AWS re:Invent 2021 でアナウンスされたVMware Cloud on AWSのアップデートについて調べることがあったのでメモ。
1. そもそもAWS re:Inventって?
AWSの年次カンファレンスです。今年もラスベガスにて11/29-12/3に開催されました。オンラインでも参加可能(無料)です。
2. そういえばVMware Cloud on AWSって?
オンプレとクラウドのそれぞれに強みを持つ両社が共同開発したクラウドサービスです。Amazon EC2ベアメタルインスタンス上にVMware仮想環境が構築されています。詳解は両社の公式サイトもどうぞ。
3. AWS re:Inventアップデートまとめ (VMware Cloud on AWS)
VMware Cloud on AWSはその名のとおりVMwareとAWSで共同開発されたサービスなので、やはりAWS re:Inventあたりで嬉しいアップデートがありました。
AWS Backup の新機能 – VMware および VMware Cloud on AWS のサポート
VMware Cloud on AWSに対応する待望のバックアップソリューションが対応しました。設定手順など詳解はAWS公式ブログに譲りますが、VMware Cloud on AWSならびにオンプレミスのvSphere環境へのバックアップ (&リストア)にAWS Backupが対応しました。今までVMware Cloud on AWSのバックアップは3rd Partyソリューションだけがほぼ唯一のバックアップ手法だったので、これからさらに選択肢の幅が広がりますね。
Amazon FSx with NetApp ONTAP Integration
最近リリースされたAmazon FSx for NetApp ONTAPとのインテグレーションががアナウンスされました (2021/12/1現在はまだEarly Accessのみの提供です)。今までVMware Cloud on AWSではストレージ領域はVMからAmazon FSxなどをマウントしてオフロードするのがよくある構成でしたが、ESXiからも外部ストレージとしてAmazon FSx for NetApp ONTAPもマウントできるようになるようです。
全てのワークロードをVMware Cloud on AWS組み込みのvSANにするのではなく、外部ストレージも選べると選択肢の幅が広がります!
こちらの VMware Blogでも詳解されています。他にも海外でVMware Cloud on AWS対応の新リージョンなど複数のアップデート記載あります。
VMware Cloud on AWS: New Region, External Storage and Purchasing Options
VMware Transit Connect Intra-Region Peering with AWS Transit Gateway
こちらもネットワーク設計する際には非常に嬉しいアップデートです。 Intra Region (例えばAWS東京リージョン内)でAWS TGWとvTGW (VMware ManagedのTGW)が接続可能になりました。今まではInter Region (例えばAWS東京リージョンと韓国ソウルのリージョン)だけが接続可能だったので、ネットワーク設計の幅が広がります。
こちらのVMware Blogでも詳解されています。
Getting Started with VMware Transit Connect Intra-Region Peering for VMware Cloud on AWS
ほかにもたくさん..!
上記で紹介した以外にも2021年10月のVMworld 2021の前後でたくさんのアップデートがありました。
本文は英語ですがこちらVMware社の公式ブログにもVMware Cloud on AWSについてアップデートがまとまっていますのでご覧ください。
VMware Cloud on AWS: What’s New in Oct 2021 (VMware Cloud Blog)
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