当社は、第九回技術書同人誌博覧会にスポンサーで参加しました。
その際に、会社の宣伝なら、この手のイベントならば、本を作って頒布だ!
ということで作って頒布しました。
実際に頒布してみて、無料頒布というのもあり、多くの人がもらってくれました。
また、技書博のタグで他の技術書とともに戦利品として、SNSにポストしていることが確認できました。
反響が多く良かったんじゃないかな?と自分としては評価してます。
なお、次回開催予定の第十回は2024年5月12日(日)です。
出す経緯など
頒布するまでの経緯などは、第九回技書博公式ガイドブック117ページの「会社で技術同人誌を出す」で寄稿してます。
ここで簡単に言うと、この手のイベントならば本作って頒布した方が良いから、社内LT会から書籍化しよう!書籍にする手間は私がすべてやる!
何を使うか?
書籍として出すには、表紙以外は私が作業するのですが、エンジニア向けで簡単に使用できる組版システムは、下の2つです。
* ReVIEW
* Vivliostyle
今回は私も使い慣れているReVIEWを使用することにしました。
テキストの変換
ReVIEWはMarkdown記法と似ている形式で記述してあるので、その型に変換します。
LT会の資料は、Google Slideで作成していることが多いです。それから変換します。
本文の変換は、手作業です。
こちらをダウンロードの「書式なしテキスト(.txt)」にてダウンロードします。テキストのみをファイルに落とします。
そして、ReVIEWのタグを打ち込んでいきます。
画像の変換
Google Slideの画面から画像を取り出せないので、技を使って取り出します。
今度は、ダウンロードの「Microsoft PowerPoint(.pptx)」にてダウンロードします。
ダウンロードしたのを作業フォルダーに入れてから、念のため拡張子を.zipに変更します。
そして、unzipで解凍します。
作業フォルダーを作ってから作業しましょう。
カレントフォルダにゴミファイルができます。
解凍が終わると、ppt/mediaに画像ファイルがあるので、こちらを使用していきます。
組版の設定
今回は奥付に追加項目があるのでlacale.xmlを項目を追加しました。
また、デフォルトの章タイトルは大きいフォントを使用しており、LTのタイトルは少々長めで途中改行が発生して不格好なので、review-custom.styに章タイトルの文字フォントを小さくする設定を入れました。
x-LargeをLargeにするだけですが・・・。
レビュー反映など
定期的に、PDFに変換して社内Slackにて公開してレビューを依頼します。
その間に校正もします。並べる順番も決めます。
今回はノウハウを前の方に、新しい技術については後ろの方にしました。
あとは表紙を待つだけです。表紙はテンプレートを渡して依頼します。
今回は背表紙に文字を入れてもらったので、本文ページ数 × 0.05mmで幅を指示してました。
FYI:冊子スペック表
印刷依頼
校正が終わるとページ数も決まるので、印刷会社に見積もり依頼を出します。
ほとんどデフォルトのままで見積もりしていますが、下の設定をして見積もりを出します。
- オフセット印刷
- B5
- 表紙カラー/本文モノクロ
- 84ページ
- 無線綴じ
- 左綴じ
- マットPP
- 上質70Kg
とくに大事なのは左綴じで、これをミスると読みにくい書籍になるので、見落とさないように確認します。それからマットPPが指定できるなら指定しおきます。(手垢が付きにくくなって見た目も綺麗)
見積もりが終わったらデータ入稿して印刷されるのを待ちます。いつもは表紙で調整依頼が発生するのですが、今回はなかったので、やはりプロに表紙を任せるのが良いですね。
印刷きたー!
イベントの3日前に印刷されたのが届きました。
たまたま出社してたのですが、この時点でテンション上がりますよね。
最後に、私の希望ですが無理を言って書籍を出すことになり多くの方々にご迷惑をおかけしました。
本当にありがとうございました。