この記事はHoudiniアドベントカレンダー2022 3日目の記事です。
よろしくお願いします。
本記事は、表題の通り Multi-directional Contribution (MDC) Maps の書き出し設定についてのTipsや備忘録的な記事となります。
Multi-directional Contribution (MDC) Maps とは
Multi-directional Contribution (MDC) Maps とは、2021年のHoudiniHIVEで紹介された手法で、名前の通り各方向からのライトの構成によりテクスチャのブレンドを行います。
以前の方法と違って軸に固定ではなく、必要とされるシーンのライトの方向に合わせることが容易になり、よりシーンにあったライト情報をシェーダに渡すことが可能で、今までよりダイナミックにライティング情報が計算されます。
記事執筆の理由
私自身このMDCmapを使用しようと思い、まずは資料を集めようと検索したのですが……
上記画像の様に、最近の検索でも2021年のHoudiniHIVEの紹介記事や動画がTOPに表示され、それ以降のページを探ってみてもユーザーベースの使用例や資料が見つからなかったので、後のコミュニティや界隈・ユーザーの事を考えるとオープンな場で確認・共有できる資料が必要だと感じ、本記事の執筆を行いました。
Multi-directional Contribution Maps の実際の書き出し方・各種設定
- 検証に使用したツールのバージョン
- Houdini19.5.303
- Sidefx Labs 19.5.303
- Simulation設定
- Export用のノード
- SideFX Labs Flipbook texture Node : 基本
- SideFX Labs Flipbook texture Node : 書き出し用のノード設定
- SideFX Labs Flipbook texture Node : Exportタブ設定
- SideFX Labs Flipbook texture Node : Realtime shader
- SideFX Labs Flipbook texture Node : Export実行➡書き出された各種データ確認
- SideFX Labs Flipbook texture Node : 自動化
注意事項
-
introduction
- 検証時、幾つか陥穽にはまるポイントがあったので注意事項として記載いたします。
- ファイルパス問題
参考資料
BORN DIGITAL サポート : Houdini19ゲーム開発向け機能セミナーにおけるPyroまとめ
おわりに
如何だったでしょうか?
Multi-directional Contribution (MDC) Maps については公式での発表・実装から1年近く経っておりますが、思いのほか情報が少なく私以外にも困っている方がいるだろうという思いと、今後この分野について調べた人が参考にする基礎資料があった方が良いだろうという思いもあり、今回の記事を執筆いたしました。
少しでも皆様のお役に立てたのなら幸いです。
最後までお目通し頂きありがとうございました。