私は新卒でなんの知識もなく、暗号資産(仮想通貨)の業界に入りました。新卒で配属が決まっているわけではなかったので、まさかその業界に入るなんて思いもしなかったのです。そのため、最初はビットコインやブロックチェーン、NFTといった単語しか知らない状態だったのです。そこで、配属されてからの4ヶ月間でキャッチアップしてきました。簡単に学習内容を共有できればと思います。
書籍で学ぶ
浅く広くを暗号資産業界だけでなく、Web3業界といったものを知りたいということで、さまざまな本を読みました。技術的なものではなく、一般的な書籍から入りました。あと、これに時間かける必要もないのでなるべく薄いものを選びました。
web3全体の大枠を知る
-
『決定版Web3』
https://amzn.to/40y3kGm -
『Web3とは何か~NFT、ブロックチェーン、メタバース』
https://amzn.to/47ae14H
暗号資産に絞って大枠を知る
-
『60分でわかる-暗号資産-超入門』
https://amzn.to/3skNB12 -
最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
https://amzn.to/47tLmHn
これらは、大枠のもので専門的な知識というより、web3業界、暗号資産業界に必要な基礎知識が簡単に載っているものになります。ブロックチェーンが簡単にいえばどのような仕組みになっているのか、暗号資産はなぜブロックチェーン技術によりなりつのか、そもそもどのような取引が行われて、既存の金融業界とはどう違うのか理解するのには良い教材になります。
動画で学ぶ
正直、書籍の文字だけでは伝えきれない部分があります。特にブロックチェーンの根幹となる暗号化技術や分散型という考え方は文章だけではわかりません。そういったものは、youtubeで理解するのが一番早いと感じました。
ブロックチェーンについて知る
一番最初にブロックチェーンを理解しようとした時にビットコインの仕組みから始まることが多いです。
そこで、ビットコインの仕組み(PoW)についての仕組みを理解するために一番わかりやすいものは以下の2つでした。
- 『結局ビットコインってどういう仕組みなの?』
- 『Blockchain Technology Explained (2 Hour Course)』(英語しかありませんが...)
上記のセクション:
- Technology overview:技術の概要
- Blockchain evolution:ブロックチェーンの進化
- Decentralized web:分散型ウェブ
- Distributed organizations:分散型組織
- Distributed ledger:分散台帳
- Smart contracts:スマートコントラクト
- Distributed applications:分散アプリケーション
- Internet of value:価値のインターネット
- Token economies:トークン経済
実践してみる
Coincheckなどのプラットフォームを提供しているところで、送金やステーキングなどについてGUIで体験してみることは重要です。しかし、それより、エンジニアであれば、プログラムを書いてみることがいいかもしれません。
TypeScriptで書いてみる
Stacksという仮想通貨の銘柄があります。この送金体験をしてみましょう。以下に自分で書いたtypescriptで送金体験が一通りできる記事を書いてみましたので、やってみてください。
JavaScriptで書いてみる
エンジニアファーストな仮想通貨のSymbolという仮想通貨もあります。
送金体験に付随して、さらにロックや署名の部分などさまざまなものがjavascriptで体験できます。
Pythonで書いてみる
solanaという仮想通貨の送金体験も以下の記事でできます。
Rustで書いてみる
NEARという仮想通貨の送金にスマートコントラクトの説明やDApps体験ができます。有料ですが、損はしないと思います。
専門的に学ぶ
上の送金体験では、特にこれといったちゃんとしたことを知らずとも、送金までたどり着くことができます。秘密鍵が必要なんだな、チェーンによって、必要なものが変わるんだな、などわかると思います。
しかし、今後開発をしていくにあたってしっかりとした基礎が必要です。そこで出てくるのがみんなの味方(?)オライリーです。
仮想通貨に関するもの
DAppsに関するもの
必要な部分だけでもいいと思います。ビットコインの送金をするためのコードを書いているときには、UTXOの理解などにはとてもとても役に立ちました。
その他
論文
ビットコインのはじめとされるサトシ・ナカモトの論文やそれらから発展した論文なども読みました。
記事
日本の仮想通貨の状況などは野村総研の調査結果や金融庁などのドキュメントを読み漁ってみるのも良いでしょう。
自分でまとめて、人に話してみる
正直、仮想通貨に関する情報を集めてわかりやすく説明することはとても難しいです。書籍や動画を聞いていても理解できにくいのは、そもそもの仕組みが難しいからです。でも実際、私自身は資料を作り、それを記事や人への説明などをしていくことでさらに理解が深まりました。