はじめに
NTTデータ デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部でマーケティングを担当している後藤です。
本日は2023/6/25-29に渡って米国ラスベガスで開催された、Snowflake Summit 2023についての熱いイベント模様をお届けしたいと思います!
今回は2023/6/27 Day3のレポートをお届けします!
【Day3】Builder Keynote
まず、Snowflake共同創業者兼プロダクト担当プレジデントのBenoit Dageville氏からSnowflake Marketplaceについて言及があり、エコシステムについての未来が語られました。
(Snowflake Marketplaceとは、アプリケーションの共有が可能になるMarketplaceです)
そしてSnowflake開発メンバーにおけるよく現場で起こっている課題をベースに演劇が行われました。
架空の「Tasty Bytes」社というスーパーのオーナー達が収益を最大化するため、Snowflake上で意思決定をしていくストーリーです。
Tasty Bytesの運営には様々な課題がありますが、Snowflakeの最新機能を使いスムーズに意思決定していきます!
課題①Streamingデータの取り込みが難しい
(解決策)Snowpipe Streaming / Dynamic Tablesを利用することにより直接Snowflakeテーブルに記入が可能となり、必要なStreamingデータの取得が可能に。
課題②分析環境がサイロ化している
(解決策)Snowpark Modeling API / Snowpark Container Servicesを利用することでSnowpark上でscikit-learnやxgboost、lightgbmなどのモデルの学習や特徴量エンジニアリング、そしてGPUでの学習やデプロイも可能に。
課題③分析結果利用までのリードタイムが長い
(解決策)Streamlit in Snowflakeを用いることで、データアプリを迅速に作ることが可能に。
現場で起こりえる課題をわかりやすく演劇形式で実演されていたので、非常に興味深いものでした。
こういった現場からの声が新機能として生まれていくのですね。
「NO LIMITS」でもあったように、「こんなことができればいいな」の声を反映したのが今回のアップデートや新機能につながったのだと実感しました!
また、Keynoteとは別に私は下記のセミナーにも参加しました。
Retail Data Cloud Overview: Survive and Thrive in the Macroeconomic Headwind with Data
Snowflake Retail Data Cloudが2022/3にリリースされ、現在リテール業界がどのような状況にあるのか、そしてユーザについてのセッションでした。
リテール業界のデータ収益化については右肩上がりで、価格設定やプロモーション最適化、サプライチェーン構築など様々なシーンで活躍しています。
Information Resources, Inc. (IRI) と The NPD Group (NPD) が統合してできた「Circana」や「Nielsen」などの活用例を用い、実際にどのようにSnowflakeを利用しているのかをColgate-PalmoliveのClaudia Wellmann氏がプレゼンテーションを行いました。
(私もColgateの歯磨き粉が大好きで、今回もお土産に購入しております!)
Colgate-Palmolive社は200以上の国と地域にサービスを提供する180億ドル規模の世界的な消費財メーカーです。
Colgate社はデータドリブンの消費者中心主義を掲げており、データ管理・ガバナンスなど全ての消費者データが確実に収集・整理を行い、分析ができる環境に整えているという熱いお話でした。
その中でもMeasurement,Analytics,Data Ingestion,Data Augmentation,IntegrationをSnowflake上で行っており、SnowflakeがなければColgato社のDXは実現できなかったとのことです。
実際に世界的企業がこれだけData Cloudに力を入れ、更に成功の鍵はSnowflakeである実話を聞けて、大変興味深かったです。
Victoria's Secret and Bath & Body Work's Platform Modernization to Snowflake using Leaplogic
日本でも女性に大人気のVictoria's Secret と Bath & Body Worksのデータプラットフォームがとても古く、様々な課題がありましたがImpetus Technologiesが支援に入り成功に導いた内容でした。
DWHの詰まり、サイロ化、パフォーマンスのボトルネック、コストの非効率、重複エントリなど課題がありましたが、Impetusのクラウド アクセラレータのオートメーションツールである LeapLogicを用いることによりスクリプトをSnowflake上にスムーズに移行できたとのことです。
今後Data Cloudが進んでいくと思うと、Snowflakeへの移行をスピーディに行えるソリューションは必要性がより増していくと感じました。
また、マーケティングを担当しているので、自分だったらこの事例をどこで発表するか・商材の作り方などしばらく考えてしまいました。
Day3 振り返り
昨日大量のアップデート・新機能発表が行われましたが、機能としてのアップデートや新機能としての内容は理解しても、現場でどういった場面で使われるのかは想像が難しい場合がありますよね。それを現場に近い形での寸劇で理解を促していたSnowflakeの「わかりやすく伝えたい気持ち」には、参加者にSnowflakeをきちんと届けたい真心が感じられました。
またここには書ききれませんでしたが、いくつかセッションを受け数々の成功事例を聞くことができました。マーケティングを担当している身としてはお客様名を出して事例発表を行えることの重要性を身に染みて感じました。
いよいよ明日は最終日です。