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早稲田大学Advent Calendar 2016

Day 12

アプリ開発サークルのつくりかた

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早稲田大学 AdventCalender 2016 12日目、Shalmanです。

昨年、早稲田大学アプリケーション開発サークルA+plusを立ち上げて幹事長を務めていました。今は引退して運用を後輩を中心に任せています。

最近では他大学でも開発サークルが立ち上がったり、A+plusの活動を見学する他大生も増えてきたようなので、立ち上げの経験から、役に立ちそうなTipsを共有したいと思います。

つくった結果

こういうことがわかった。:panda_face:

開発サークルを立ち上げるメリット

  • 自分でサービスを作ってる感覚が得られる。(リリース時にドキドキする)
  • 大学の友人と一つのプロジェクトを作り上げて達成感がある。
  • 自分の居場所が増える
  • 就活・院進などの活動でアピールできる
  • 就職後も技術が活かせる

開発サークルを立ち上げるデメリット

  • 時間が大きく食われる
  • 開発しているのにお金が入らない

つくるきっかけ

自分の場合は3つありました。

学内向け情報誌を電子化したい

早稲田大学には出版サークル マイルストーンによる、Milestone Expressという大学の授業履修登録のための分厚い情報誌が一年に一度発行されます。慶応では「リシュルート」東大なら「逆評定」にあたる情報誌です。

これが毎年早大生には好評ですが

  • 書店で買う必要がある(500円程度)
  • 扱ってる書店が限られている
  • データが乏しい
  • 分厚いので重い・携帯性がない
  • 一年に一回しか更新されない

と、不満点に関して枚挙に遑がありませんでした。

コミュニティをつくりたい

最近、学生エンジニアは開発系インターンシップに参加することは、IT就職の登竜門的立ち位置になっているので珍しくなく、私の所属している人間科学部にも少ないながらも個人でアプリ開発をして、インターン活動に勤しんでいる人はいます。しかし、各人が独学でプログラミングを学び、一人で悩みを抱えている人が多く見られました。

そこで、サークルというコミュニティを一つ作ることで、同期がどの技術に触れているのかを知り、悩みや不安を解消する場所を設けました。

インターンでできないことがやりたい

インターンシップはアルバイト感覚でお金を稼ぎ、勉強もできるので一石二鳥だったりします。

しかし、慣れてくると欲が出て来て、issueを潰すだけの開発だけでなく、上流から下流までやってみたいと思うわけです。

つくりかた

メンバー集め

まずは、自分の考え(きっかけ)と共感してくれるメンバーを探しましょう。
最初は2~3人でもいいと思います。多すぎても人がまとまらないので。

メンバーが集まったら、もうサークルの完成です。
早稲田では、未届け非公式サークルのカテゴリになります。

チャット立ち上げ

SlackでTeamをつくる。
メンバーとはLineではなくSlackでチャットする。

活動場所・日時の確定

どこで活動するか

企業のようなオフィスがあるわけではないので、大学の施設を利用していきます。

大学によってまちまちですが、サークル棟や学生会館に部室を持てるのは、歴史のある大学公認サークルに限る事が多いです。

なので、 学内のフリースペースや、食堂、ラウンジ がいいかもしれません。 許可が必要かどうかはあらかじめ確認しておかないと面倒なので注意。 もしそういった施設がなければ、大学近くのカフェか、ハンバーガーショップでも最初はいいと思います。

「活動場所はクラウドで」と、カッコいいこともできますが、 結成初期は対面での話し合いがいいでしょう。 あと、大学へのサークル申請の時に場所を聞かれたりするので。

いつ活動するか

悩ましい点です。

大学生は、授業があったり、バイトがあったり、友人との遊びがあったり、インターンがあったり、デートがあったりと生活は様々です。故に足並みが揃いません。

場所が確定すれば意欲的なメンバーの溜まり場となるので、常に活動中にはなりますが、定期活動時間をしっかり決める方がメリハリがあって良いです。

まずは、立ち上げメンバーのアンケートを取って活動日時を多数決で決めましょう。
こういう時はリクルートの調整さんあたりが便利です。

週に1回だと全員参加できないので、週2にしてどちらかに参加という方が来やすいかと思います。

常時Slackにて情報共有やアイデア出しなどの活動をし、定期活動のフォローを行うとよりgood

サークル名を決める

Imgur

みんなで仲良く決めようね。:smile: :smile:

A+plusではガストでわいわいしながら、ブレーンストーミングして決めました。

サークルの目的を明確化する

「アプリを作ることが目的」なのか、「売って稼ぐのが目的」なのか、「開発スキルを上げることが目的」なのか、メンバーの中でよく話し合ってコンセンサスを得ましょう。 決めておかないとあとでモメることがあります。 目的は複数あっても全然OKです。

今後は「ガチで開発サークル」か、「ゆるーくまったり開発サークル」の雰囲気・温度感の方針もここら辺で話すといいと思います。

大学にサークル届けを出す

このままでも、自称・大学サークルなので活動はできますが、大学に届け出を出した方がいいでしょう。

サークル活動を行うにあたって|サークル活動|早稲田大学

これも大学によってまちまちですが、届け出を出したあと、一定条件を満たせば公認サークルになります。公認になれば大学から活動費が支給されるので、活動の幅が広がります。

活動してから1年以上が条件とかもあるので、早めに提出した方がいいでしょう。

会計を選任して口座を作る

早稲田大学では一般的に、サークル幹部は「幹事長」「副幹事長」「会計」の3役が役員となります。

会計係は幹事・副幹事共に信頼が厚い人を選びましょう。 「着服してドロン」のリスクはゼロではありません。
会計係が決まったら、銀行で団体口座を開設します。

口座開設の目的は、活動費のプールとして、Google Adsenseやアプリ広告の振込先に使う。
法人ではないので、 任意団体で銀行口座を開設できないこともあるので行く前に調べておきましょう。

みずほ銀行はOKのようです。

親睦会・サークル・同窓会など、任意団体の口座を開設したい | みずほ銀行:FAQ(よくあるご質問)

会費の徴収

先立つ物はお金だったりするので、 みんなで血を流そう。:japanese_goblin:

幾ら徴収するか・いつ徴収するか・どの頻度で徴収するかの3点を決める。
他のサークルを参考にするといいかもしれません。

A+plusでは春・秋学期の年2回に3000円ずつの徴収としています。

飲み会を開く

超重要.
Just do it. :beers: :beers: :beers:

プロトタイプをつくる

開発したいサービスやアプリが決め、簡単なプロトタイプを作る。

メンバーの中で一番技術に長けてる人か、サービスの言い出しっぺを中心にガシガシ書いていきましょう。

デザインができたり、進捗があればSlackになげてメンバーに「おー!」と言わせよう。これだけでも結構楽しい。

ここらへんは、企業が行なっているサービスのスタートアップとだいたい同じなので、そういった書籍や記事を参考にしましょう。

プロジェクト管理

課金が発生するフェーズなので、学生無料サービスをうまく使いましょう。

リポジトリをPrivateにすべきかPublicにすべきか

外部PRをMergeするかどうかも含めて、サークルメンバーと話し合って決めましょう。

Github OrganizationのPrivateリポジトリは年間数千円かかりますが、GitHub Educationを使って、学生なら無料でプライベートリポジトリが作成できます。

スクリーンショット 2016-12-06 13.37.28.png

申請は英語なので、英作文つよいメンバーに投げましょう。

【学生特権】GitHub(Organization Account)でGitHub Educationの申請・英作文Tips

Privateにしておけば、アカウント情報(ID/Password)のマル秘情報を共有できたりするので、オススメ。

京大マイコンクラブは、プライベートリポジトリが50個以上あるとか。。すごい。

京大マイコンクラブでGitHubのプライベートレポジトリを無料で50個有効化した話

技術選定

メンバーが使い慣れているフレームワークや言語が良いですが、意見が合えば、モダンフレームワークや前から挑戦してみたかった言語を選定してもいいかもしれません。

Webサービスをやるなら、AWSの1年無料キャンペーンがありがたいのであやかってもいいかも。

新メンバーの受け入れ

サークル活動が活発になってくると、知名度も徐々に上がり、サークルページのお問い合わせやTwitterのDMなどでサークルに入りたい人がコンタクトを取って来ます。うれしいです。

新メンバーの受け入れルールを既存メンバーの中で決めておかないとコンタクト取って来た時にあたふたします。(実話)

受け入れルール

開発経験者限定とするか、初学者歓迎かを選定すべきです。

いわるゆ「ガチサー」を目指すなら前者です。ある程度の条件を設けて、クリアしたら入会許可方式などが考えられます。例えば、Publicなリポジトリを用意しておき、入会希望者が満たすPRを投げて、メンバーがレビューするなど。

初学者のフォローがいらないので、開発スピードは高まりますが、敷居が高いというイメージがつき、メンバーも増えにくいです。

ここで、立ち上げ時に考えた 「サークルの目的」を思い出すと決まりやすいです。

A+plusの場合、もともとのきっかけが、コミュニティを作りたいとか、学生エンジニア増やしたいとかだったので、後者としました。

総括

つくりかたは以上です。
つくったあとの運用も大変ですが、本記事はこれくらいにとどめておきます。

他大学でも、アクティブな開発サークルが今後どんどん現れることを楽しみにしています!

明日(13日)は@kuriiiimuが面白い記事書いてくれるみたいですよー。

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