はじめに
①本記事は、2023年12月開催の「UiPath (produced with UiPath Friends) Advent Calendar 2023」の24日目のブログです。
(Merry Christmas!)
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②このブログ情報は、2023/12時点の情報です。
③UiPathはCommunity Edition、Versionは2023.12を使用しています。
前回のあらすじ
今月のブログチャレンジで、「UiPath StudioでZoomの会議を予約してみた」に関する動画を2つ投稿しました。
しかし、その中でご紹介が不足していたものがありますので、この記事ではその内容をちょっと紹介しようと思います。
追加モジュールとは
こちらは、デフォルトの設定項目に加え、ほかに設定したい項目をオプションとして追加することができるものです。
以前アクティビティの説明をした際に赤枠の個所について疑問に感じた人はいらっしゃいますでしょうか。
この「Manage Properties」を押すと、「追加フィールド」というポップアップが登場します。
こちら、上記以外に設定のオプションがあるようなのでチェックを入れてみましょう。
こちら、「繰り返しの曜日」にチェックを入れて保存してみると...
プロパティのオプションに設定欄が登場します。
試しにほかの設定項目にチェックを入れて保存してみると...
確かに、増えていますね!
なので、スケジュール等の細かい設定はこちらでオプションを出して設定が可能です。
Nullable(Int64)とは
そもそも、このデータ型に馴染みのない方も多いと思います。
まずInt64型とは何でしょうか。
Int64型とは
Int64型は、よく使うInt32型と違い扱える数字の幅が非常に大きいです。
(この"32"や"64"という数字は、ビット数を指します。)
なので、Int64は、64ビットで実現できる符号付整数のことです。
範囲は、以下のような感じです。
Nullable型とは
そして、Nullableとは(null+able)ということで、「null許容型」といいます。
つまり変数が持つことができる値としてnullを含むことを許可しているということなのですね。
(説明が難しいので、以下リンクも参照してみてください)
なんでInt64なのだろう?
今回、ZoomIDで設定されたミーティングIDは、11桁のIDが出ていました。
Zoomの仕組みというのでしょうか、ミーティングIDは11桁の数字(3桁+4桁+4桁)で構成されています。
Int32型では、(10桁でかつ最大が2,147,483,647)なので、桁あふれになってしまうのです。
なので、Int64が使われたと考えます。
me_sub_meetings_Create型の情報をログで出力する方法
まず、この変数についてですが...まったく情報がないのです。
でも、この型にどんな情報が詰まっているのか知りたいので、ログで何とか値を引っ張りだせないかとやってみました。
①.ToStringで出力
結果は...
...なんですかこれ。。これでは厳しいですね。次行きましょう。
②どれでもいいが、何かよさげな項目の値を設定
とりあえず、id(=ミーティングID)で設定してみましょうか。
(確認用に変数に入れたものもログで出してみます)
結果は...
出ましたね!
なので、ログで情報を出したい場合は以下のような値を.(ドット)の後ろに出力するようにすれば可能だということですね。
※上記以外にもたくさんありますので、ご自身で確認してみてください。
まとめ
Zoomの会議設定アクティビティ1つ見ただけなのに、設定が細かくできるようになっているのは驚きました。
Zoomをよく使用する会社では自身で設定するケースもあると思いますが、こういったアクティビティを調べてみて利用してみるのもよい学びになると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おまけ
先程紹介したInt64ですが、実はほかにもUInt型というものがあります。
「Uint」というのは、符号なし整数型(unsigned integer type)といいます。
これは整数を格納するデータ型の一種で、0と正の数で表現し、負の数では表現しません。
参考URL