前職を辞めてから2年間、スタートアップ業界に関わってきましたが、また会社に戻るいい機会なのでまとめます。Qiitaで書く話題じゃないけど、Markdown便利なので
1 新橋洋酒
2013年の11月に退職してますが、この時期のインターネット業界の大きなトピックといえば、「Yahoo ショッピングの無料化」ですね。BASE、STORESJPも既に出てましたが、Yahooショッピングの無料化で小規模ネットショップの参入が進むのではないかと考えました。
そこで、その先に来るのは何かと考えたときに、ネットショップへの誘導が課題になると思い、まずは誘導手段を研究しようということで始めたのが新橋洋酒です。皆さんに多くのアドバイスをいただきましたが、他のショップで再現できない方法はNGなので基本的にお断りしてたかと思います。
Facebook、Twitter、ディスプレー広告と10万円ぐらいまでで試せる、媒体を1通り検証しました。
一番効果があったのは、FBページですね。当時はまだいいね1件あたり50円ぐらいで獲得でき。2000いいね程度まで一気に積み上げました。1投稿あたりのいいね数も100前後、リーチは1200程度まで伸びました。
しかし購買率低かったです、結局50人くらいには売れたので、50人/2000人 2.5%ですね。ソーシャルゲームの課金率でも5%はいくので、低すぎですね。
リワード広告、簡単にいうといいねするとワインあげるよという、いまではFBで禁止されてる方法で1000いいねぐらい積み上げましたが、この層は全然ダメでしたね。すべての投稿で誰がいいねしたかを追跡してたのですが、この層の人はまったくいいねしませんでした。何人か見てみたのですが、検証応募用のアカウントになってるような感じで、使っていたとしても、タイムラインに新橋洋酒が出ることはなさそうです。
この結果を元にやろうとしたのが、ショッピングアプリです。PCからスマフォ、もっと踏み込むとアプリに移行するのはもうわかっていたので、アプリ上でショッピングモールを作り、パーソナライズされた通販カタログのような形で、主にFBから集客して、アプリにプールし切り売りする。集客チャネルは違いますが今でいうとグノシーのようなアプリですね。
他のショッピングアプリがまだまだUX的にいけてなかったので、ここをつけば第2の楽天をつくれるかなあという感じで蹴り始めました。
高い広告費を多くの広告主でシェアリングする一種のシェアリングエコノミーですが、登り方が悪かったですね。ネットショップは、まだまだ、検索流入に特化してるので商品写真も説明もいい加減なお店が多く、クロールして集めたデータを、パーソナライズするのが極めて難しくできたアプリの精度がとんでもなく悪かったです。半年間ぐらいキックしましたが諦めました。
ここで勉強したのは、コンテンツはクロールするのではなく自分で足で稼いで作らないとダメ。
今やり直すなら、ショップ側は全国行脚して名産品を集め、消費者のほうは、生産者とのリレーションを肝に、ポップアップ店舗などを駆使して集めれば、インバウンドも取れて以外とうまくいくかもしれないですね。
2 スタートアップ支援
並行して進めていたのが、スタートアップ支援ですね。といっても全然イベントも行かず、適当にWantedlyやLancers、知人に教えてもらった会社に行く程度ですがw
何をしたかったかというと、エンジニアは一部の会社に集中してしまい、先端技術も一部の会社に集中しているため、スタートアップがいいビジネスモデルを持っていても、実現しない状況でした。
2013年はまだまだソーシャルゲーム業界にノウハウが蓄えられていたので、それを外に出そうということで、話を聞いて技術トランスファーしながら半年ぐらいでアプリやサービスを作るということを行ってきました。
ここ半年で気がついたことは、キラキラした会社にはいいエンジニアが揃っていて自走してる、そうじゃない会社は教えても教えてもどんどん人が辞めてストックできない実態です。プロジェクトブロークンして辞めるCTOとかスタートアップあるあるですね。
3 マイソムリエ
ちょうど手が空いたので始めたのが、マイソムリエです。
日本でもファストデリバリできないかなあというのと、物は買う時代から借りる時代になるのはわかっているので
衣、食、住の、食をターゲットに食器のシェアリングをやってみようと思いはじめました。
結果としては、限定エリアに対してリーチする手段は極端に難しい。ここで勉強したのは、ユーザへのリーチ手段の大切さですね。どんなにいいサービスでもユーザにリーチできないと本当に難しいです。
マイソムリエに関しては未だに、ユーザへのアプローチ手段がまとまってないです
4 まとめ
まだ顕在化していないマーケットを開拓するには多くのお金と時間がかかります。キャシュリッチなキラキラした会社で、技術を教えながら、市場を取り行きたいと思ったのが会社に戻るきっかけです。次はきっちり市場を取り行きます!