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CloudFormationをゼロから勉強する。(番外編:Former2)

Last updated at Posted at 2020-11-21

はじめに

仕事でAWSにWordPressのサイトを立ち上げる作業を行ったのですが、手作業で作ったということもあり、コード化されていなかったので、せっかくなので「AWS Black Belt Online Seminar AWS CloudFormation deep dive」でも紹介されていたFormer2を使ってコード化してみました。

-【前】CloudFormationをゼロから勉強する。(その8:スタックのネスト)

Former2とは

AWSの自アカウントにあるリソースを検索し、選択したリソースをCloudFormationTerraformなどの形式でコード化してくれるブラウザベースのサービスです。

Former2サードパーティー製のツールとなり、AWS公式としてはCloudFormerが同様のコンセプトのツールですが、ここの記事を見ると「CloudFormerは今後アップデートされないので、出来がいいFormer2を使ってね」だそうです。

中の人がそんなこと言っちゃうんですね(笑)

前準備

Former2を使うだけなら自分のアカウントでもできますが、使用するためにはFormer2のサイトにアクセスキーシークレットアクセスキーを渡す必要があります。

権限ある鍵情報を渡すのはさすがに気が引けるので、Former2用のアカウントを作成する方法で進めていきます。

Former2用アカウント作成

IAMから新規でIAMユーザを作成します。

リソース取得用に使うだけなのでマネジメントコンソールアクセスにチェックは不要です。

former2_01.jpg

既存のポリシーを直接アタッチ」を選択し、ReadOnlyAccessのみチェックを行います。

タグなどは任意で設定してcredentialsのCSVをダウンロードしたら完了です。

former2_02.jpg

プラグインのインストール

Former2のWebページにアクセスし、SetupIntroductionを選択すると使用ブラウザ用のプラグインをインストールする旨の内容が表示されるため、プラグインをインストールします。

former2_03.jpg

Credentials情報の入力

SetupCredentialsを選択して、先ほど作成したFormer2ユーザのCredentials情報を入力します。

Session TokenAssumed Role ARNは空欄のままでOKです。

former2_04.jpg

スキャンの実行

Parametersは今回は何も入力せずに次へ進むとSettings画面が表示されるため、画面右上のリージョンをスキャンしたいリージョンに合わせてScan Accountをクリックします。

former2_05.jpg

コード化したいリソースの選択

Scan Accountを行うことで、指定のIAMアカウントでリソース情報の取得が始まります。

左ペインのCATEGORIESからリソースを選ぶとAWS上に構築されているリソースが表示されるため、コード化したいリソースを選択し、Add Selectedを選択→リソースを選択→Add Selectedを選択を繰り返します。

former2_06.jpg

リソースのコード化

リソースを選択し終わったら、画面上のGenerateボタンをクリックすることで、以下の画面のようにコード化されます。

今回はOutput設定をCloudFormationとして生成したため、CloudFormationの形式で出力されましたが、Terraformなど他の出力方式にすれば、指定の出力方式で出力されます。

former2_07.jpg

終わりに

実際に触ってみましたが、これは確かにAWSの中の人が勧めてしまうのもわかります。

良いと感じたところを羅列。

  • 事前に準備することが少ない(取得用アカウントを作る程度)
  • ログイン等必要なく、ブラウザで直感的に操作できる
  • 対応リソース数が多いため、一般的な運用で困ることはなさそう
  • 一度Former2用IAMアカウントを作っておけば、すぐにスキャンできるので、手動作成したリソースを後からコード化するのも簡単
  • リソース等も!Ref!GetAtt等の組み込み関数で指定されるので、使いまわししやすい

AWS Black Belt Online Seminar AWS CloudFormation deep dive」でも紹介されていた通り、既存リソースとの紐付けなどは手動で行う必要がありますが、使ったことが無いサービスで、先にGUIで作ったけどコードとして残したい場合に便利です!

AWSを使って運用している方は、ぜひ利用してみてください。

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