目的
AirSane を使用し、SANE対応スキャナをApple AirScan (eSCL)対応にして、Apple製品はもちろんの事、WindowsやLinux、ChromeOSやAndroidクライアント等からLAN内で共有できるようにした。
(従来の、Sane + xinetd ではChromeOSからアクセスができない)
なお簡易的なWebUIもある。
前提条件・必要な物
- Raspberry Pi (or Linuxが動く適当なSBC。今回はRaspberry Pi3 でRaspberry Pi OS 64bitを使用)
- SANE対応スキャナ (今回はCanon MP490を使用)
- 適当なSSHクライアント(Optional)
手順
- Raspberry Piをインストールする (既に多数の記事があるので割愛)
- SANEのセットアップ
- まずは
$ sudo apt install sane sane-utils
でSANEとsane-utilsをインストール - 一旦ここでラズパイにスキャナを接続して、スキャナが正常に認識され、動作しているか確認する
$ scanimage -L #認識しているか確認 $ scanimage --format=png > test.png #正常にスキャン出来るか確認
- まずは
- AirSane のダウンロード & ビルド (公式文書の手順を多少整理)
$ sudo apt-get install libsane-dev libjpeg-dev libpng-dev \ #依存関係とビルドに必要な物一式のインストール
avahi-daemon libavahi-client-dev libusb-1.*-dev \
git cmake g++
$ git clone https://github.com/SimulPiscator/AirSane.git #ソースコードの取得
$ mkdir AirSane-build && cd AirSane-build
$ cmake ../AirSane
$ make && sudo make install
$ sudo systemctl start airsaned #airsanedの開始
(ここで各々のクライアントから正常に接続出来て、スキャン出来るかを確かめる.)
(適当なブラウザから http://らずぱいのIPアドレス:8090/ にアクセスできることも確かめる)
$ sudo systemctl enable airsaned #airsanedサービスを有効にする
参考
- AirSane :ガンマ値の調整やscanbdとの併用方法、トラブルシュートについても記載されているので一読を推奨。