はじめに
①この記事は、UiPath アドベントカレンダーの8日目の記事です!
皆様、ぜひ書いてみましょう!
②使用したUiPathはCommunity版、Versionは2024.10.7です。
辞書型でできるかな?
昔から辞書型はよく使用されてきましたが、辞書型とタプル型を組み合わせて使ってみるとどんな感じになるのでしょうか。
やってみましょう
以下の都道府県や市町村が記載されたExcelファイルを用意しました。都道府県に合わせて、市町村名や町名を取得できるようにしたいと思います。
日本の住所のパターンは以下のような感じです。
①都道府県+区名+町名以降(東京23区)
②都道府県+市名+区名+町名以降(大阪市や福岡市など)
③都道府県+市名+町名以降
④都道府県+郡名+町村名+町名以降
都道府県を設定することでうまく必要な値を抽出することは可能でしょうか。
実装イメージ
基本は
①辞書型の初期値設定
②今回使用するファイル(Book1.xlsx)の読込
③辞書型に価を設定
④値をメッセージボックスに抽出
になります。
結果
試しに大分県、長野県の市名、福岡県の区の名前を取得してみました。
解説
辞書型の設定
辞書型変数dicAddress設定時に、Key値はString,Value値をTupleで設定します。
タプル型ですが、今回は「都区」、「市郡名」、「区」、「町村」、「地名」の5個分必要なので「Tuple(T1,T2,T3,T4,T5)*」を設定します。
*<>で囲もうとすると消えてしまうので、()で代用します。
タプル型設定
タプル型変数tupAddressDataを設定しましょう。
設定は以下のようにします。
タプル型初期化
今回の一番最初のフローにあるタプル型の初期化の際は以下のようにします。
今回は「都区」、「市郡名」、「区」、「町村」、「地名」の5個分あるので、5つ分の列名を設定しています。
値の算出
値は辞書型変数(Key値).タプルのアイテムItem)になります。
今回の場合、Key値は都道府県なのですがValue型はタプルなので以下のようにItemを設定していきます。Itemはそれぞれ
Item1:都区
Item2:市郡名
Item3:区
Item4:町村
Item5:地名
になるので、大分県と長野県は市郡名が欲しいのでItem2、福岡県は区が欲しいのでItem3を設定すればOKです。
まとめ
このタプル型を使う機会はなかなか見つからないでいたのですが、辞書型との組み合わせを使える場所を見つけたことで備忘録として記事に起こしておきたかったものです。
今後も実装に役立つものがあれば発信していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。