看護師を目指した日
私が高校生の頃、祖母が癌で亡くなった。
当時彼女は「看護師さんが怖いから病院に行きたくない」と言って多くの治療を拒否した。
病院において看護師は患者の最も身近になる存在であるからこそ、治療以前に大きな影響を与える存在であることを知った。
大好きな祖母だった。
反面教師的に進む道を決めた。
看護師時代
大学は看護学部に進学し、卒業後大学病院の混合内科病棟に入職した。
きっかけとは裏腹に、看護師という仕事が楽しく、退院後も時折お手紙の交換をしてくれる患者さんもできた。
ご飯屋さんをやっている患者さんのお店に復帰後お邪魔したこともあった。
何より患者さんに「あなたがいると明るい気持ちになれる」と宝物になる言葉をもらった。
どこまで彼らに貢献できたかは実際わからないが、高校生の頃の私の気持ちが少し晴れた気がした。
ただあまりに激務で5年も働くと多くの看護師が限界を感じて退職していく。
自身も同じだった。
転職しようと
当初はクリニックや教育機関などに目を向けていた。
しかし転職を考える中で、ふとある思いが芽生えた。
「このまま一生この仕事でいいのか?」
看護師になったことで、病院で働く人の気持ちも理解できるようになった。
祖母の担当をしていただいた看護師さんにも時折思いを馳せるようになった。
看護師は一般に気が強いといわれる。
命を守るという緊張感と激務の一方で、全方面から何でも屋にされてしまうことが原因の一端であると感じる。
彼女は緊張感のある職場で自分を守りながら業務をこなすことに必死だっただけなのではないか。。
重責を抱える仕事にもかかわらず、現代において結構古典的な仕事でもある。
昨今の医療の進歩はすさまじいはずなのに、看護師の仕事における体感9割は100年ほど変わらない仕事のような気がしている。
もっと働きやすさを変えていかなければ、いわゆる「怖い看護師」は生まれ続けてしまうのではないか。
医療の発展には必要な存在であるはずの看護師が見えない場所でそんなことに暗躍してはならない。
医療系ITの道へ
ではごく僅かであっても変化した部分はなんだろう。
それは、電子カルテの導入である。私は早速電子カルテを扱う会社に転職した。
LANケーブルも触ったことのない私を看護師経験のみで雇ってくれた。
勉強の日々
これからの投稿は何の知識も持たない中途採用のSEが監視の目に晒されることで自身の怠惰さを打破しようともがくためのものです。
キャリアチェンジからでもシステムエンジニアとして一人前になりたい!
将来は電子カルテに限らず看護師がもっと働きやすくなるための製品をつくるエンジニアになりたい!