アラフィフおばさんです。
会社では、従業員の育成担当の部署におります。
先日小6息子は修学旅行で日光、今日は小2息子が校外学習で東武動物公園と、大きくなったと思います。
さて、全然大きくならないのはママです。
なかなかできることが広がりません。
そこで今回は、ちょっと高望み(私にしては、です)をして、どのぐらいのことができるかトライしてみました。
「ChatGPTを使って、らくらく業務改善」や「Glideなら5分でできる、アプリ開発」といううたい文句にその気になり、「ChatGPTという強い味方がいるなら、いろいろできるにちがいない」と挑戦しました。
そして、うまくいきませんでした。
今回わかったのは、基礎力のある人にChatGPTは大変有効で、それ以前の私のような者には少し難しいということです。
1.ZOOMの会議内容を自動で要約し、Google ドキュメントに保存したい
(1)やりたかったこと
先日、OpenAIのAPIキーも使えるようになりました。
この辺で、「業務、楽になったね」実感を周囲にも持ってもらうため、「ZOOMの会議を自動で要約し、Google ドキュメントに自動で保存される」にチャレンジです。
これができると、研修の講義内容を要約して、即座に受講生の上司に送付できます。
上司は受講生が作成する事後課題のチェックや指導をするので、効果が大きいに違いありません。
(2)ChatGPTの使い方
Makeに入れて、ZOOM録画の内容を要約してもらいます。
そのためプロンプトは
「次のテキストを要約してください。」にしました。
(3)使ったもの
(4)作り方
① モジュールでZOOM ⇒ List Cloud Recordingsで作成
※ 容量が大きいため、Limitは5以下、2ぐらいが推奨のようです。
※ セキュリティの関係らしく、そもそも弊社のメールアドレスとは連係できませんでした!そのため個人でZOOMの登録をしなおしました。
② モジュールでZOOM ⇒ Download a Cloud Recordingで作成
※ Download Tokenは入力不要です。
③ ①と②の間(スパナマーク)で、音声データのみにする
※ Condition を ZoomのFile Typeにする。
※ Text operators:Equal to に M4Aを入力する(選択ではないです)。
M4Aというのが、音声データのことです。
④ モジュールでHTTP ⇒ Make a requestで作成
Whisper(人の声を、文字にする)を使うためには、HTTPが必要です。
※ URLにはhttps://api.openai.com/v1 /audio/transcriptionsが入ります。
(最新は、GETTING STARTED の中の、Audio にあります。)
※ Method ⇒ Post
※ Headers ⇒ OpenAIのAPIキーですが、冒頭に「Bearer」と半角ブランクで、APIキーを入れます。
⑤ モジュールでJSON ⇒ Parse JSONで作成
※ Add date structureは下記を選びます。
※ 戻ってJSON stringは、「HTTP」から「Data」を選びます。
⑥ モジュールでChatGPT ⇒ Create a Completionで作成
※ Connection のAddを開くと、「API keys」と「Organization ID」の欄があるので、以下から取得して入力します。
⑦ モジュールでGoogle Docs ⇒ Create a Documentで作成
※ Googleに接続します。
※ Google ドキュメントを落としたいファイルを選択します。
※ MakeとChatGPTを使ったZoom会議議事録の自動作成ガイドを参考にいたしました。
大変わかりやすいです、ありがとうございました。
※ なぜか最近、こちらのサイトにアクセスできません。残念です。
(5)そしてどうなったか
エラーになりました。
よく読むと、「contentがダメだよ」と書いてあるようなので、OpenAIモジュールの中を見たり、作り直したりしましたが、うまくいきません。
詳しい方から、「入ってくるcontentが必須項目、って書いてある」とご指摘いただき、もう1つ前を見ました。
確かに、OUTPUTがエラーになっています。
そして同じZOOMからGoogle ドキュメントへ落とすMakeを、他の方が作った動画を見たら、その方のものはHTTPモジュールの段階で、データが入っていました。
私のものは、そこも入っていません。ここがネックのようです。
同じように作ったはずなのですが、うまくいきませんでした。
原因はこれから再度考えます。
(6)今回、わかったこと
これがもし、スムーズに動いていたら、とても便利なツールになりました。
本当に残念です。
また、ここにいたるまでに私が見落としていたのが、以下の2点です。
① 社用ZOOMはMakeに接続できない。
② 無料ZOOMはローカル録画しかできず、クラウド録画ができないので、このMakeにはのらない。(はじめ無料で個人登録しましたが、はじめのZOOMモジュールさえ動きませんでした。社用ZOOMに慣れていたので、うっかりしていました。)
2.Glideを使って、部の経費予算入力をシステム化したい
先日、Glideを使ってとても楽しかったため、ChatGPTに教わったら今までできなかったこともできるだろうと、「超初心者が、ChatGPTに教えてもらったら、Glideでアプリを作れるか」を実験してみました。
(1)やりたかったこと
部では、経費の管理を予算と実績で、月度ごと、項目ごとに管理しています。
ところが項目は内訳を細かく入れられないエクセル管理で、なぜその額なのか担当者しかわかりません。
また、アシスタントさんが請求書の処理をしてくれますが、処理済みかは担当者にきかないとわからないのです。(処理者のIDでしか経費処理システムの履歴が見られないためです)
そこで、画面に入力したら、自動で月度ごと、かつ項目ごとに計算してくれるアプリが欲しいと思いました。
(2)ChatGPTの使い方
相談相手です。基本的に、ChatGPTのいう通りに画面の操作をしました。やりとりは(4)です。
(3)使ったもの
(4)作り方
あなたは初心者にGlideの使い方を教える講師です。初心者に、以下の条件でGlideアプリの作り方をステップバイステップで、なるべく詳細に教えてください。
作りたいアプリは、以下の手順で操作ができるものです。
①アプリ画面から、月度、経費項目、経費予算額、経費支払い先、備考、経費処理日、経費処理者、経費実績額を入力します。
②同一月度で同一項目が経費予算額に入力された場合は、自動で足し算されます。
③同一月度で同一項目が経費実績額に入力された場合は、自動で足し算されます。
初心者が使えるものは以下です。
・Glide
・Google スプレッドシート
・ChatGPT
おお、できそうではありませんか!
その通りやってみました。
(5)そしてどうなったか
結論からいうと、思ったものはChatGPTの指示だけではできませんでした。
入力まではできるのですが、それはGlideのおかげです。
私なりに、経緯と問題点をまとめました。
① 指示してくる通りの場所に、その機能がない
たとえば、「以下のステップについて、もっと詳しく教えてください。ステップ4: アプリのデザインとレイアウト」と質問すると
「左側のメニューから「Layout」を選択: Glideのダッシュボードで、「Layout」セクションを見つけて選択します。これにより、アプリのデザインとレイアウトを調整できるエディタが表示されます。」
と返してくれましたが、実際にはそこにはありません。
そのため「Glideのダッシュボード、「Layout」セクションはどこにありますか。」と質問したら、
「申し訳ありません、以前の回答で誤った情報を提供しました。Glideアプリのデザインとレイアウトをカスタマイズするための「Layout」セクションは、Glideのダッシュボードには存在しません。Glideではより直感的な方法でデザインとレイアウトを編集します。
以下は、正しいステップバイステップの手順です」
といって再度手順を示してくれました。
ところがそれもざっくりした指示で、初心者には難しいです。
またそこでも、指定する機能がなかったので再度質問すると、
「申し訳ありません、以前の回答で誤った情報を提供しました。……」となります。
② 計算ができない
素晴らしいと感動した、以下です。
このままGlideに入れました。
ところが、Glideに「エラーですよ」といわれました。
仕方がないので、再度
「以下を、GlideのData、つまりデータソースで計算できる式に直してください。
=SUM(FILTER('Sheet1'!C2:C, 'Sheet1'!A2:A = A2, 'Sheet1'!B2:B = B2))」
としたら、もう一度作ってくれました。
やるじゃないですか、Glide!
と思ったら、またエラーです。
そこで
「入力したら、以下のように出ました。どうしたらよいですか。
Around "=SUM": The character "=" is not valid in a formula」
としたら、
このように頑張ってはくれるのですが、最後まで行き着きませんでした。
おそらく私に、もう少しGlideの知識があれば「ああ、これはね」とできたのでしょう。
ですが、応用がきかないレベルでは難しかったです。
(6)今回、わかったこと
① ChatGPTは、間違えたら指摘するともう一度考えてくれる
変だと思ったら、もう一度質問しましょう。
ただし、2回目以降も正しいとは限りません。
② 助け舟を出すと、それを手掛かりに新しい方法を考えてくれる
ChatGPTとの会話で業を煮やした私がGoogleで調べて、途中で「以下で、Form Screenは使いますか?ステップ4: アプリのデザインとレイアウト」ときいたら、そこからForm Screenを使う方法を教えてくれました。
逆にいえば、ChatGPTから「Form Screen」は出てきませんでした。
③ 画像がないため初心者には難しい
これなら、ChatGPTではなく、他の方が作った動画やブログなどのほうがよほどわかりやすいと感じました。
ただし、私のような「おんぶにだっこ」ではなく、不足する説明は自分で応用したり、考えていける方なら、とても便利なツールだと思います。
④ ChatGPTが得意としているかは、先にChatGPTにきいた方が良い
当初MakeをChatGPTに聞きましたが、「Makeというのはわかりませんが、おそらくノーコードの…ですよね。」から始まったので、それ以上はやめておきました。
⑤ 手取り足取り教えてもらうことはできないようだ
また、CodePenでHTMLを書いてもらったときにはとても便利でしたが、「このデータをGoogle スプレッドシートにしたいけど、やり方を教えてください」ときいたら、ざっくり説明のあとに「詳しくは、それぞれの説明を見てね」ときました。
一方で、「学習管理アプリに付加したら便利な機能を教えて」ときくと、上司コメントやステップアップの履歴、資格の登録とリマインドなど、提示してくれます。
結論 : 基礎力は自分で磨け、そのうえでChatGPTはとても便利
私はまずChatGPTに見合う基礎力からでした。
ですので残念ながら、「ChatGPTを使って効率化できたから、時間ができたよ!」ということにはなりませんでした。
それに気づけただけでも良かったと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。