度で100%になり起動完了しました。
どういうアルゴリズムでこうできるのか、他のエディタではありえない高速さで巨大なログを開くことができます。
数百MB以上あるログファイルを開くのは、Windowsでは特に大変で、僕の場合はそういったログを開くとき、一旦適当なLinuxサーバにログを転送して、headやtailなどファイルの行数を指定して開くことができるコマンドを駆使してログを分割してから、ページャで開いています。
でかいファイルでファイル全体を開く、という操作は、他のエディタやLinuxのページャでも鬼門かと思っています。
これが、EmEditorだと何も考えずにDrag/Dropするだけです。
ちなみに1.6GBのファイルを開いたとき、EmEditorではコミットサイズ189MB, ワーキングセット208MB, ピークワーキングセット1.2GBでした。
なので、ファイル起動時の一時点ではファイルの大きさに伴ってメモリを消費するものの、ファイルサイズよりもメモリ消費は小さく、さらに、起動後はメモリ消費はファイルサイズの8分の1程度となっている、ということとなります。
ちなみにサクラエディタで同じファイルを開くと、開く間フリーズするのと、PC自体もプチフリ状態になり、開いている途中~開いた後の状態で、コミットサイズ3.6GB, ワーキングセット2.8GB, ピークワーキングセット3GBでした。また、開くのに3分くらいかかりました(開いた後は、普通にスクロールして見れるようになりました)。※サクラエディタは巨大ファイルを開くのはつらいものの、普段利用では便利に使っています
インストール方法について、基本的にはホームページから、今すぐダウンロードをクリック後、インストーラを叩いて、途中の選択肢で「このアプリをEmEditor Freeとして使用」をクリックするだけです。
EmEditorの機能開発やパフォーマンス高速化は活発で、v21.3のChange Logs的なものを見ると色々パフォーマンスが高速されているようです
https://jp.emeditor.com/text-editor-features/history/new-in-version-21-3/
有償版(PROFESSIONAL)、最新の無償版(V21.3)、過去の無償版(v16)の機能の違いはここで確認可能です
https://jp.emeditor.com/text-editor-features/history/emeditor-free/
この記事では巨大ファイルのサポートが無償版で提供された、という点でEmEditorを紹介したのですが、EmEditorは高機能なエディタです。ぜひ試していただくことをお勧めします。