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GCP(Google Cloud Platform)でWordPressスタート

Last updated at Posted at 2017-11-25

Google Cloud Platform + WordPress のメリット確認

スタート前にメリットを確認しておきます。心が戸惑うと良くないので!
GCPは無料でいきなりWordPressを始められます。運用開始後も、画面はかわいくわかりやすく、使いやすく、コストもわりと安心感あり。そして世界標準な感じです。
これからサービスを構築していきたい…という素人個人にこそ嬉しいサービスで、「GCPは使いやすい、エンジニアに優しい」と言われているけど、「GCPは、まだエンジニアとは言えない個人の素人にもめっちゃ優しい、必要になりそうなものは全部用意してくれてる」と思います。
※請求される金額については、国内サービスの「Xサーバー」とかのほうが、絶対固定って点では安心できます。でもその代わりに、何もしてなくても固定でお金を取られます。あとスケーラブル(伸縮自在)ではないです。

GCPでやってく気持ちが固まる前は、実はAWSでやってく気持ちでアイツと付き合ってたんですが、プロ・企業を相手にしている威圧感、WEB上のドキュメントのプロ・企業ならこうすべきみたいな威圧感、お金で動かす威圧感がすごくて、勉強しつつも「これ個人向けじゃないな」って痛感しながら何故か自分を騙して使ってました。疲れ切ったある日、GCPを使ってみて、すごく楽で、君に決めたってなりました。

無料で始められる

GCPには無料トライアルがあり、2017年11月現在、「12ヶ月間+300ドル分のクレジット」まで無料です。日本の普通のレンタルサーバーだと無料期間は10日間くらい、使ってなくても請求されます。自分、使ってないのに請求されてました。「これから勉強して作っていきたい」って人にはGCPの無料トライアルが超嬉しいはずです。
無料トライアル期間後も、いきなり課金されるわけではなく、停止しても30日間データをダウンロードできます。
 参考:
 Google Compute Platform の無料枠
 Google Compute Engine の料金

いきなりWordPressを始められる

WordPressが簡単にインストール出来る、というのはどのサービスでも同じですが、GCPのインストールはAWSより簡単だと感じました。デザインのおかげなのか、迷わずに進めて楽です。もちろんWordPress以外のことも始められます。

運用開始後も、使いやすく、コストも安心

スケーラブルなので、バズってしまっても拡張できて安心、バズらなくても縮小できてコストダウン、どっちでも安心です。管理画面も見やすくてカワイイ、スマホアプリでも監視できる、ブラウザからコマンドライン操作できる、とりあえず何でもできます。

ワールドワイド感

インターネットなんだからワールドワイドなのは当然ですが、物理的に近いほうが速度が速いです。
GCPにも東京リージョン(東京にあるデータセンター)が出来たので、日本国内向けのサービスで速度を心配する必要がなくなっています。ヨーロッパ向けに…東南アジア向けに…サービス展開したい時も世界標準ありがたいです。

Google Cloud Platform + WordPress スタート手順

早速やっていきます。

1.Google Cloud Platform のアカウント作成

Googleアカウントがあれば簡単です。プライベート用しか無い場合は、別人格でGmailをもうひとつ作成したほうが良いと思います。

お支払い情報(クレジットカード情報)は、Googleアカウントの設定とつながります。アカウント作成後、変更は「コンソール」→「お支払い」からいつでも可能ですが、もしAndroid端末でアプリ課金とかしていたら、そのときの情報も一緒に画面に出てきます。GoogleAdでも使っていくと思うので、プロジェクト用に使いたいカード情報だけに整理しておきました。

 - Google お支払いセンター で確認可能:
  https://pay.google.com/payments/u/0/home#paymentMethods

2.Cloud Launcher で WordPress を設置

  • Google Cloud Platform の「コンソール」に入る(=ログインする)
  • 画面左上の「≡(ハンバーガー)」クリック
  • お買い物カートのマーク「Marketplace」をクリック
  • 「WordPress」のタイルをクリック(見えなければ検索)
    • 「Google Click to Deploy」、「タイプ:Virtual Machines(仮想マシン)」でOK
    • 類似の「WordPress Multisite…」は複数のWordPressをマルチに管理するものなので、間違えてクリックしない
  • 「COMPUTE ENGINE 上で起動」をクリック
  • プロジェクト名を設定したら5分くらい待つ
  • 「Deployment Name」はわかりやすく好きに設定してよし
  • 「Zone」は好きに選べば良いが、日本国内向けサービスなら新しく出来た東京リージョンが近くて良いので、「asia-northeast1-a/b/c」のどれかにする
  • 「Administrator Email」はとりあえず入力しておく
  • 「デプロイ」クリック
  • あれこれメッセージが出て「デプロイしました」ってなってて、最後に画面右側に色々な文字列が出れば完了 ※ファイヤーウォール設定の「HTTPS」接続にはチェックを入れておけば良いが、後からでも自由に変えられるので一旦気にしなくてもOK

3.設置したWordPressにログイン

  • デプロイ完了からそのまま進む場合
    デプロイ完了時点の画面の右側に「WORDPRESS_ADMIN_PASSWORD」が表示されているので探します。

  • デプロイ完了時の画面を一度閉じてしまった場合
    GCPコンソールから「Compute Engine」→「VM インスタンス(バーチャルマシン=仮想マシンってこと)」→名前をクリック→画面の下のほうにスクロールしていくと「カスタムメタデータ」に「WORDPRESS_ADMIN_PASSWORD」があるので探します。

    • Always Free 枠内に入れたい場合はここでマシンタイプを編集
    • 右上の「停止」でVMインスタンスを停止してから「編集」をクリック
    • 一番上の「f1-micro」を選択して一番したの「保存」をクリック
    • 右上の「起動」でVMインスタンスを起動 (これで本当に請求が来ないのかどうかは2019/03現在テスト中)
  • 「WordPress admin password」をコピー

  • 「Site adress」をクリックして、WordPressのデフォルト画面を開く

  • 画面右下の「↓」をクリック

  • 画面右下の「Login」をクリック

  • 「Admin」+コピーしたパスワードでログイン
    ※「Admin URL」をクリックしてからログインしてもOK
    ※コンソール画面右上のベルマークに通知で、「初期化しています」とか出ていたらしばらく待つ

3. WordPress を最新版にする

念のためバージョンを確認し、最新版へアップデートをします。
常に最新版にしておかないと、脆弱性を突かれて知らないうちに迷惑なプログラムの発信源になってしまうような悲劇も発生し得るそうなので、安全第一で。

  • WordPress管理画面左上「Dashboard」→「Updates」
  • 今後もここから最新版にアップデート

4.WordPress を日本語表示にする

好みもありますが。最近のWordPressは日本語化が簡単です。

  • WordPress管理画面左のメニューバー「Settings」クリック
  • 「Site Language」を「日本語」にする
  • ちなみに日本時間は「UTC+9」なのでこちらもついでに選択
  • 「Save Changes」をクリック

以上、設置完了です。

自分は更にこれに、お名前.comで取得した独自ドメインを設定してます。
そのうちすぐに日本人でも、WEB上の豊富なドキュメントを見ながら、Googleでドメインも簡単に取って、簡単に設定していくのが常識になっていくでしょうね。

2018/9/22追記:自分はお名前.comを卒業し、買ってた全てのドメインを頑張って Google Domains に移管して集約しました。楽です。圧倒的に楽。毎日DM来たりもしない。ムームードメインよりわかりやすい。いつものGmailアドレスでログインするだけで一覧が出てきて状況もわかりやすいし、ドメインからのEメールアドレス設定も超楽。超楽。別ページで独自ドメイン&独自Eメールアドレスを設定する方法も書いてます。

2018/10/08追記:実はGCPのインストールはワールドワイドなので、日本語でWordPressを利用する場合に誰もが入れる(OR 日本語版のWordPressをインストールしたら最初から入ってる)プラグイン「WP Multibyte Patch」が入っていません。単にプラグインをインストールして有効化するだけだと、PHP の mbstring 系関数が使えないと言われてエラーが出ます。
(1)無料で練習したいだけの人は、一旦気にせず「WP Multibyte Patch」を入れずに練習し、いらなくなったVMインスタンスは停止→シャットダウンすれば良し。
(2)ちゃんと GCPで PHP の mbstring 系関数を利用できるようにする方法は、手順のチェック後にまた別ページで作成予定。そもそもお任せでやらないという手もある。
 参考:GCP上でWordPressを無料で構築したい
(3)絶対に無理な人は、本番環境はXサーバーとか国内版のサーバーにいくらかお布施して使うという手も。それはそれでメリットだと思います。

2019/03/23追記:WordPressでブログを管理するのが最終目的なら、余計なことに惑わされずに禅マインドで本業に集中する方法をおすすめします。破壊と創造を繰り返し、今は1つのエックスサーバー内に8個WordPressを作っている状態なので記事にしました。

さくっと独自ドメインでポコポコ複数WordPress&テスト環境を作る(GoogleDomains+エックスサーバー) - qiita sakkaonline:https://qiita.com/sakkaonline/items/92ad68c49214eaf8c077

3. 練習で作っただけなので、消したいという場合

・バーチャルマシンを削除
・プロジェクトも適当に作ったものなら削除

 2つとも消せばひとまず終了desu!

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