この記事は、FOSS4G Advent Calendar 2021 の25日目の内容になります。
(が、昨年に続き、投稿が大幅に遅れてしまって申し訳ないです...。)
はじめに
昨年は、「OmegaTでのOSGeoLiveドキュメント翻訳について」というタイトルで、OSGeoLiveドキュメントの日本語翻訳箇所を中心に取り上げましたが、今年はOSGeoLiveプロジェクト全体の近況について記載します。
OSGeoLiveそのものについては、昨年の記事中、「OSGeoLiveとは」でも取り上げてますので、そちらを参照ください。
FOSS4G 2021 Buenos Aires
昨年の FOSS4G 2020 Calgary は、COVID-19の影響で残念ながらキャンセルになったんですが、今年の FOSS4G 2021 Buenos Aires はオンラインでの開催となりました。
OSGeoLiveプロジェクトの報告は日本時間の2021/09/29(水) 22:30から配信され、以下のYouTube動画リンクからも視聴することができます。
FOSS4G - OSGeoLive project report
ちなみに、FOSS4G 2021 Buenos Aires全体のYouTube動画リストは以下で公開されています。
FOSS4G 2021 Argentina - YouTube
全体スケジュールは以下にありますので、検索して良さげのがあれば是非視聴してみてください。
https://2021.foss4g.org/schedule/outline.html
OSGeoLive14で新しくなったところ
動画の7:39辺りから触れられていますが、Lubuntuでデスクトップ環境がLXDEからLXQtに変更されたことへの追随の他、データサイエンス関連のPythonモジュール(pandas, Jupyterなど)の追加などがあるようです。動作検証を行うテスターが足りないので、募集中とのことでした。
今後のロードマップ
今後は来年8月22-28日開催のFOSS4G 2022 Firenzeに向け、来年4月のLubuntu 22.04 LTSリリースをベースとした、OSGeoLive15のリリースが中心となりそうです。
その他、地理情報関連の用語の標準化を目指すLexicon Committeeなるものがあるようで、そちらとも連携を行っていくようです。
質問タイムでMapLibre.jsなどのベクトルタイルが次期リリースに含まれないか質問してみたところ、メンテナーがいて、インストーラとクイックスタート・オーバービュードキュメントを用意できれば、大丈夫とのことでした。
後からOSGeoLiveのTracを確認したところ、5年ほど前からチケットが切られているものの、t-rex追加後にあまり更新がないようでした。
#1881 (Vector Tiles additions) – OSGeoLive
コードスプリントに少し参加した際に聞いたところ、メンテナーは該当プロジェクトの開発者でなくても良いとのことでしたので、私も時間がある時にベクトルタイル関係の学習がてらにでも、少しコントリビュートできればと思います。
おわりに
以上、簡単にOSGeoLiveの近況と今後について記載しました。
私の方は、これまで、あまりOSGeoLive本体の構成のことは考えてこれてなかったのですが、来年は本体のビルドとかコントリビュートとかに挑戦していければと思っていますので、よろしくお願いします。
それでは、良いお年を!