【ISUCON】private-isuのapp.goを読み解いてみた（※随時更新）

ISUCONにGo言語で参加することになったのですがGoを全く触ったことがなく、このままだと当日爆死するのが目に見えているため勉強がてらapp.goを読んでみることにしました。

package main

import (
	crand "crypto/rand"
	"fmt"
	"html/template"
	"io"
	"log"
	"net/http"
	"net/url"
	"os"
	"os/exec"
	"path"
	"regexp"
	"strconv"
	"strings"
	"time"

	"github.com/bradfitz/gomemcache/memcache"
	gsm "github.com/bradleypeabody/gorilla-sessions-memcache"
	"github.com/go-chi/chi/v5"
	_ "github.com/go-sql-driver/mysql"
	"github.com/gorilla/sessions"
	"github.com/jmoiron/sqlx"
)

必要なパッケージをインポートしています。

// グローバル変数を定義
var (
	db    *sqlx.DB
	store *gsm.MemcacheStore
)

• var()
  グローバル変数を一括で定義しています。
• db
  *sqlx.DB型のポインタで、データベース接続を表します。
  sqlxは、標準のdatabase/sqlパッケージを拡張した便利なライブラリで、構造体とデータベースのマッピングやその他の操作を簡単にします。
  dbはこのプログラム全体で共有されるデータベース接続として利用されます。
• store
  *gsm.MemcacheStore型のポインタで、メモリキャッシュのストアを表します。

const (
	postsPerPage  = 20 // ページネーションで1ページあたりに表示する投稿数
	ISO8601Format = "2006-01-02T15:04:05-07:00" //日時のフォーマット
	UploadLimit   = 10 * 1024 * 1024 // ファイルアップロードの最大サイズ10MB
)

• const()
  定数を一括で定義しています

type User struct {
	ID          int       `db:"id"`
	AccountName string    `db:"account_name"`
	Passhash    string    `db:"passhash"`
	Authority   int       `db:"authority"`
	DelFlg      int       `db:"del_flg"`
	CreatedAt   time.Time `db:"created_at"`
}

• User
  ユーザー情報を表す構造体です。
  フィールドの横にある db:"..." タグは、データベースのカラム名とのマッピングを指定しています。
• 各フィールドの意味
  • ID: ユーザーのID。
  • AccountName: ユーザー名。
  • Passhash: パスワードのハッシュ。
  • Authority: 権限レベル（例: 管理者や一般ユーザーなど）。
  • DelFlg: 削除フラグ（論理削除用）。
  • CreatedAt: ユーザー作成日時。

type Post struct {
	ID           int       `db:"id"`
	UserID       int       `db:"user_id"`
	Imgdata      []byte    `db:"imgdata"`
	Body         string    `db:"body"`
	Mime         string    `db:"mime"`
	CreatedAt    time.Time `db:"created_at"`
	CommentCount int
	Comments     []Comment
	User         User
	CSRFToken    string
}

• Post
  投稿を表す構造体です。
• 各フィールドの意味
  • ID: 投稿のID。
  • UserID: 投稿を作成したユーザーのID。
  • Imgdata: 画像データ（バイナリ形式）。
  • Body: 投稿の本文。
  • Mime: 投稿画像のMIMEタイプ（例: "image/png"）。
  • CreatedAt: 投稿作成日時。
  • CommentCount: コメントの数。
  • Comments: 投稿に紐づくコメントのリスト。
  • User: 投稿を作成したユーザーの詳細。
  • CSRFToken: CSRF対策用のトークン（フォーム送信の検証用）。

type Comment struct {
	ID        int       `db:"id"`
	PostID    int       `db:"post_id"`
	UserID    int       `db:"user_id"`
	Comment   string    `db:"comment"`
	CreatedAt time.Time `db:"created_at"`
	User      User
}

• Comment
  コメントを表す構造体です。
• 各フィールドの意味
  • ID: コメントのID。
  • PostID: 紐づいている投稿のID。
  • UserID: コメントを作成したユーザーのID。
  • Comment: コメント本文。
  • CreatedAt: コメント作成日時。
  • User: コメントを作成したユーザーの詳細。

func init() {
	// 環境変数からMemcachedのアドレスを取得
	memdAddr := os.Getenv("ISUCONP_MEMCACHED_ADDRESS")
	// アドレスが設定されていなければデフォルト値を使用
	if memdAddr == "" {
		memdAddr = "localhost:11211"
	}
	// Memcachedクライアントを作成し、アプリケーション全体で使うキャッシュストアを初期化
	memcacheClient := memcache.New(memdAddr)
	store = gsm.NewMemcacheStore(memcacheClient, "iscogram_", []byte("sendagaya"))
	// ログ設定を行う
	log.SetFlags(log.Ldate | log.Ltime | log.Lshortfile)
}

• init関数
  プログラム実行時に自動的に呼び出される特別な関数で、主に初期化処理を記述します。
• 詳細
  • os.Getenv
    Go言語の標準ライブラリで提供されるosパッケージに含まれる関数で、環境変数の値を取得するために使用します。
  • memdAddr = "localhost:11211"
    Memcachedサーバーがローカルホストのポート11211で動作していることを意味します。
  • memcache.New(memdAddr)
    memcacheパッケージを使って、指定したアドレスに接続するMemcachedクライアントを作成しています。
    これによりアプリケーションがMemcachedサーバーに接続し、キャッシュ操作を実行できるようにしています。
  • log.SetFlags
    log.SetFlagsは、Go言語の標準ライブラリlogパッケージに含まれる関数で、ログメッセージの出力形式を指定するために使用します。