MacBookでPHP開発環境を作る：MAMPを使った最新ガイド

はじめに

PHPはWebサーバー上で動作するスクリプト言語です。そのため、単純にMacにインストールしただけではブラウザでPHPファイルを実行できません。
ローカル環境でPHPを動かすためには、ApacheやMySQLなどを一緒に管理できるMAMPのようなローカルサーバー環境が必要です。

この記事では、MacBook（macOS最新バージョン）でPHPの開発環境を簡単に構築できる方法として、MAMP を使う手順を紹介します。
初心者でも手軽にローカルサーバーを立ち上げ、ブラウザ上でPHPを動かせるようになることをゴールにしています。

なぜMAMPを使うのか？

MAMPはMac用のオールインワン型ローカルサーバー環境です。Apache、MySQL、PHPが一括で管理でき、GUIベースで設定変更も可能。Homebrewなどのコマンド操作に自信がない人でも扱いやすいのが特徴です。

前提条件

• MacBook（macOS 最新版）
• インターネット接続
• 基本的なPC操作ができること

ステップ1：MAMPをダウンロード・インストール

1. MAMP公式サイト にアクセスします。
2. 最新のMAMP（無料版）をダウンロードします。
3. ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールします。
4. インストール後、/Applications/MAMP フォルダにMAMPアプリが追加されていることを確認します。

ステップ2：MAMPを起動

1. /Applications/MAMP/MAMP.app を起動します。
2. MAMPの管理画面が表示されます。
3. 「Start」ボタンをクリックすると、ApacheとMySQLサーバーが起動します。
4. ブラウザで http://localhost にアクセスし、MAMPのウェルカムページが表示されればOKです。

ステップ3：PHPスクリプトを実行してみよう

1. /Applications/MAMP/htdocs フォルダに移動します。

2. hello.php というファイルを作成し、以下の内容を保存します：

   <?php
   echo "Hello, MAMP!";
   

3. ブラウザで http://localhost:8888/hello.php にアクセスし、「Hello, MAMP!」と表示されれば成功です。
   ※ポートの設定を変えている場合は、8888を設定したポートに変えてください。

※PHPのスクリプトは閉じタグ ?> がなくても実行可能です。特に、純粋にPHPコードだけを書いている場合（例：<?php echo "Hello, MAMP!"; のような場合）は、閉じタグを省略することが推奨されることがあります。

なぜなら、閉じタグの後に不要な空白や改行があると、それがブラウザに送信され、意図しない出力やエラーの原因になることがあるからです。そのため、特にPHPのみのファイル（HTMLとの混在がない場合）では閉じタグを付けないほうが安全とされています。

ステップ4：PHPバージョンの確認・変更

MAMPでは複数のPHPバージョンが用意されており、GUIから切り替え可能です。

1. MAMPを開きます。
2. 「PHP version」のプルダウンメニューから希望のPHPバージョンを選びます。
3. サーバーを再起動すれば新しいバージョンが反映されます。

よくあるトラブルと対処法

• ``** にアクセスできない** → サーバーが起動しているか、ファイアウォール設定を確認
• PHPバージョンが反映されない → サーバー再起動を忘れていないか確認

まとめ

MAMPを使えば、MacBook上に簡単かつ安定したPHP開発環境を作れます。GUI操作中心なので初心者にも扱いやすく、MySQL連携や複数バージョンの切り替えも簡単です。

参考リンク

• MAMP公式サイト
• PHP公式サイト
• phpMyAdmin