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インターネットの仕組み パート2

Last updated at Posted at 2019-09-16

OSI参照モデルとTCP/IP

・OSI参照モデル
 OSI参照モデルとは、国際標準化機構(ISO)により策定されたコンピュータなどの通信機器の通信機能を、階層構造に分割したモデル、共通のルールです。

各層の名称 役割
第7層 アプリケーション層 通信に関する約束事(プロトコル)を定める
第6層 プレゼンテーション層 データの表現形式を機器ごとのフォーマットに合わせるなどの管理を行う
第5層 セッション層 コネクションの確立や切断など、データ送信に関する管理を行う
第4層 トランスポート層 相手先にデータが確実に送信されたかどうかのチェックを行う
第3層 ネットワーク層 間接的に繋がっている相手先への送信を行う
第2層 データリンク層 物理層で直接繋がっている相手と通信を行う
第1層 物理層 通信媒体に応じた信号の種類、内容やデータの伝送方法を決める

・TCP/IP
 TCP/IPは、インターネットで標準的に使用されている通信プロトコルのことです。この通信プロトコルを使用することで、コンピュータが相互に通信することが可能になります。
 プロトコルは1つのプロトコルで実現されるのではなく、複数のプロトコルを階層的に組み合わせます。

各層の名称 OSI参照モデル プロトコル
第4層 アプリケーション層 アプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層 HTTP、SMTPなど
第3層 トランスポート層 トランスポート層 TCP、UDP
第2層 インターネット層 ネットワーク層 IP、ルーティングなど
第1層 ネットワーク・インターフェース層 データリンク層、物理層 イーサネット、WiFi、PPPなど

 コンピュータ間で通信する場合は、上層(アプリケーション層から下層(ネットワーク・インターフェース層)へと渡され、受け取る際は、下層(ネットワーク・インターフェース層)から上層(アプリケーション層)へ渡される。送信する際に、各層でヘッダが付加される(カプセル化)。反対に受信する場合においては、各層でヘッダが取り除かれる(非カプセル化)。

 例えばユーザーがWebサイトを閲覧する際には、アプリケーション層で「HTTP」、トランスポート層で「TCP」(この時ポート番号の付加も行われる)、インターネット層では「IP」、ネットワーク・インターフェース層では「Ethernet」と上層から下層へとヘッダが付加され、Webサーバへ送られる。次にWebサーバはデータが到着すると、下層から上層へとヘッダが取り除かれ、HTMLファイルなどのデータを取り出し、同様にユーザーへデータを送信する。このような仕組みでWebサイトを閲覧している。

IPアドレス

 上記のインターネット層で、どのコンピュータに送信すればよいか、送信元を特定するのがIPアドレスである。IPアドレスは「192.168.2.1」のような数字の羅列で表記され、「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」の2つに分けることができる。「グローバルIPアドレス」とは、全世界で共通するIPアドレスであり、決して重複することがないものである。次に「プライベートIPアドレス」とは、会社や家庭などの組織で一意に割り振られるIPアドレスである。

ドメイン名

 IPアドレスは数字の羅列であるため、私たちが覚えるのは簡単ではない。そこでホームページやメールを利用する際は、私たちが覚えやすい意味のある名前「〇〇〇.com」のようなドメイン名が使用されている。
 ドメイン名は、インターネット上に存在するコンピュータやネットワークを識別するための名前である。ホームページで使用するURLは「http : //www .〇〇〇. com」 メールアドレスは「〇〇〇@〇〇〇.com」などと表示され、「〇〇〇.com」の部分がドメイン名にあたる。

最後

 今回は、コンピュータ通信の仕組み、IPアドレスとドメイン名との関係について紹介しました。どこか修正点、補足等ございましたら、コメントよろしくお願いします!

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