はじめに
今回は、私が制作する前にメモすることの重要性をまとめていきます。この記事は、自己の振り返りとアウトプットを兼ねており、今後の指針の1つとして把握しておきたかったので詳細に書き留めました。
なぜメモするのか?
大前提として一番の理由は「制作の効率を高め、クライアントのニーズを正確に反映させるため」です。詳細は以下の5点が挙げられます。
①要件や目的の明確化
Webデザイナーの仕事は、「クライアントが求める目標達成を、デザインでサポート・課題解決する仕事」です。メモをすることで、クライアントが求める成果物の目的(例:ブランド認知の向上、商品販売促進)を整理します。
またこれにより、ターゲットユーザーの属性や課題を把握し、デザインに反映するのがスムーズになるため、作業効率も格段に飛躍します。
②コミュニケーションミスの防止
Web制作においてチームで作業することがほとんどです。当然、コミュニケーションスキルは必須になってきます。その時に、メモがあれば後から確認でき、認識のずれを修正しやすくなります。
③効率的な制作計画の立案
ここは会社によってまちまちですが、デザイナーでも企画立案などクライアントとの打ち合わせに同行することもあります。その際、制作の前準備として企画立案時における作業スケジュールを立てやすくなります。
④問題発見とリスク管理
③を行うことで、制作前の段階で課題や不明点を洗い出し、先に解決策を準備できます。これにより、クライアントの期待値や要望とのズレを最小限に抑えることができ、結果的にプロジェクトの成功率を高めることにもつながります。
⑤チーム内での共有
メモを元に、チーム内で情報を共有しやすくなります。
制作意図や仕様を共有することで、統一感のある成果物が作りやすくなります。
以上がメモを取ることの5つの利点です。メモは制作のガイドラインとして機能し、制作プロセスをスムーズかつ効果的に進めるための重要なステップになります。特にWebデザインでは細かな要素が多いため、事前に全体像を把握し、クライアントやチームメンバーと共通認識を持つことが成功への鍵となります。
制作物の記載項目
上記5つをもとに、私が普段から制作物を作る前に記載している内容を3つの項目に分けて紹介します。
制作概要
ここでは、「タイトル、URL、目的、テーマ、コンセプト、制作期間、担当範囲」の7つを記載しています。
制作概要にこれらの項目を記載することで、制作物の意図や全体像を明確に伝えられるようにしているからです。加えて、プロジェクトに対する理解を深め、関係者間の認識を一致させると同時に、自身の成果やスキルを的確に伝える資料として活用できます。
特に、目的やテーマを記載することで、なぜこの制作物を作成したのか、その背景やゴールを伝え、クライアントや関係者の意図を共有することが可能です。
デザイン構想
デザイン構想では、「フォント、カラー、サイズ」の3つを記載しています。
上記3つを記載することで、チームでデザイン全体の情報共有と統一感、意図を明確にし、制作物の完成度を高めることを目指しています。
これらを詳細に記載することで、デザインの方向性を関係者と共有しやすくなり、制作物のクオリティと一貫性を高めるだけでなく、修正や改善が必要な場合の指針としても活用することが可能です。
サイト設計
サイト設計では、「クライアント、ターゲット、ペルソナ設定、工夫した所、今後の課題」の5つを記載しています。
ターゲットを記載することで、誰に向けたサイトなのかを明確にし、デザインやコンテンツが効果的に届くように設計されています。具体的なターゲット像を共有することで、関係者間での認識を一致させ、より効果的なマーケティング戦略を反映させることが可能です。
ペルソナ設定を記載することで、ターゲットをさらに具体化し、リアルなユーザー像を想定した設計が可能になります。ペルソナを基にすることで、ユーザーが何を求め、どのような行動をするかを想定しやすくなり、サイトの構造やコンテンツがターゲットのニーズに沿ったものとなるよう設計できます。
これらを記載すると、サイト設計における目的や過程、工夫、将来の展望を包括的に記録・共有でき、プロジェクトの透明性とクオリティ向上に繋がります。
まとめ
以上3項目が意識して、メモしている内容です。メモの内容は、未経験からの転職活動、スクール後の就職活動にも役立てられると思います。