Thymeleafのバリデーションエラー時にIllegalStateException発生した

解決法

th:objectに入れる変数を、バリデートを設定しているクラス名(キャメルケース)に合わせる

事象

• 以下1～3を実装し、バリデートにかかる状態で「登録」を押すと例外が発生してしまった
• 例外は java.lang.IllegalStateException: Neither BindingResult nor plain target object for bean name 'newForm' available as request attribute(newFormがダメなようなエラー)

修正前の実装

1. Formクラス

• nameに「1以下のサイズを許可」するバリデートを設定

@Data
public class SampleForm {
	@Size(max = 1)
	private String name;
}

2. Controllerクラス

• 1.のFormクラスを使って画面表示と入力内容の取得をしている
• Formクラスは「newForm」という属性名になっている

	//新規登録画面を表示
	@GetMapping("/sample")
	public String displayadd(Model model) {
		model.addAttribute("newForm", new SampleForm());

		return "common/sample";
	}

	//新規登録処理
	@PostMapping("/sample/create")
	public String createUser(@Validated SampleForm newForm, BindingResult result, Model model) {
		if (result.hasErrors()) {
            // バリデートにかかったら元の画面を表示
			return "common/sample";
		}

		//	新規登録する処理を入れる
		return "complete";
	}

3. 新規登録画面html(thymeleaf)

<form th:object="${newForm}">
	<div>
		<input type="text" th:field="*{name}">
		<div th:errors="*{name}"></div>
	</div>
	<input type="submit" th:formaction="@{/sample/create}" th:formmethod="post" value="登録">
</form>

修正方法

• 以下のように修正することで正常に動くようになった
  • 「3.新規登録画面html」のth:object="${newForm}"をth:object="${sampleForm}"に修正
  • 「2.Controllerクラス」のnewFormをsampleFormに修正
• ★別解
  • 「3.新規登録画面html」のエラーメッセージを出す部分を、以下の通り「sampleFormというオブジェクトからとる」「sampleForm」がない時は表示しない、となる変更をす
    <div th:if="${sampleForm}" th:errors="${sampleForm.name}"></div>
  • 「2.Controllerクラス」新規登録処理のif内に、model.addAttribute("newForm", newForm);を追加

事象整理

• th.errorsの値は、${バリデート設定しているFormクラスの名前(キャメルケース).フィールド名}にする必要がある。
• 別解の「2.Controllerクラス」のみを対応すると、例外は出ないがエラーメッセージも出ない状態になった
• 「★別解」のときに、th:if="${sampleForm}"を入れないと、新規登録画面表示時に例外が発生する。(修正前の登録押下時の例外と同じ種類で、sampleFormでダメなようなエラー)
• 「★別解」で「2.Controllerクラス」のほうの修正がないと、修正前と同じエラーが同じタイミングで発生する

考察

• バリデーションエラーにかかるとき、BindingResultか何かで
  model.addAttribute("{Formクラスの名前(キャメルケース)}", {入力情報やバリデートエラーメッセージ});
  的なのが自動で設定されているのではないか？と思った
• 画面表示時に渡しているmodel.addAttributeの属性名が「Formクラス名(キャメルケース)」と等しければ、登録処理から帰って来る時と同じ属性名になるので、入力値が保持されるしエラーメッセージもちゃんと出る