PHP5.3以下でJSON_PRETTY_PRINTを実現する【車輪の再発明】

はじめに

PHPのjson_encode()には、第2引数にJSON_PRETTY_PRINTというオプションを与えることで、インデント付きのJSONを取得することが出来ます。

こんな具合です。

<?php
$array = array(
    'Laala' => array(
        'name' => 'Laala Manaka',
        'serif' => 'kashikoma'
    ),
    'Mirei' => array(
        'name' => 'Mirei Minami',
        'serif' => 'puri'
    ),
    'Sophie' => array(
        'name' => 'Sophie Hojo',
        'serif' => 'pushu-'
    )
);
echo json_encode($array, JSON_PRETTY_PRINT);

{
    "Laala": {
        "name": "Laala Manaka",
        "serif": "kashikoma"
    },
    "Mirei": {
        "name": "Mirei Minami",
        "serif": "puri"
    },
    "Sophie": {
        "name": "Sophie Hojo",
        "serif": "pushu-"
    }
}

何かと便利なこのオプションなのですが、PHP5.4以上でしか使えません。

そして筆者はこれを書いている2018年2月現在PHP5.3のプロジェクトにいます。
このオプションが必要になったのですが……使えない！
仕方なく自作した ので、コード晒しを兼ねて公開してみます。
レッツ車輪の再発明。

コード

<?php
$array = array(
    'Laala' => array(
        'name' => 'Laala Manaka',
        'serif' => 'kashikoma'
    ),
    'Mirei' => array(
        'name' => 'Mirei Minami',
        'serif' => 'puri'
    ),
    'Sophie' => array(
        'name' => 'Sophie Hojo',
        'serif' => 'pushu-'
    )
);
echo JsonPretty::prettyPrint(json_encode($array));

class JsonPretty
{
    const INDENT = '    ';

    public static function prettyPrint($json)
    {
        if (!is_string($json) || is_null(json_decode($json))) return false;
        $json = self::_lineFeed($json);

        $arrayed = explode("\n", $json);
        $indentLayer = 0;
        foreach ($arrayed as &$line) {
            if (strpos($line, '}') !== false || strpos($line, ']') !== false) {
                $indentLayer--;
            }
            for ($i = 0; $i < $indentLayer; $i++) {
                $line = self::INDENT . $line;
            }
            if (strpos($line, '{') !== false || strpos($line, '[') !== false) {
                $indentLayer++;
            }
        }
        return implode("\n", $arrayed);
    }

    private static function _lineFeed($json)
    {
        $json = str_replace('{', "{\n", $json);
        $json = str_replace('[', "[\n", $json);
        $json = str_replace(',', ",\n", $json);
        $json = str_replace(':', ": ", $json);
        $json = str_replace(']', "\n]\n", $json);
        $json = str_replace('}', "\n}", $json);
        return $json;
    }
}

{
    "Laala": {
        "name": "Laala Manaka",
        "serif": "kashikoma"
    },
    "Mirei": {
        "name": "Mirei Minami",
        "serif": "puri"
    },
    "Sophie": {
        "name": "Sophie Hojo",
        "serif": "pushu-"
    }
}

解説

やってることは単純です。

1. 括弧やカンマを基準に改行する。

   • 開き括弧の後で改行する
   • 閉じ括弧の手前で改行する
   • カンマの後で改行する
   • コロンの後にスペースを入れる（ついでに）

2. 各行ごとにインデントを入れる

   • 開き括弧があれば、 次の行から インデントを1つ付ける
   • 閉じ括弧があれば その行から インデントを1つ無くす

JSONの中にマルチバイト文字が入ることが分かっている場合は、JSON_UNESCAPED_UNICODEと併用する必要がありますが。。。
こいつも例によってPHP5.3では動きません。 おのれ。
ただこっちは既にベストプラクティスがあるので、それを使えば良いでしょう。
json_encode における JSON_UNESCAPED_UNICODE に PHP5.3 で対応する - Qiita

おわりに

PHP5.4以上なら普通にJSON_PRETTY_PRINTが使えるので、素直にそっち使った方が良いです。
あとpreg_replace()を多用しているので、パフォーマンス的には良くないんでしょう。恐らく。
追記：str_replace()で普通に出来たので書き換えました。改行コード扱うから、と思い込みがありました。。

とにかく手間が多いので、 レガシーPHPは早く滅びて欲しい。

おまけ

@alt さんから「RaaraでなくLaalaならSofiでなくSophieなのでは」と編集リクエスト頂いたので採用しました。
調べてみたら海外ファンサイトでは「Sophie」なんですね。初めて知りました←