1. はじめに
VMware Cloud on AWS の環境情報をまとめて取得するときに利用できる便利なAPIツール「API Explorer」があるので、小ネタとして残しておきます。
今回は普段見ることがない(VMwareマネージドなので意識する必要がない)VMware Cloud on AWS SDDCが稼働するAmazon VPCの設定情報を、ちょっとだけ見てみることにします。
VMware Cloud on AWS 環境におけるAWSアカウントの考え方については、次のAWSブログもご参考ください。
2. 参考にさせていただいた記事
3. 「API Explorer」 is 何？
VMware Japan Blog (VMware Cloud on AWS の REST API 管理で役立つ「API Explorer」)からそのまま引用・抜粋します。
API Explorer とは、以前から vSphere Client にも実装されている機能の一つで、REST API の仕様と動作を確認できるツールです。API Explorer は、VMware Cloud on AWS の管理コンソールにも実装されており、管理コンソール画面から VMware Cloud サービスや VMware Cloud on AWS 環境向けの API コールの書式やリソース名、ステータスコードなどがその場で確認できるようになっています。
下図のようなイメージです。
VMware Cloud コンソールから、「デベロッパーセンター」を開いて遷移します。
ざっくり眺めてみるとREST APIでさまざまな情報を登録、取得、更新、あるいは削除できることがわかります。
4. 「API Explorer」 で VMware Cloud on AWS の環境情報を取得してみる
対象のSDDCを選択します。
複数のSDDCの環境情報をまとめて取得することもできますが、今回はまず１つだけに絞っています。
次のAPIセットを探して、実行します。
GET /org/{org}/sddcs/{sddc}
API実行後、JSONファイルがダウンロードできるので確認していきます。
普段見ることがない(VMwareマネージドなので意識する必要がない)であろうVMware Cloud on AWS SDDCが稼働するAmazon VPCの設定情報を確認できます。
また"vpc"あるいは"vgw"などでフィルターをかけられます。
例えば、VMware Cloud on AWSが稼働するAmazon VPCのIDだったり、
VMware Cloud on AWSが稼働する(VMwareマネージドの)Amazon VPCのVGW-IDなどが確認できます。
これらの情報はVMware CloudコンソールGUIには表示されない情報なのですが、API経由だと確認することができます。
5. さいごに
上記はいずれも通常利用する際には必要のない情報であったりするのですが、深めのトラブルシュートの際などに把握できると役立ったり、あるいは構成情報をまとめて取得する際に便利だったりするかと思います。
今回は、VMware Cloud on AWS の管理・運用効率化にAPIを活用できるという例のご紹介でした。
6. 参考記事