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藤井聡太二冠のPCをAWSと価格比較してみた

はじめに

先日このような記事を見かけました。

藤井聡太二冠「自作PC」の値段にパソコンマニアもびっくり

50万のCPUを搭載してるそうです。
普通に使うには高い!となりますが、用途がはっきりしてますからね。安い投資じゃないでしょうか。

でも、この記事見てすぐ思ってしまいました。
「ずっと使ってるわけじゃないだろうし、AWSで建てたら安くならんかな?」

比べてみた

CPU以外は分からないので、CPUにフォーカスしてざっくり比較してみます。

藤井聡太二冠のPC

記事を見るとこちらのCPUを搭載してるようですね。
Ryzen Threadripper 3990X

価格.comで調べたところ、サーバ用途を除くと最高値のCPUのようです。
https://kakaku.com/pc/cpu/itemlist.aspx?pdf_so=p2

Ryzen 5/7などとはソケット形状が異なるので、取付ける事もできません。
マザボだけでも結構する…
Socket sTRX4 マザーボード

AWSのインスタンス

単純にEC2インスタンスと比較する事にします。

CPUバウンドな処理でしょうから「コンピューティング最適化」インスタンスを
その中でもAMDのプロセッサを搭載している「C5a」ファミリーと比較します。
C5 インスタンス

先ほどの「Ryzen Threadripper 3990X」のCPU数は64なので、「c5a.16xlarge」相当…
というわけではありません。

vCPU数は(一部のインスタンスを除き)スレッド数なので、スレッド数と比較しなければなりません。
正確にはこちらのドキュメントの表に記載されていました。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/instance-optimize-cpu.html

「c5a.16xlarge」も32コア64スレッドですね。
「Ryzen Threadripper 3990X」は64コア128スレッドなので、128vCPUのインスタンスと比較しなければなりません。

…なかった

仕方がないので「c5a.16xlarge」×2台と比較します。

リージョンは「ムンバイ」(ap-south-1)が安かったのでそちらにしてみます。
※バージニアやオレゴンが最安だと思ってましたが、c5aは違いました。全リージョン簡単に比較できるサイトとか無いかな…

価格算出

料金計算には、AWS Pricing Calculatorを使用します。

どのような使い方をされるか不明ですが、一旦12時間/日使う前提で試算してみます。
朝の10時から夜の10時まで使用するイメージですね。

EC2を選択して
スクリーンショット 2020-09-22 121627.png

ムンバイを選んで「Advanced estimate」を使う事にして
スクリーンショット 2020-09-22 121731.png

「c5a.16xlarge」を選択します。
スクリーンショット 2020-09-22 122047.png

12時間/日をどう入力するかですが
Workloadの欄でDaily spike trafficを選択し、以下のように入力すればOKです。
スクリーンショット 2020-09-22 122509.png
※毎日使う、普段は落としてるので0台、使ってる12時間の間はずっと2台起動しているという事です。
※念のためWorkloadがConstant usageで2台の場合と比較してみると、1/2の料金になります。

支払い方法はひとまず「On-Demand」でいきましょう。
スクリーンショット 2020-09-22 151923.png

EBSの欄がデフォルトで入っています。
純粋にインスタンスで比較したいのですがツールの仕様上、0にはできないのでテキトウに減らします。
スクリーンショット 2020-09-22 123437.png

算出結果

年間 13,188.72 USD となりました!(2020/9/22現在)
リンク

現在1ドル105円程度なので、約138万円ですね。
※ちなみに東京リージョンに変えてみると倍ぐらいになりました。こんなに変わるんだ。。t3.microだと20%増しくらいなんですけどね

毎日12時間使うというのが妥当か分かりませんが、仮にその1/3の4時間だとしても46万円くらいですね。

EC2に含まれてるマザボやメモリ、電気代をPC側に加算したとしても50万円のざっくり2割増として60万円程度でしょうか。
1年分でこれですからね。買ったほうが良さそうです。

コストを下げられないか

なんかちょっと悔しいですね(謎)
AWSのコストを下げられないか調べてみます。

リザーブドインスタンス

「c5a.16xlarge」の場合、一番割引率の高い「スタンダード 3 年間 全額前払い」でも62%引きです。
EC2 リザーブドインスタンス料金表

なので、24時間×(100%-62%)=約9時間/日以上使用する場合はリザーブドが安いですが、そうでない場合はオンデマンドの方が安いです。
これでは勝てませんね…

Savings Plans

これならどうでしょう。利用料をコミットする事で安くできます。
分かりやすくするために3年間の前払い無し、で入力してみましたが大して安くなりません。
リンク

なんでだろと思ったら「1時間毎」の一定費用の契約なんですね。(1ヵ月ではない)
Qiita - Saving Plansの特徴

それもそうか。ユーザは一定時間しか使わなくても、AWSとしてはリソースを用意しとかないといけないですもんね。(実際使った事なかったから勉強になった)

なので使わない時間に落としても意味が無くて、リザーブドと同じように使わない時間の割合より割引率の方が高ければ若干安くはなるくらいです。

スポットインスタンス

じゃぁこれしかないかな。中断対策を考えないといけないので、単純には移行できませんが。

こちらを見ると、オンデマンドの半額近くになるようです。
EC2 スポットインスタンスの料金

4時間/日で年間46万円だったのが26万円くらいになりますね。
この料金ならAWSもアリではないでしょうか。

Graviton2 のインスタンスを使う

最近出てきたこれもありました。

確認してみたら「最大40%高いコストパフォーマンス」と書かれていますので、大分コストを抑えられる可能性があります。

実際ベンチマークでもマルチコアの性能は結構高いようです。
https://gigazine.net/news/20200616-intel-vs-graviton2/

スポットインスタンスでコストを抑えるのとは違って、インスタンスの中断対策を考えなくて良いですしね。
また、併用することでさらに安くもできそうです。
※c6g.16xlargeのスポットは余ってるインスタンスが少ないのか割引率は落ちます

まとめ

単純比較すると、藤井聡太二冠のPCの勝ちではないでしょうか。
やりようによってはAWSもアリかもしれません。

sakojun
クラウドエンジニア。 「AWS DevOps Engineer Professional」保有。
https://sakojun.work/
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