概要
VirtualBoxを無料で使うために気にすることを記録しておきます。ホストとゲストはどちらもWindows10で。
環境情報
- 仮想化ソフトウェア: VirtualBox 5.2.22
- ホストOS: Windows10 バージョン1803
- ゲストOS: Windows10 バージョン1803
Extension Packは使用しない。
職場で利用する場合はライセンスの都合上「Extension Pack」は使用できません
https://www.virtualbox.org/wiki/VirtualBox_PUEL
タスクスケジューラで強制時刻同期。
Extension Packをインストールできない関係で、時刻がずれまくります。
幸いにもLANから接続可能な場所にNTPサーバがいたので、タスクスケジューラで強制同期のタイミングを複数用意しておきます。
- [タスクスケジューラ(ローカル)] > [タスクスケジューラライブラリ] > [Microsoft] > [Windows] > [Time Synchronization]
[ForceSynchronizeTime]をエクスポートしてインポートします。インポート時は別名[ForceSynchronizeTime_Custom]などと別名をつけます。
[ForceSynchronizeTime_Custom]のプロパティを表示して、トリガーに以下を追加します。
トリガー | 詳細 |
---|---|
ワークステーション アンロック時 | 任意のユーザーがワークステーションのロックを解除したとき |
ユーザーセッションへの接続時 | 任意のユーザーセッションへのリモート接続時 |
ログオン時 | 任意のユーザーのログオン時 |
毎日 | 毎日 xx:xx に起動 – トリガーされた後、1日間の間30分ごとに繰り返します。 |
さらに、スクリーンセーバーを[再開時にログオン画面に戻る]にチェックを入れて設定しておくことで再ログインを促し、
利用開始時に時刻同期されるように調整します。そのあたりは利用者の癖にもよるので、人それぞれな設定が必要かもしれません。
また、私の環境ではスクリーンセーバーの待ち時間をホストOSよりも短くしておかないとゲスト側でうまいことスクリーンセーバーが発動しませんでした。
適宜調整してください。
リモートデスクトップで接続
ゲストOSの操作はリモートデスクトップ経由が良いです。歴史が長いだけに快適です。
(Hyper-V使ったとしてもそのコンソールよりリモートデスクトップの方が快適な気がする。)
デタッチモード起動
初期インストール以外では基本的にVirtualBoxコンソール画面は使用しないのでゲストOSはデタッチモードで起動しておいた方が良いでしょう。
ホストOS側でゲストマシン設定することでデフォルトデタッチモード起動にすることも可能です。
> VboxManage.exe modifyvm <仮想マシンの名前> --defaultfrontend separate
ディスク暗号化
Extension PackをインストールできないのでVirtualBoxのディスク暗号化は使用できません。
暗号化しておきたい場合はゲストOS側のWindows BitLockerを使用しましょう。
その際、ディスク全体ではなく使用域のみを暗号化することで、VirtualBoxのVDI容量可変機能は生かせます。
ゲスト環境でのBitLocker設定時には以下グループポリシーを変更しておく必要があります。
暗号化後には設定したグループポリシーは解除されるようですが、特に問題にはなりませんでした。
- [ローカルコンピューターポリシー] > [コンピューターの構成] > [管理用テンプレート] > [BitLockerドライブ暗号化] > [オペレーティングシステムのドライブ]
[スタートアップ時に追加の認証を要求する]を[未構成]から[有効]に変更してオプションの[互換性のあるTPMが装備されていない BitLockerを許可する・・・・]をチェックする。
ディスク容量のメンテナンス
ストレージ容量肥大化の際は以下ツールでメンテします。
-
ゲストOSのパーティションの管理ならAOMEI Partition Assistant
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ゲストOSの未使用域ゼロ埋めならWindows標準のsdelete64
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VirtualBoxで仮想ドライブを収縮するならVBoxManage modifyhd <仮想ドライブフルパス> --compact